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東京市道路元標

名所・史跡

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昭和初期から44年間に渡り日本道路網の起点として日本橋の中央に設置されていました!

  • 4.0
  • 旅行時期:2019/12(約6年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

日本橋 クチコミ:18件

『東京市道路元標』は、1928年(昭和3年)に当時の東京市内に整備されていた路面電車である「東京市電」の架線を懸架する支柱と街灯を兼ねた日本道路網の起点となるシンボル的な存在の「道路元標」として、1911年(明治44年)に竣工し現在も現役の橋梁である「日本橋」(橋長49.5メートル・橋幅27.5メートル・アーチ径間21メートル)の中央部分に設置されていました。
ちなみに「道路元標」は、道路の起点と終点となるポイントを示す標識として1919年(大正8年)に制定された法令に基づき各市町村役場を中心部に設置されるようになりましたが、東京市については江戸時代の徳川幕府により江戸府内と全国各地を結ぶ重要街道となる「五街道」(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)の起点を当時の木造太鼓橋であった「日本橋」に定めていた名残りもあり、『東京市道路元標』も「日本橋」の中央部分に設置することと定められていました。
1943年(昭和18年)になると東京都制施行に伴い路面電車は、「東京市電」から「東京都電」に改称されたものの『東京市道路元標』は設置されたまま残されており、その後の1972年(昭和47年)に「日本橋」を走っていた「東京都電」の廃止に伴う道路改修により、『東京市道路元標』は「日本橋」中央部分から「日本橋」北西側となる橋詰め部分(現在の「元標の広場」)に移設されています。
また、『東京市道路元標』の移設に伴い「日本橋」中央部分の道路中央センターラインに当時の内閣総理大臣「佐藤栄作」氏による『日本国道路元標』の文字が刻まれた一辺が50センチメートル四方のブロンズ製プレートが現在も埋め込まれており、そのレプリカが『東京市道路元標』とともに「元標の広場」に設置されています。
1999年(平成11年)には、デザイン的・技術的に優れた明治期を代表する重厚な和漢洋折衷の鋳銅製装飾(麒麟像・獅子像)が施された照明灯が設置されているルネッサンス様式の石造二連アーチ橋の「日本橋」とともに『東京市道路元標』が国の重要文化財に指定されています。
今回は、日本橋付近で待ち合わせをした際に少し時間があったので「日本橋」橋詰にある4か所の広場(元標の広場・乙姫広場・花の広場・滝の広場)を短時間でしたが散策しながら『東京市道路元標』などを見て廻り江戸時代から明治・大正・昭和初期までの活気のあった「日本橋」について改めて歴史を学び楽しむことができました。

施設の満足度

4.0

アクセス:
4.0
日本橋・北西側橋詰め部分となる「元標の広場」に移設されています。
人混みの少なさ:
4.0
「元標の広場」の前で立ち止まる人が数名います。
バリアフリー:
4.0
見ごたえ:
4.0
日本橋とともに国の重要文化財に指定されています。

クチコミ投稿日:2020/11/11

いいね!:3

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