荒波のブルーを基調に鍛金(たんきん)技法で表現された芸術性の高いご尊像です!
- 4.0
- 旅行時期:2020/01(約6年前)
-
-
by hiroさん(男性)
御茶ノ水・本郷 クチコミ:13件
『神田明神 えびす様尊像』は、江戸時代初期の1616年(元和2年)に江戸城増築に伴い江戸城の表鬼門守護の場所にあたる現在の地に遷座し「江戸総鎮守」として「神田明神」の名称で当時の江戸庶民から現在も都内千代田区・中央区(神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場・築地魚市場など)の108か町会の総氏神として尊崇されている「神田神社」における二ノ宮の商売繁盛の神様とされる”えびす様”こと「少彦名命(すくなひこなのみこと)」のご尊像として2005年(平成17年)に建立されています。
ちなみに「神田明神」の名称で親しまれている「神田神社」は、一ノ宮に縁結びの神様とされる”だいこく様”こと「大己貴命(おおなむちのみこと)」、三ノ宮にあらゆる勝負運の神とされる平安時代中期の関東の武将「平将門命(たいらのまさかどのみこと)」の3柱を祭神として祀っており、社伝によると奈良時代初期の730年(天平2年)に武蔵国豊島郡芝崎村(現在の千代田区大手町・将門塚周辺)の地に「大己貴命」を祀ったのが始まりとされています。
また”えびす様”は、海の彼方にある「常世(とこよ)の国」から小さな木の実の殻を舟にして大海原を渡って日本に来訪されたと伝えられている小さな姿の神様で、「神田神社」の一ノ宮である大きな姿の”だいこく様”と力をあわせて日本国を築いた国土開発・事業繁栄の神様、医薬の教えを全国各地に広めた病気平癒・健康増進の祖神、魚群を岸に追い込み大漁をもたらすイルカやクジラにも例えられる海の幸を象徴する神様、さらに小さな姿から”一寸法師”の原型とも言われている日本古来の神様です。
この『神田明神 えびす様尊像』の造形は、イルカ・タイ・トビウオ・カメなどの海の生物に守られながら荒波の中を木の実の殻に乗っている小さな姿の”えびす様”を「鍛金(たんきん)」(金属を金床や烏口などにあて金槌で打つことで形を変えていく技法)により荒波のブルーを基調に表現された思わず足を止めて見入ってしまう芸術性の高い素晴らしいご尊像です。
制作者は、数々の受賞歴があり東京藝術大学学長や文化庁長官を歴任した経緯のある東京芸術大学名誉教授であり金工作家の「宮田亮平」氏です。
『神田明神 えびす様尊像』に出会うまでの自分の中での”えびす様”は、「七福神」でよく描かれている左手に大きな鯛を抱えて右手に釣り竿を担いでいる大柄な姿をイメージしていましたが、この『えびす様尊像』を見て”えびす様”のイメージが一新し、「神田神社」を参拝した際には『神田明神 えびす様尊像』にも手を合わせています。
今回は、2018年(平成30年)に「神田神社」境内の南西部分に新しく「神田明神文化交流館(EDOCCO)」がオープンしてから初めて「神田神社」を参拝しましたが、「神田神社」境内の配置が以前と少し変わっており神門である「随神門」のある南側道路を手水舎のある西側に少し進んだ道路沿いに位置する「神田明神文化交流館(EDOCCO)」1階アプローチの一画に『神田明神 えびす様尊像』が配置されています。
いつも参拝者の絶えない人気パワースポット神社でありお茶の水・秋葉原方面に出向いた際には、また参拝してみたいと感じる神社のひとつでお薦めできます・・・
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 総武線・丸の内線:御茶ノ水駅、千代田線:新御茶ノ水駅、銀座線:末広駅より各々徒歩5分程度です。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- いつも参拝者の絶えない人気の神社です。
- バリアフリー:
- 4.0
- 道路と境内の境のL型側溝の段差も低く設計されています。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 鍛金技法で表現された芸術性の高いご尊像です!
クチコミ投稿日:2020/08/15
いいね!:6票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する