高所にある新しくてきれいで壮大な建物群

4.0
旅行時期：2020/02（約6年前）

糸島市・前原クチコミ：1件

山の上に造成して作ったという新しくて近代的な研究都市が広がっています。大学ですが、全てのエリアではありませんが一般の人も入れて（勿論、入学はできません…(^^;)）、一般の観光客にとっては、学術資料の見学と高層建築の開放感を味わうという２点が訪れるテーマになると思います。

まず、高さについてですが、高層マンション群のような巨大な建造物が立ち並ぶ様子は圧巻で、主要な建物が空中回廊のような渡り廊下で結ばれていて、実際に通行してみると、どこか未来都市を予感させてくれるようなワクワクする気分になりました。見晴らしの良い高所の半屋外の渡り廊下を、風を受けながら歩いていると、時々、最寄りの建物の講義室に入っていく学生さん達とすれ違いますが、この環境を目当てに入学する学生さんもいるのではないでしょうか。もしかしたら、東京大学を蹴ってこちらに入学する学生さんもいるのかな？東大のように建物や敷地がごみごみしていなくて、風通しの良い、きれいで新しいキャンパスです。日本の最高学府ではないにしろ、日本の大学ランキングでは10位くらいのレベルを占める大学です。

観光で訪れた場合、以下の施設が楽しめるのではないでしょうか。
・イースト１号館９階の展望展示室
伊都キャンパスでは、イースト・センター・ウエストの各ゾーンに分かれていて、イースト1号館９階には無料の展望台（石ヶ原古墳跡展望展示室）があって、見晴らしがとても良さそうですが、一般開放時間が火曜日と木曜日の１０時から１６時までと、かなり限定されています。ただ、展望展示室を訪れなくても、さすが山の上に建ったキャンパスだけに、ウエストゾーンの地上でも、遠くに福岡タワーそびえる博多の市街地が見えました。

・九大ゲートブリッジ
駅から続く県道を跨ぐ伊都キャンパスの入口にある渡り廊下で、キャンパスを訪れて最初に目に飛び込んでくる興味を引かれる構造物に、誰もがあそこを渡ってみたいと思うのではないでしょうか。当然、誰でも通行できますが、建物内にかかる部分は、施錠の関係から、通行時間が朝7時から夜21時までとなっていることに注意です。ゲートブリッジ上はガラスで囲われていますが、それ以外の建物に沿った渡り廊下部分は壁がなく、高所で風が吹き込む開放的な雰囲気です。伊都キャンパスでは、高低差のあるキャンパス内のバリアフリーな移動として、ユニバーサルレベルをコンセプトにキャンパスの東西をつなぐ歩行者通路を整備したとのことですが、途中、エレベーターでの上下動やスロープが幾つもあって、端から端まで完全な水平移動はできません。ゲートブリッジ前後の“ビッグさんど”から中央図書館までの間なら水平移動が楽しめます。

・椎木講堂のイベント展示
椎木講堂はイタリアのサンタンジェロ城を思い起こさせる外観に、中はローマのパンテオンを彷彿とさせる広い空間を持つイベントホールです。訪れた時は、農学部百年の至宝展というのをやっていました。動物や蝶のはく製標本など、いかにも研究施設っぽかったです。ただ、何故かエゾヒグマが展示してあって、九州大学では北海道（足寄）にも研究施設を持っているということが分かりました。昔は南樺太や朝鮮半島、台湾にもあったそうです。

・ウエスト２号館のフーコーの振り子と日本一の大水晶

キャンパス内ところどころに食堂やお店がありますが、食堂のおススメは中央図書館にある食堂、ビッグスカイです。見晴らしがよく、開放的な気分で食事がいただけます。また、中央図書館にはもう一つ、童夢カフェもあるそうなので、間違えないように。ほか、キャンパス内には中華料理店（天天）やモスバーガー、コンビニのローソンなどもあります。大学生協の食堂を利用すれば、さすが学生向け福利厚生施設だけに、とてもお財布に優しい食事がいただけます。

大学までのアクセスですが、博多駅前Ａのりばから、西鉄バス　Ｋ急行　九州大学伊都キャンパス（九大総合グラウンド）行きを利用するとよいです。急行でない普通バスも出ていますが、高速道路を利用する急行は所要時間が短くて済みます。また、単純往復する場合は、￥900円の福岡市内1日フリー乗車券を利用するとお得です。同区間の通常料金は片道￥680円です。
また、その他にもＪＲ筑肥線の九大学研都市駅からキャンパスまで路線バスが出ていますが、出発が博多駅からの場合、九大学研都市駅までが￥570円、駅からキャンパスまでが￥250円なので、西鉄バスを博多駅から利用した方が、早くて楽でお得です。