吊し斬りされた高尾太夫の実体の神霊がご祭神の稲荷神社です
- 4.0
- 旅行時期:2019/12(約6年前)
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by 風来坊之介さん(男性)
日本橋 クチコミ:183件
中央区新川界隈を散策の折訪ねた一つがここ 高尾稲荷神社 で、新川1丁目の北東側を流れる日本橋川の向こう (日本橋箱崎町) 側に祀られており、川の近くを並行している通りから北東方向に一寸入った左手です。
近くに行くと、白や赤色の「高尾稲荷社」との幟があるので直ぐ分かるが、かなりの部分が駐車場なので社は片隅に小ぢんまりと祀られています。
鳥居をくぐると、直ぐの右手に手水舎や由来などが記された解説板があり、それによると、
万冶2年 (1659)、江戸の遊女で二代目高尾太夫は、傾城という娼妓の最高位にあり、容姿端麗でとても優れ比類のない全盛をほこったといわれ、
仙台藩主伊達綱宗侯に寵愛され大金をつんで身請けされたが、すでに意中の人があり操を立てて侯に従わなかったため、ついに怒りを買って隅田川の三又 (現在の中州) あたりの櫻船上で吊し斬りにされ川中に捨てられた。
その遺体が数日後、大川端の北新堀河岸に漂着し僧が引揚げて手厚く葬ったといわれ、そこに社を建て彼女の神霊高尾大明神を祀り、高尾稲荷社としたのが当社の起縁である。
現在この社には、稲荷社としては全国でも非常にめずらしく、実体の神霊 (実物の頭骸骨) を祭神として社の中に安置している。
御神徳は、頭にまつわる悩み事 (頭痛、ノイローゼ、薄髪等)、商売繁昌、縁結び、学業成就。
とのことです。
これを見て、高尾太夫の、容姿端麗でとても優れ比類のなさや節操を守る健気さに感心するとともに、ご祭神が、実体の神霊 (実物の頭骸骨) なのに驚き、他にはないのでは と思います。
また、東方向に歩いて1分少々の日本橋川に架かる豊海橋の北西詰の一寸した緑地に「高尾稲荷起縁の地」との説明板が立ててあり、ここが、太夫の遺体が漂着し引揚げて手厚く葬り、社が最初に建てられたところ ということが分かります。
ここ 高尾稲荷神社 は小ぢんまりしているが、太夫の容姿端麗でとても優れ比類のなさと節操を守る健気さやご祭神が、実体の神霊 (実物の頭骸骨) などが分かり、他にはないのでは と思うので訪ねてみることをお勧めします。
なお、今回訪ねたのは、地下鉄・茅場町駅からいろいろ見ながらなので時間が掛かったが、地下鉄・水天宮前駅出入口2からだと南東方向に歩いて5分位と近いです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 地下鉄・茅場町駅出入口4bを出て7分半位進んだ永代橋西交差点手前を左折して豊海橋を渡り左手に100m位行った右手奥なので歩いて10分位です
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 稲荷神社にいる間遠くに人影が見える位で近くは誰も通りませんでした
- バリアフリー:
- 3.5
- 境内は狭く石畳などだが綺麗によく整備されているので心配ないです
- 見ごたえ:
- 4.0
- 小ぢんまりしているが解説板を見ると高尾太夫のことやご祭神が実体の神霊(実物の頭骸骨)であることなどが分かり他にはないのではと思う稲荷神社です
クチコミ投稿日:2020/01/09
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