ここ人形町に相応しい立派な記念碑ではと思います

4.0
旅行時期：2019/08（約6年前）

日本橋クチコミ：183件

　中央区日本橋人形町界隈を散策の折訪ねた一つがここ鯨と海と人形町の碑で、人形町通りの甘酒横丁交差点の甘酒横丁と反対 (南西) 方向に１分半位進んだ交差点の右手前の角にあります。
　鯨や海と人形町の繋がりが分からなかったので、どんな碑だろうと思い訪ねて驚いたのは、地面からジャンプし始めているような鯨のモニュメントだったことです。
　石柱に埋め込まれた説明書き見ると、
　あやつり人形のバネは今でも鯨ヒゲが使われていて、特に人形浄瑠璃から伝承された文楽人形の命とも言える精妙な首の動きは、弾力に富んだ鯨ヒゲでなければ出せないらしいこと。
　ここ人形町一帯は、かつて江戸歌舞伎や人形浄瑠璃の小屋が集まり、江戸町民の芝居見物が盛んで、それらの人形を作る人形師や雛人形、手遊物などを商う店が沢山立ち並んでいたところから、正式に人形町という地名になったこと。
　などが記されています。
　また、鯨の前後にあるこの碑の一部と思われる石には、海面の波を模したような細工がしてあり、海面から今にもジャンプしようとしてる鯨のように観えます。
　これらを見ると、鯨ヒゲを通して鯨とともに鯨が生息している海と人形町のかつての様子などが分かり、ここ人形町に相応しい立派な記念碑ではと思います。
　人形町に来た折は、ここ鯨と海と人形町の碑も是非ご覧になることをお勧めします。