坂東14番札所・御本尊十一面観音を間近に

4.5
旅行時期：2019/07（約6年前）

by DoubleO7さん（男性）

東神奈川・保土ヶ谷・弘明寺クチコミ：3件

坂東三十三所14番札所の弘明寺を参拝しました。京浜急行の弘明寺駅から徒歩数分です。天平9年（737年）に行基が観音像を刻んで一宇を建立したのが始まりと伝わる由緒ある古刹です。二体の仁王像が睨みをきかす仁王門をくぐると右手に六地蔵、正面に本堂への石段があります。石段中程の左手に身代地蔵尊があり多くの方が拝んでいかれます。更に石段を上ると正面に本堂があります。本堂右手に鐘楼、左手に大師堂、大師堂脇の石段を上ると大聖歓喜天堂があります。弘仁9年（818年）弘法大師が全国回遊の際、護摩行を行い庶民の幸福を祈願した大聖歓喜天（聖天）を奉っています。7月9日11時過ぎに参拝しましたが本堂内では四万六千日の護摩行が行われていました。迫力ある太鼓の連打と厳粛な読経の中、内陣奥に護摩行の炎が見えます。堂内は参拝客で満席でしたので外陣から参拝しました。門前の商店街で昼食を済ませ12時半過ぎに再訪すると護摩行も終わっており本堂内陣を特別拝観（有料500円）できました。内陣奥の御本尊の十一面観音立像を間近に拝めます。等身大です。平安中期の作でハルニレの一木造りです。黒茶色の像に鉈彫の丸ノミの彫り跡が見えます。重ねてきた年月を感じるお姿に有難く家内安全と健康長寿を祈願しました。内陣には他に観音三十三身像、不動明王、地蔵菩薩、波切不動など諸仏が安置されており見応えがあります。