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新坂

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「300年の歴史がある」という説と「明治20年代に開かれた」という説がある不可思議な坂

  • 3.0
  • 旅行時期:2019/04(約7年前)
ワンダラーさん

by ワンダラーさん(男性)

麻布 クチコミ:39件

港区の麻布地区には坂が多い。これは洪積台地の広い山の手台地の末端に当り、古川の本流と支流が、麻布台地に多くの谷を刻んでいるためです。
標高30mを超す赤坂台地と青山台地の尾根筋を、現在の外苑東通り(旧道)が北の甲州街道から南に走り、六本木から東に飯倉台地を分岐させ、南には麻布台地をつくっています。
麻布台地の東は一本松を頂きに麻布十番の谷に下り、南は有栖川宮記念公園上部を頂上にして古川本流に下っています。
江戸時代は、頂上部は主に武家屋敷、中腹に寺院、谷が田んぼや町家などに分かれていたようです。主な坂道に名前が生まれ、江戸時代は南部盛岡藩の屋敷であった現在の有栖川宮記念公園の東側(江戸時代は現野球場やテニスコートも盛岡藩の屋敷)を北から南に古川まで下っているのが「新坂」です。

名前の由来は、「300年ほど前に新たに切り開かれた坂で、当時は新しかった坂」という説と、「明治20年代に開かれた坂」という説が、2つあるようです。現在の南麻布四丁目と南麻布三丁目の境界で、新住居表示以前は、旧麻布富士見町と旧麻布本村町の境界でした。東側には本村小学校も残っています。

一見、長いカーブした坂で、カーブを繰り返すことで傾斜を緩くしているようにも感じますが、明治時代の地図を見ると細い道が2回もクランクを繰り返しているので、車が通れるように直通に改良された結果でしょう。改良されたのが明治20年代に開かれたということかもしれません。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E139.43.52.972N35.38.49.142/zoom/10/?data=meiji

明治時代のお屋敷も小さいマンションや大使館に変わっていますが、南向きなので明るく感じる坂です。

港区の良い所は、坂道に標柱を建て、由来なども解説しているところです。

施設の満足度

3.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.5
人混みの少なさ:
3.0
見ごたえ:
3.0

クチコミ投稿日:2019/05/08

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