「南部坂雪の別れ」の名場面を思い出す坂
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- 旅行時期:2019/04(約5年前)
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by ワンダラーさん(男性)
麻布 クチコミ:39件
港区の麻布地区には坂が多い。これは洪積台地の広い山の手台地の末端に当り、古川の本流と支流が、麻布台地に多くの谷を刻んでいるためです。
標高30mを超す赤坂台地と青山台地の尾根筋を、現在の外苑東通り(旧道)が北の甲州街道から南に走り、六本木から東に飯倉台地を分岐させ、南には麻布台地をつくっています。
麻布台地の東は一本松を頂きに麻布十番の谷に下り、南は有栖川公園を頂上にして古川本流に下っています。
江戸時代は、頂上部は主に武家屋敷、中腹に寺院、谷が田んぼや町家などに分かれていたようです。主な坂道に名前が生まれ、氷川神社から有栖川記念公園の南側を東から西に下っているのが「南部坂」です。
名前の由来は、この頂上部の有栖川記念公園が南部盛岡藩の屋敷であったためです。
「南部坂」といえば思い出すのが、忠臣蔵の「南部坂雪の別れ」大石良雄が瑤泉院(浅野長矩の切腹以降、実家の三次藩屋敷に引き取られていた)に暇乞いに訪れたという名場面です。坂の北側が南部藩屋敷で、南側の頂上近くだったのでしょう。
港区の良い所は、坂道に標柱を建て、由来なども解説しているところです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/05/03
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