百代橋からの綾瀬川と松並木の眺めはお薦めです!
- 4.0
- 旅行時期:2018/04(約8年前)
-
-
by hiroさん(男性)
草加 クチコミ:6件
江戸時代以前の『綾瀬川』は、「荒川」を本流とする「あやしの川」と呼ばれ雨が降る度に流れが変化し川筋が定まることがありませんでしたが、1590年(天正18年)に「徳川家康」が江戸入府後の江戸街づくりに伴い関東各地で行なわれた治水事業などにより、慶長年間(1610年頃)に「荒川」分流口であった現在の埼玉県蓮田市と桶川市の間に長さ約600メートルの「備前堤」(人工堤)が築造され、『綾瀬川』が「荒川」本流から分離しています。
「荒川」本流から分離された後の『綾瀬川』は、農業用水路としての役割を担う川として流域一帯が豊かな穀倉地帯へと変貌し、江戸時代・中期には、武蔵(埼玉)と江戸(東京)を結び物資を運搬する内陸水運が『綾瀬川』を利用して盛んに行われ賑わいを見せるようになりましたが、『綾瀬川』を利用した水運は陸上交通の発達と共に大正時代をピークに減少し昭和30年代以降は姿を消しています。
現在の『綾瀬川』は、埼玉県桶川市の田んぼから流れる水(落ち水)を起点(源流)に埼玉県内を南流しながら途中の草加市で「古綾瀬川」、埼玉県と東京都の境界で「伝右川」・「毛長川」と合流、その他にも小さな川や堀と合流し東京都葛飾区で「中川」に合流するところで終点となる延長47.6キロメートル(埼玉県側39.0キロメートル、東京都側8.6キロメートル)の1級河川です。
東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)「獨協大学前(草加松原)駅」東口から約350メートル(徒歩5分程度)に位置する「草加市文化会館」付近の『綾瀬川』には、江戸時代より日光街道「草加宿」の北側部分が「草加松原」、「千本松原」などと呼ばれ名所であった松並木が続く「草加松原遊歩道」(約1.5キロメートル)があり、綾瀬川に沿って線状に延びる並木道の風景は壮観であり、今なお「おくのほそ道」の時代の雰囲気を伝える一連の風致景観の一つとして評価され「おくのほそ道の風景地草加松原」として国指定名勝に登録されています。
「草加市文化会館」に行く際に「草加松原遊歩道」を少し歩きましたが、「草加松原遊歩道」に架かる和風の太鼓型歩道橋「百代橋」の上から『綾瀬川』と松並木を眺めていると、時の流れが止まったような気持ちになり、江戸時代を想像してしてしまう雰囲気が味わえるお薦めの場所です。
「草加松原遊歩道」付近の『綾瀬川』では、定期的な舟行を目指して和舟の乗船体験が行われているそうなので機会があれば乗船して川面から松並木を眺めてみたいです・・・
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 獨協大学前(草加松原)駅東口から徒歩5分程度です。
- 景観:
- 4.0
- 松並木の雰囲気によく合う和風の太鼓型歩道橋の百代橋からの眺めはお薦めです。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/02/16
いいね!:6票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する