弘前市運動公園

弘前市民よ、これでいいのか？

3.0
旅行時期：2016/07（約8年前）

by nn2120さん（男性）

弘前クチコミ：3件

11月11日
青森の地元紙東奥日報一面に青森県内で29年ぶりにプロ野球1軍公式戦イーグルス対バファローズが2017年6月28日に開催される記事が掲載されました。
これまで青森県内には1軍公式戦規格に準じた球場が無く、青森市に球場を建設しようとしたのですが建設予定地で三内丸山遺跡が発見されてしまったために計画が頓挫してしまった経緯等もあり、青森県民にとっては1軍戦の開催は悲願だったようで一面での大々的な報道になったようです。
その会場となるのがここ弘前市運動公園内にある通称はるか夢球場です。
昨年イーグルス対マリーンズの二軍戦を観戦に行ったときに市長は「この球場を改修して収容人数を増やし、1軍戦を誘致する」と声高らかに宣言していました。
正直それを聞いたときに「何言ってんだこいつ」と思わずにはいられませんでしたが、今年の初めにそれが事実であったことを知り驚愕したものでした。

そして７月。
昨年に引き続き今度はイーグルス対ファイターズの二軍戦が改修途上の当球場で行われる運びとなり、下見ついでに再度観戦に訪れました。
NPBの本拠地球場以外ではかなり珍しいフィールドシート、岩木山をイメージしたバックネット裏スタンド、外野芝生席もかさ上げして収容数を増やし、内野席も増席して最終的には約1万4800人に増やす計画だそうで、フィールドには神宮球場と同じだという人工芝が既に敷き詰められ、それだけでもかなり印象が変わった感がありました。
球団職員の方とも１軍開催について話したのですが、球団側でも非常にありがたいことだと前向きに受け止めている印象でした。
今年も来賓として挨拶した市長もこの時点で開催は決まったような物と考えていたのでしょう。大変機嫌良く話していました。

ここからが本題です。
弘前市民は果たしてこれでいいと思っているのでしょうか？
今回の改修費用は約24億円と聞いています。
そのうちのほとんどは補助金でまかなえるそうですが、それでも市が支出しなければ行けない金額は約4億円と決して安くはありません。
人口が約18万人である弘前市というのはそんなに裕福な自治体なのでしょうか？
そんな高額な支出を年に１度のプロ野球開催ごときに費やすなんていくら長年の悲願とはいえまともな自治体ならば議会で承認されるわけが無い。
最初に話を聞いたときに「何言ってんだ」と思った理由はそこにあります。
ですが「地域活性化」と言う名目の元に予算は承認されてしまった。
「１軍戦が観たい」その気持ちは痛いほどわかります。その気持ち、情熱を馬鹿にするわけでは決してありません。むしろわかりすぎるくらいよくわかります。
だがよく考えてみてください。たかだか一試合ですよ？その額をペイすることは果たして可能なのでしょうか？今後の維持費についてはどう考えているのでしょうか？
収容人員は約1万4800人と言われていますが、これは外野の芝生に人が直立不動で詰めに詰めた場合での数字に過ぎません。実際の収容数はせいぜい1万をわずかに超えるくらいでしょう。あまりにも少なすぎる。
球場は使えば必ず劣化するところが出てきます。代表的なところでは人工芝が考えられます。何千万から物によれば億に至る金額を時期が来たらポンと簡単に支出できるものなのでしょうか？非常に疑問です。市長の進退問題にまで発展したアウガで揉めている青森市と同じ轍を踏むのではないかと今から心配でなりません。