一般公開では数々の技術に触れられる

4.5
旅行時期：2015/09（約10年前）

by MS男爵さん（男性）

つくばクチコミ：6件

毎年9月に行われる一般公開にて行きました。
一般公開は年1回であるため、地元の人が多く入場する感じでかなりの賑わいを見せていました。
この時はTXつくば駅から無料送迎バスが運転されますが、このバスが最初から曲者でアナウンスの声(よくある次の停留所の案内をする女性の声)で、KEKの施設案内および加速器に関する説明が5分以上にわたって流されます。
この時点でかなりマニアック臭があります。

加速器は兵庫県播磨地区にあるSPring-8でも見たことがあり、同じようなリング状の加速器を詳細な説明付きで見ることが出来ます。
一般公開としても放射線に関して扱っている施設であるため、、放射線管理区域に入るには入管手続きが必要となります。
この放射線に関する理解のために、小学生向けに"ガイガーカウンターを使った宝探しゲーム"が行われていました。

私としては、スパコンエリアにてスパコン性能ランキングで上位に入ったSuiren Blue(青睡蓮)」と「Suiren(睡蓮)」を近場でマジマジと見られたことだけでも満足な内容でした。
他のエリアではスーパーカミオカンデで行っている長基線ニュートリノ振動実験(T2KおよびK2K)に関する技術者さんの話をじっくりと聞けました。
行った直後に、この時の話がノーベル物理学賞(ニュートリノが質量をもつニュートリノ振動の発見)に結び付く話だったとわかり、さらに驚きました。

上ではかなり難しめの話を書きましたが、物理系に関する知識がない人でも楽しめるエリアは数多くあり、各自気に入った場所を散策して楽しんでいるような感じです。

ただし、これは年に1回開かれる一般公開での話です。
普段も公開はしていますが、一般公開展示ブースのみとなります。
この展示だけだと、小中学生は楽しめると思いますが、大人はまず楽しむには程遠い内容だと思います。