浜離宮の東にある築地川ほど時代の変遷により、姿を変えた場所はありません。
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- 旅行時期:2016/09(約9年前)
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by さいたまさん(男性)
汐留 クチコミ:31件
浜離宮の東側にある築地川ほど時代の変遷により、姿を変えた場所はありません。
江戸時代以前には、その姿すらなかった築地川が、江戸時代初期に造成され、交通や物資等の輸送に大活躍しましたが、東京オリンピックの開催に際し、埋め立てられ、現在は、浜離宮の東側のみにその姿を留めています。
現在の浜離宮や築地の周辺は、江戸湾の海岸の浅瀬でした。
江戸時代初期には、お鷹場と称されていて、水鳥の狩場とされていた水草の生えた浅瀬でした。
江戸に幕府が開設され、築地一帯は、埋め立てられ、築地という地名が誕生しました。
埋め立てられた地域の中に、運河としての築地川やその他の河川が造成され、交通運輸面で重宝されました。
昭和30年代末期の東京オリンピックの際に、高速道路を建設することになりましたが、用地取得が困難なため、築地川をはじめとする河川・運河を埋め立て、高速道路等の主要道路にしました。
一部、残されたのが、現在の築地川です。
現在の築地川のよどんだ姿を見ますと、肥大化する都市空間の中で、長期的な見通しがいかに難しいものか、現実の形で理解できます。
外国の賓客を迎えていた美しい浜離宮恩賜公園の姿と、時代の流れに翻弄された築地川が、対照的な姿として、私どもの前に並んでいます。
美しい浜離宮の歴史とともに、歴史の裏側も理解することは、有意義かもしれません。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 景観:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2016/10/26
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