戦国の土の城が、はっきりと残っています。
- 4.0
- 旅行時期:2016/01(約10年前)
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by 城megrist KAZさん(男性)
柏・流山 クチコミ:116件
大手虎口を上がると、正面に櫓台があります。ここを左に行きますと少し海抜が低くなり帯郭になっています。右手に二郭の土塁があり、左手には低めの土塁がありその左は谷に落ち込んでいます。この帯郭は、当時はもっと深くかつ狭く、左側の土塁はもっと高かったのでしょう。郭というより斜面に掘った横堀だったかもしれません。
さらに進むと、右側は主郭の土塁で、帯郭は主郭の端まで続きます。ここから小さな枡形のような郭を経て主郭につながります。ここが搦手口だったのでしょう。構造がわかり易く残っています。ここで主郭に上がると二郭に向かって左側は崩落していてます。こちらにも土塁や横堀があったのでしょう。
主郭と二郭の間には土塁があります。土塁が切れた虎口になっています。おそらくは埋まってしまっていますが、ここには堀があったと考えられます。土橋で結ばれていたの違いありません。わずかに堀の凹みが残されています。
大手虎口に向かい櫓台の左側(入るときに見た右側)から大手虎口に出ますが、ここも小さな枡形のように見えます。
大手虎口から侵入する敵兵は、まず正面の櫓台から矢を射られ、左右に分かれてからも右に行けば左と正面から攻撃を受け、左に行けば右と右前方から撃たれます。
帯郭を進む敵兵は、狭いので隊列が前後に長く伸びてしまい右上方から撃たれます。左の崖下に逃れようにも、左には土塁があるのでそうもいかず、進撃はかなり困難でしょう。
いやー、よく考えて造られています。これを想像しながら楽しめるのが中世の土の城です。城好きにはお勧めの手ごろな規模のお城です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 駐車場有
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2016/02/01
いいね!:4票
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