社殿の無い神社 花の窟神社 (はなのいわやじんじゃ)
- 3.5
- 旅行時期:2015/11(約9年前)
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by はるさん(男性)
熊野 クチコミ:3件
国道42号線(熊野街道)をJR熊の駅からJR新宮方向に向かって徒歩15分ぐらい。
鬼ケ城とともに国の名勝天然記念物に指定され世界遺産にも登録されている獅子岩を過ぎてスグです。
日本神話の女神 伊弉冉尊(いざなみのみこと)と軻遇突智尊(かぐつちのみこと)(火の神)を祀っています。
軻遇突智尊は伊弉冉尊の子供。
『日本書紀』に、伊弉冉尊は軻遇突智 出産時に陰部を焼かれて死に、「紀伊国の熊野の有馬村」に埋葬され、以来近隣の住人たちは、季節の花を供えて伊弉冉尊を祭ったと記されいます。社名も「花を供えて祀った岩屋」というとか?
神社というよりも墓所です。神社の位格を与えられたのは明治時代になってからです。
毎年2月2日と10月2日
『日本書紀』にあるような、花を飾り、舞を捧げる「お綱掛け神事」という神事が行われます。もち米の藁縄7本を束ねた長さおよそ170メートルの大綱に季節の花(2月はツバキを、10月はケイトウを入れる)を結びつけた3つの縄幡および扇を吊して、磐座の頂上から七里御浜の海岸へと大綱が引かれ、境内の南隅にある柱の先端へと引き渡される。その大綱の先端は地面の支柱に結びつけられる。大綱として束ねられる7本の細い藁縄は、伊弉冉尊の子で自然神である級長戸辺命(しなとべのみこと、風の神)、少童命(わたつみのみこと、海の神)、句句迺馳(くくのち、木の神)、草野姫(かやのひめ、草の神)、軻遇突智尊(火の神)、埴安神(はにやすのかみ、土の神)、罔象女)みつなのめ、水の神)を意味する。また3つの縄幡は、三流の幡(みながれのはた)と呼ばれ、岩側より、伊弉冉尊の黄泉の穢れをはらった際に生まれた三神、天照大神(あまてらすおおみかみ、太陽神)、月読尊(つくよみのみこと、月神)、素戔嗚尊(すさのおのみこと、暗黒神)を表しています。この3つの縄幡は、朝廷より毎年奉献されていた「錦の幡」が運ばれるとき、舟が熊野川の増水により転覆したため、変わり「縄の幡」が作られたものであるといわれています。綱は掛け替えることなく自然に切れるまで残されるため、新たな綱と2本見られることもあり、縁起がよいものとされています。(花の窟神社例大祭 御綱掛け神事より抜粋)
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2015/11/26
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