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六義園 施設情報・クチコミに戻る

春は桜花、秋は紅葉…四季を通じて楽しめる都心のオアシス

  • 5.0
  • 旅行時期:2015/11(約9年前)
経堂薫さん

by 経堂薫さん(男性)

大塚・巣鴨・駒込 クチコミ:1件

東京都内でも紅葉の名所として名高い六義園。
造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられておりました。
作ったのは徳川五代将軍綱吉の側用人として悪名(?)高い、川越藩主の柳沢吉保。
元禄8(1695)年に綱吉から下屋敷として与えられた駒込染井村の前田綱紀旧邸跡地。
この平坦な土地に吉保自身が設計・指揮して池を掘り山を築き、7年もの歳月を費やし造り上げた「回遊式築山泉水[かいゆうしきつきやませんすい]庭園」です。
幕末まで柳沢家の下屋敷として使用され、明治維新後に三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が購入。
昭和13(1938)年に東京市へ寄贈されて一般公開され、同28(1953)年3月31日には国の特別名勝に指定されました。
六義園は万葉集や古今和歌集に詠まれた紀州(和歌山県)和歌の浦周辺の景勝地や、中国の故事にちなんだ景観をもとに設計されています。
江戸時代は火災にも遭わず、明治以降は関東大震災にも東京大空襲にも被害を受けませんでした。
江戸時代の大名庭園が造園時の面影を残したまま今日まで現存している非常に貴重な庭園です。
「六義園」名称は紀貫之が『古今和歌集』の序文に書いた「六義(むくさ)」という、和歌の六つの基調を表す語に由来します。
もとは中国の古典漢詩集「毛詩」に記された「誌の六義」…風/賦/比/興/雅/頌という六つの分類法の流れを汲んでいます。
文学に造詣の深い吉保は「六義」を庭園として再現しようと試み設計。
結果、和歌の趣味を基調とした繊細で温和な日本庭園として造園されました。
正門で入場料を支払い、左手へと緩くカーブした道を進むと、目の前に現れるのが庭園への入り口に当たる「内庭大門」。
春にはキレイな桜花を咲かせます。
庭園の中央には「大泉水」という大きな池が広がってます。
右手に中の島、左手に蓬莱島、真ん中を通して向かい側に吹上浜。
まるで海を模した景観が楽しめます。
大泉水の中央に浮かぶ大きな島「中の島」には「妹山・背山」という二つが築かれています。
昔は女性のことを「妹(いも)」、男性のことを「背(せ)」と呼んでいたので、妹山は「女山」、背山は「男山」という意味。
なお、中の島に立ち入ることはできません。
中の島から北に向かうと、2枚の大きな岩を組み合わせた「渡月橋」が架かっています。
その重量感ゆえ、園内に幾つかある橋の中でも存在感はバツグン!
中の島から渡月橋を渡れば、そこは園内最高峰の藤代峠…といっても標高35メートルという築山です。
頂上は「富士見坂」といって園内を一望できる展望台。
峠の名は紀州にある同名の峠に因んだものだそうです。
藤代峠から白鷗橋を渡ると、出汐湊から対岸に臨んだ吹上浜。
園の主とも言うべき樹齢約300年の「吹上の松」が目印です。
また、ここには池を眺めながら抹茶を楽しめる「吹上茶屋」があり、お土産に最適なオリジナルグッズも販売しています。
吹上茶屋から吹上峯を登っていくと「つつじ茶屋」という古い建物が立っています。
しかし吹上茶屋と異なり、お茶や菓子を売ってる店ではありません。
明治年間、つつじの古木材を用いて建てられた四阿[あずまや]。
戦災を免れたおかげで明治期の姿を現代に伝える貴重な存在です。
11月下旬には周囲を紅葉に囲まれ、見事な景観となるそうです。
つつじ茶屋から庭園の北西へグルリと巡ると「水香江」という川跡に出ます。
以前は水が流れ、蓮の花が咲いていたという場所。
現在では干上がっていますが、石組や地形から水流の様子を想像できます。
かつては蓮の名所でしたが、いまではモミジの名所。
紅葉の季節には光で水を表現したライトアップが行われます。
枕流洞は湧き出す水が庭園全体を潤す水源となっている滝と池。
石の形が「流れに枕して、下に洞あり」という形状になっているところから、こう呼ばれています。
このここも売店ではなく四阿ですが、建屋の横を渓流が走り滝となって、岩の間から落ちて水しぶきを上げます。
滝見茶屋へは橋ではなく飛び石を渡るのも趣深いところです。
滝見茶屋から大泉水の淵を通って内庭大門へ。
ここから見える、池に浮かんだアーチ型の石の小島が蓬莱島。
元禄15年の作庭当時にはなかったので、明治時代に岩崎家によって据えられたものと言われています。
岩に生えた松の木が生命力の強さを表し、縁起がいいとされています。
蓬莱島のさらに奥、中の島の舟屋の左手に浮かんでいるのが「臥龍石」。
龍が伏せているような形の石が、水面から顔を出しているように見えることから、このような名前が付けられました。
庭内には宣春亭という茶室があります。
定員5人程度の小さな茶室ですが予約が必要です。
六義園の中で宣春亭と並ぶ茶室が心泉亭
予約が必要な宣春亭と異なり、こちらは貸切になっていなければ一般客でも利用できます。
生和菓子の付いた抹茶セットは510円。
落ち着いた和室の縁側から美しい庭を眺めつつ、シブ〜い抹茶を賞味する…。
この贅沢がワンコイン+αで体験できるのだから、おトクです。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
JR山手線駒込駅の目の前です
人混みの少なさ:
3.0
バリアフリー:
3.0
見ごたえ:
5.0

クチコミ投稿日:2015/11/20

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