ボッティチェリとルネサンス

4.0
旅行時期：2015/03（約11年前）

by ぽっこさん（女性）

渋谷クチコミ：1件

ボッティチェリとルネサンス展を見るため、三月末に父と二人で赴きました。
如何せん休日だったため駅も駅からの道中も展示も物凄い人でした。ただBunkamuraのビル全体ではそこまでの密集具合には感じませんでした。おそらく展示内と劇場の方に人が吸収されていたのでしょう。
音声ガイドは520円。俳優の城田優さんが喋ってくださいます。多分ファンの方には堪らないのではないかと思いますが、私は特にファンではないので些か割高に感じました。パネルの解説とほぼ被っている説明が多かったためです。凄まじい人の密集っぷりだったので便利は便利でしたが、パネルがそれなりに読めそうな環境なら正直不要かもしれません。強いて言えばイタリアの当時の歌謡曲とでも言うべき音楽を聴けます。
展示内容自体は非常に興味深かったです。日本では存外ルネサンス期の絵画を見る機会が少ない（バロックなどが多い）ため、ルネサンス期の絵画が見たい方には充分お勧め出来ます。ただ有名な『ヴィーナスの誕生』はヴィーナス部分の切り出しのみなのでご注意下さい。やはり門外不出のようで、メイン作品は『受胎告知』となっています。
また表題は「ボッティチェリとルネサンス」であり、ルネサンス期の他の画家の絵も結構な数展示されていますが、「ボッティチェリとメディチ家」の方が適切な題のような気がします。当時のフィレンツェの様子やメディチ家についての展示や説明も大分尺がとってありました。勉強にはなりますが、とにかくみっちり絵画だけ見たいという人には少々物足りないかもしれません。
そして何よりも可能ならば平日に行くことを推奨しておきます。