明治天皇が東京に移る際に宿泊した歴史のある跡地に造られた公園です
- 3.5
- 旅行時期:2014/11(約11年前)
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by かつのすけさん(男性)
品川 クチコミ:25件
品川区の北品川にある聖蹟公園は、旧東海道から少し海辺にあるそれほど大きくはない公園で、気に留めなければ通り過ぎるような場所にあります。聖蹟公園の謂れは、明治元年にさかのぼります。明治天皇が東幸の際に品川宿に宿泊することになり、名主や宿の主だった人たちは宿泊所をどこにするか探し、北品川宿本陣の鳥山邸跡に仮行在所を設けて宿泊所としました。
その後、この場所には、警視庁品川病院が建てられ、品川宿内の働く女性たちを検査する病院となりました。
昭和になりまして、衆議院議員高木正年が、明治天王行幸の際の行在所を聖地として保存しようとこの地を調査しましたところ、かっては、この地が烏山氏の土地で品川病院であったことが分かりました。
高木議員は、聖地として保存する運動を起こし、文部省と交渉しまして鳥山氏から無償で土地を寄贈してもらい、昭和12年から工事が始まり、翌年の暮れに現在の公園の形に完成したものです。
現在、聖蹟公園は「東海道品川宿本陣跡」として区の史跡として歴史性を重んじた公園として保存されています。公園内の遊具、トイレ等は当時の趣を残した形状の建物が設置されています。
一見目立たない公園ではありますが、記念碑にはこの公園の歴史も刻まれおり、歴史的な価値のある公園であることが伺えます。
例年9月の最終土日には「宿場祭り」が盛大に執り行われます。北品川商店街から青物横丁までの旧東海道で露天や色々なイベントが行われます。代表的なイベントは花魁道中や江戸時代の扮装をした行列、ホラ貝を鳴らしながらの山武士の行列などです。
聖蹟公園でも、宿場祭りの際には、公園内での「日本各地の恵み、食と酒と物産」及びステージにてライブが行われます。ライブステージでは地元のミュージシャンや学生による吹奏楽などが披露されます。
歴史のある公園で、当時を偲ぶかのように、大勢の人で賑わい、古さと現在が織り交ざった光景を楽しむことができます。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 京浜急行、新番場駅より徒歩5分
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 宿場祭り等の際には賑わいますが、普段は人混みは気になりません
- バリアフリー:
- 4.0
- 平坦な公園です
- 見ごたえ:
- 3.5
- 明治天皇の足跡を知ることができます
クチコミ投稿日:2014/11/20
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