さすが!見応え十分な国立博物館
- 3.5
- 旅行時期:2014/11(約11年前)
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by コスモスさん(男性)
太宰府 クチコミ:1件
常設展示は縄文から現代まで。見事でパワフルな縄文土器は、本当にすごかった。ただの容器ではなく、時間を掛けて作陶されたスピリチュアルな土器の数々。縄文人は、ただならぬ精神性を持った人々だと感じた。ただし、長野県と山梨県での出土品がほとんどで、九州、特に南九州にあったと聞いたことがある縄文時代の土器が全く無かった。確か海底火山の大噴火で南九州の縄文文明が終わったと聞いたことがあるが、土器もないのだろうか?そのあたりの説明がなく、職員に訊くと、「私は見張りだけの掛かりなので、ボランティアガイドに訊いてください」とのこと。
ただ、ボランティアガイドは、残念ながら声が大きく、こちらが細かく展示物を観察する前に説明を始めてしまう。しかも、複雑な縄文土器の造形をすべて「これは多産の象徴であるヘビがモチーフです」と断言する。ホンマカイナ。文明を問わずヘビを毛嫌いする人々は多いのに、どの土器も「これもヘビ、あれもヘビ」というのは信じがたい。もっと創造力を働かせないと、縄文文明は理解できないのでは?
企画展は故宮博物院展で、清朝を中心とした宝物の数々。これもすごかった。細かく神経質とも思える造形で、常設展示の縄文土器とは対照的だった。素晴らしいのだが、縄文土器を観た後だったので、エネルギーが感じられないと思った。また、現代の日本のモノづくりは、縄文ではなく清朝の作風だと感じた。とにかく人で一杯で立ち止まることを許されなかったのが残念。
いろいろ感じるところはあったが、博物館の建物の立派さ、広々として緑が多い敷地、天満宮を含めた周辺の環境、そして展示物など、全体的には大満足だった。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 福岡からは遠いが、天満宮からは近い
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 2.0
- ものすごく込んでいた
- 展示内容:
- 3.5
- 充実していた
- バリアフリー:
- 4.5
クチコミ投稿日:2014/11/01
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