夏目漱石の『門』にも描かれたことで知られる円覚寺の山門(三門)
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- 旅行時期:2014/03(約12年前)
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by さすらいおじさんさん(男性)
鎌倉 クチコミ:32件
円覚寺の山門(三門)は、夏目漱石の『門』にも描かれたことで知られ楼上には十一面観音、十二神将、十六羅漢像が安置されている。現在の山門は、天明年間(1781~89年)、第189世誠拙周樗によって再建されたもの。山門は「三門」とも呼ばれ、三解脱門の略。涅槃に至るまでに通過しなければならない三つの関門、空・無相・無願を表すとのこと。1894年(明治27年)に参禅(塔頭帰源院)した夏目漱石は、のちに小説『門』でそのときの様子を次のように表現している。
「山門を入ると、左右には大きな杉があって、高く空を遮っているために、路が急に暗くなった。その陰気な空気に触れた時、宗助は世の中と寺の中との区別を急に覚った。静かな境内の入口に立った彼は、始めて風邪を意識する場合に似た一種の寒気を催した」
漱石のいう門は、山門ではなく総門ではないかという説もあるが円覚寺の荘厳な雰囲気がよくわかる。
- 施設の満足度
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4.0
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/06/28
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