国の有形文化財。背景には、今は無き川崎大運河計画が~。
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- 旅行時期:2014/02(約12年前)
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by entetsuさん(男性)
川崎 クチコミ:151件
ウォーキング途中立寄りました。
なんと、国登録の有形文化財で、建造は昭和3(1928)年という歴史的建造物でした。
大正時代末期、川崎市は更なる発展を図ろうとの期待を込め、多摩川の堤防の一角から内陸部に運河を開通させ、開鑿により生じる土砂で両岸を埋め立てて工場や住宅地にするという大規模な運河・港湾計画をたてました。
「川崎河港水門」は、この運河計画の一環として、大正15年(1926)11月に着工、当時の予算で54万円の費用と1年半の歳月をかけて昭和3年(1928)3月に完成しました。
しかしながら、第2次世界大戦の開戦により、当時の社会状況・国益に合わなくなった運河計画は、9年後の昭和18年(1943)に廃止となりました。
結局、運河は水門から約220m開鑿されただけで中断してしまい、現在では埋め立てられて、水門に接続する部分約80mが舟溜まりとして残存するのみとなっています。
多摩川のほとりに工場群を背にして堂々とそびえる川崎河港水門は、「幻の大運河計画」の存在を物語る希少な歴史的遺産として、また、その優れた意匠から、多摩川河畔の景観に欠かせないシンボルとして市民に親しまれています。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/02/21
いいね!:2票
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