旧加賀藩臣最高家禄の本多家の栄華を忍ばせる建物が残されています
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- 旅行時期:2013/05(約13年前)
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by tom32さん(男性)
金沢 クチコミ:78件
旧加賀藩の重臣家だった加賀八家のうち、もっとも高禄の五万石を録した本多家上屋敷から移築された旧広坂御広式御対面所(松風閣)で、武家屋敷の遺構として貴重です。本多家上屋敷は、台地上の石川県立美術館の敷地にあり、当主が居住し、本多家家臣の家政を行っていました。上屋敷だけで1万坪、家臣と親族が居住した下屋敷は十万坪の敷地があり、金沢城下内の小城下のような感じだったようです。御広式御対面所は本多家に藩主前田家から寿々姫が嫁してきたときに寿々姫と当主が対面する場として上屋敷の奥の空間につくられたといわれています。
現在、御広式御対面所は、松風閣と呼ばれ、市指定名勝の松風閣庭園に移築されています。松風閣庭園は、金沢21世紀美術館に面した本多通りに面した北陸放送(MRO)社屋裏側にあり、目立たない存在ですが、平成23年秋に隣接してつくられた鈴木大拙館側に設けられた木戸から直接庭園を見学できるようになりました。
この庭園は、本多家の中屋敷(当主が居住した上屋敷とは別に設けられた屋敷地)にあった庭園の遺構といわれ、古沼と自然林を生かした庭園には、霞ヶ池の周辺に多くの大木がそびえ立ち、静ひつな雰囲気を醸し出しています。
また庭園内には、 庭園と建物は、北陸放送の社地となっているので、見学の際は節度が必要で、不定期に見学できないこともありますが、一見する価値がある建物です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2013/06/03
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