築後吉井を歩く
- 4.0
- 旅行時期:2009/09(約16年前)
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by Dr.Poohさん(男性)
朝倉・甘木・小郡 クチコミ:2件
福岡県うきは市にある筑後吉井は、白壁土蔵の街並みで知られる伝統的建造物群保存地区です。
江戸時代に久留米城の城下町と、天領である日田を結ぶ旧豊後街道沿いの宿場町として発展し、江戸時代中期、大石水道と長野水道の開通により筑後川中流への水運を得たことで色々な産業が栄えました。
国道沿いの街道は、埼玉の川越のような雰囲気の白壁・蔵が立ち並んでいます。
裏に入ると、写真のような、落ち着いた白壁の街並が、生活に密着した用水路と組み合わされ、独特の雰囲気のある街並を感じることができます。
鏡田屋敷など、3箇所が公開されており、内部の見学をすることができます。
一軒一軒の白壁の建物は、特に観光化されておらず、それがまた味になっています。
また,うきは市街地から、山の中に車で30分、自然に囲まれた山の懐に抱かれた幻想的な場所に、国指定の重要文化財となっている「平川家」があります。
三百余年前の建築といわれる「くど造り」民家で、茅葺き屋根が美しい建物です。
平川家住宅は、上から見ると棟がコの字型をした「くど造り」と呼ばれる形式の民家で、「くど」は「かまど」のことで、家屋を正面から見たとき、「くど」のように見えることからそう呼ばれています。
くど造りは筑後川流域から佐賀県にかけて見ることができる特徴的な民家の形態で、平川家住宅はその中でもとりわけ規模の大きな家屋です。
内部も味わいがあります。
外観は、反対側から見ると、全く形が違い、自然に溶け込んだ一枚の風景に見えます。
また、少し足を伸ばして、うきは市浮羽町新川にある葛篭(つづら)地区に行くと、7haの葛篭棚田があります。 この葛篭の山間にある棚田は、約300枚の田んぼが連なっており、壮大な景観をかもし出しています。
山の石を使い、丁寧に積み重ねられた石組みは約400年前のものです。 日当たりの良いところを農地にして、米作りを優先させたこの地域の家並みは、 周りの山林の緑、森から湧き出る清水、青い空とマッチして、美しい農村景観を創り出しています。
街並と古民家と壮大な棚田、うきは市は中々見どころが揃っています。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- JRとバスで
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 少ないです
- 見ごたえ:
- 4.0
- 中々の街並が楽しめます
クチコミ投稿日:2013/05/18
いいね!:4票
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