【貸座敷・離れ雲】個室を利用し秘湯的な奥の湯を楽しむ
- 4.0
- 旅行時期:2013/01(約11年前)
-
by TaxNaXさん(男性)
箱根湯本温泉 クチコミ:10件
2013年正月に初めて貸座敷(個室)『離れ雲』を利用した。
費用:3,800円/1室・2時間
人数:大人4名まで/1室
備考:13歳未満は奥の湯利用禁止
1時間単位で延長可(その為に予約は不能)
予め書いておくが、ここは天山から離れ静かな入浴のひとときを楽しむ場だ。秘湯的な風呂場の静寂を楽しみに来ておられる方が殆ど。
なので利用要綱として『13歳未満は奥の湯への入浴不可』を了承して利用する。
個室内は良いとして、中学生未満は奥の湯を利用できないのでご注意願いたい。
座敷ぼっこの上階部に受付があり、ここで空室を確認する。
1室・2時間の利用だが、1時間単位での延長利用が可能な為に予約は請けられないとの事。満室の場合は予定終了時刻を訊いてその時刻に再訪し、予定通り空室になっていれば利用できる。
貸座敷は全7室。4畳半の和室。
須雲川の河畔に位置し、山奥の河原に建つ温泉宿の情緒がある。
受付にことわっておけば、天山一般施設への出入りは自由にできる。
奥の細い階段を降りて屋外に出ると、離れ雲専用『奥の湯』がある。
当然ながら男女別だが、風呂場はたまに入れ替わるらしい。左側が檜風呂、右側が岩風呂となっている。当日は岩風呂が男湯だった。
檜風呂は(家内の言だと)約2m四方の正方形の湯舟が一つ。
岩風呂は2名が精一杯の上段とそれよりやや大きい下段に分かれている。
以下の内容は当日男湯だった岩風呂について。
18時頃からの利用だったので屋外は既に夜の帳(とばり)が降りていた。
男湯・女湯と書かれた入口から奥に進むとそれこそ真っ暗で、進む先に竹林のシルエットが見えるのみ。足元の石畳も見え辛い。そろりそろりと先に進むと幾つかの足元灯がボワッと点灯した。人感センサが人の侵入を見ているらしい。
更に先に進み、小さな竹林を横切ると暗闇に東屋(あずまや)が見える。「おいおい、真っ暗だろう」と歩を進めると、やはりボワッと電灯が点いた。東屋が脱衣所でここで着替える。
東屋も隣の手洗いも綺麗に清掃され、使う者のマナーも良く、気持ち良く利用できた。
掛け湯を知らない愚か者や、風呂場から脱衣所に上がる際に身体を拭かないうつけ者は来てはいけない。
洗い場は無い。従って予め天山で入浴し、身体を洗ってから来られたい。
掛け湯をして湯舟に浸かる。深い湯舟だ。身長170cm台だと座ると首元まで湯に浸かる。
湯温は触感で上段43℃強、下段42℃強と言った処。私には適温だが、一般には高目だと思う。
天山と同じく掛け流しだが湯舟が小さい上に掛け流し量が多く、利用客も少ないので湯は新鮮。
湯舟は電灯の人感センサ感知外なので、浸かってすぐに全灯が消灯する。
家内は相当ビビッたらしいが、私的にはウェルカム。
竹林と木の葉の落ちた木々の隙間から覗える星々のまたたき。真上辺りは星数の多い事。
静かだし、秘湯の雰囲気を味わう事ができた。
陽のある内に訪れれば、竹林や杜の雰囲気も楽しめるだろう。
2時間・3,800円という追加料金がやや高く感じるが、3~4人居れば一度くらい利用しても良いのではないかと思う。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.5
- 天山施設内(読書室の上)
- 泉質:
- 4.0
- 基本、天山と同じ。濃厚ではないが箱根湯本の湯が楽しめる。湯舟が小さく利用人数が限られるので、掛け流しの湯は常に新鮮。
- 雰囲気:
- 4.5
- 専用の奥の湯は『何もない』が取柄。静かで夜は星が多い。
- バリアフリー:
- 1.0
- 奥の湯には階段で降りるしかないので、車椅子での利用は極めて困難。
クチコミ投稿日:2013/01/05
いいね!:4票