ミッドタウンにあるカノビアーノ系列店

3.0
旅行時期：2012/02（約14年前）

by dune45さん（男性）

六本木クチコミ：1337件

日本においてイタリア料理が“ブーム”を巻き起こした事は、過去に何度かあると思いますが、「カノビアーノ」はその中で確実に一時代を築いたお店だと認識しています。

こちらの「カノビアーノカフェ」は、ミッドタウンオープンの2007年春に開店したお店ですが、これまで縁がなく、今回ランチで初訪問しました。

場所はミッドタウン本体ではなく別棟、このお店だけ独立した建物になっています。

ランチメニューは、1995円のパスタランチのほか、3675円から6825円まで3つのコースが用意されていました。
他の方のレビューには“平日のみ1575円のパスタランチあり”と記載がありましたが、最低ラインがあがっているようです。

パスタランチは前菜+パスタ（4種類からセレクト）+パン+カフェです。

今回は二人で訪問しパスタランチにドルチェ（+525円）を追加、パスタは2種類をシェアし、うち一品は+315円で本日の手打ち麺（タリアテッレ）にしてもらいました。

前菜はサラダ仕立てのマコガレイのカルパッチョです。色々な野菜が添えられていますが、マコガレイはほんの少しでした。

パスタは、ヤリイカのスパゲッティーニと小牛のラグーソースのタリアテッレを取り分けてもらい、一品ずつ出してもらいました。

ともにそこそこの出来栄えなのですが、特筆に値するような美味しさを感じる事はなく、お喋りが先行してしまいました。

ドルチェはインパクトがありましたが、+525円と言う事を考えると満足感はそれなりです。
パンは2種類、バゲットとライ麦のパンで、なくなると追加を持ってきてくれます。オリーブオイルでいただきました。

お店の雰囲気はかなり良いです。
あいにくの雨模様だったのですが、窓を広く取っているので、晴れた日には、さんさんと陽の光が差し込み、さぞかし気持ちがいいと思います。
テーブルも大きく、座席を詰め込んでいないのでゆったりと寛げます。
まったりランチには絶好のシチュエーションかと思います。

一番問題だと感じたのは、料理の出るタイミングを含めたサービス。
まずは料理の出るのが遅いです。一皿一皿にインターバルが空きすぎです。“リストランテ”ではなく、“カフェ”を名乗るのであれば、もっと早く出すべきです。昼休みが厳密に1時間と決められているオフィスワーカーには利用出来ないと思います。

着席からメニューが運ばれるのにも5分以上。
サービスの方は人数は多く、皆さん感じは悪くないのですが、慣れていないせいか無駄な動きが多く、食べ終えたお皿がいつまでも片付けられないなど、ストレスを感じました。
「済みません、スプーンをお願いします」とのリクエストにも「少々お待ち下さい」と返答した後、一向に戻ってきてくれませんでした。
「痒いところまでもう少しなのに手が届かない」と言った事の連続でした。

こちらからお聞きした事にも答えられないなど、この手のお店でありながら、ほとんどの方がアルバイトなのかも知れません。

お客さんは昼からボトルワインを空けているカップルもいるなど、会社員らしき方は、外国人と日本人のパワーランチと思われる1組くらいでした。

全体を通しての印象は“やや期待外れ”。
料理のインパクトは小さく、サービスは合格点に至らない感じ。
「一人2500円強」という価格を考えると、六本木とはいえ、他にもたくさん選択肢があるというのが印象です。