方形の仏塔 ~熊山遺跡
- 4.0
- 旅行時期:2007/10(約18年前)
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by 山菜迷人さん(男性)
赤磐・美咲・吉備中央 クチコミ:2件
熊山遺跡とは、古来信仰の対象となっていた熊山(508m)山頂付近にある仏教遺跡で、国の史跡でもある。基底部と3段の基壇で構成された石積みの建造物で、奈良時代前期に建造されたと考えられている。
弥生時代以前より原始信仰が行われていた磐座(いわくら)の上に、流紋岩を正方形に組み上げている。2段目には龕(がん)と呼ばれる仏像などを納める厨子と思われる四角い穴が4面にあけられている。全高約3.5m、各辺の長さは基底部が約12m、下段が約7.7m、中断が約5.2m、上段は約3.5mである。
基壇中央に縦穴があり、高さ162cmの陶製の筒型容器が収められ、三彩の小壺と皮革に文字が書かれた巻物が入っていたと伝えられるが、昭和初期に盗掘にあい行方不明。筒型容器は天理大学に収蔵されている。
この基壇は、近年の研究により仏塔であることが判明している。
JR山陽本線からは、熊山駅から入る熊山駅コース、同じく、万富駅から入る弓削コース・大谷川コース、和気駅から入る愛宕山ルートなどがある。また、JR赤穂線からは、香登駅から入る香登コース・坂根コース、伊部駅から入る伊部越えルート・屏風岩コースなど、いくつもの登山ルートが開かれている。低山歩きを楽しみながら熊山遺跡を訪ねてみてはいかがだろう。
また、林道も整備されているので、車で近くまで行くことができ、近くに駐車場もある。駐車場からは徒歩5分程度。
評価:☆
- 施設の満足度
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4.0
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2008/09/01
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