茶懐石と温泉をノンビリ楽しめる宿

甲府市街から離れた川沿いの静かな立地で、客室が少ない割に敷地が広く、宿泊した別邸も広々とした造りでした。
部屋は大きめなツインベッドの寝室が別にあり、洗面台も2人用で、シャワールームから外に出ると温泉露天風呂がありました。アメニティも充実していて、ちょっとした小窓の先にも花瓶が置いてあったりと、気遣いを感じられます。
部屋でノンビリするのもいいですが、大浴場の露天風呂も庭園を眺めたり洞窟風呂があったりと開放感があります。
風呂上りには、ロビーの2階の広々としたライブラリーで、ソファに座り無料でワインやコーヒーを飲みながら色々な雑誌を読めたりします。
夕食は、離れの古民家を改装した食事処で、本格的な茶懐石を頂けるのですが、一汁三菜から始まり地のモノ・季節の品など様々な料理が出てきて、一皿ずつ料理長が説明して頂きどれも洗練された上品な味わいです。一品一品の量は少な目かもしれませんが、長いコースを最後まで頂くことを考えると個人的には丁度良いボリュームでした。最後には夜食用に稲荷寿司まで頂けます。こちらの宿は日本最古の現存ワイナリー、まるき葡萄酒のグループなので、和食に合う色々なワインが比較的お安く頂け、お米も武川産の希少米も使用しており、両方ともお土産に買って帰りました。朝食も地元の食材を活かし品数豊富で、信玄箱瓢箪に入った麺など趣向を凝らしたメニューを頂けます。
クルマが無いと観光はし難いですが、近くには日本遺産の昇仙峡や新日本三大夜景の笛吹川フルーツ公園、武田信玄ゆかりの甲斐善光寺など、思ったより観光スポットが豊富でした。
スタッフの方々も皆さん丁寧な接客で、和の贅沢な空間で寛ぐことができたので、違った季節に再訪したい宿です。

クチコミ投稿日：2020/12/31