初秋のレッサーパンダ紀行【６】 那須どうぶつ王国＆那須ワールドモンキーパーク　３つ子ちゃん公開開始、やったね、ダイズお母さん！！そして、課題の克服が期待される新レッサーハウス＠那須どう　おサルさんの国のイケメン王子！！シーレン君＠那須モンパ

2015/09/22 - 2015/09/22

９月１９日の国際レッサーパンダデー時点で今年生まれの仔パンダの公開を初めている園は北から那須どうぶつ王国、川崎市夢見ケ崎動物公園、千葉市動物公園、南紀白浜アドベンチャーワールド、そして、正式公開ではないながらもお母さんパンダの気分次第で公開となる愛媛県立とべ動物園・・・シルバーウィークはこれらの園を無理やり結んで仔パンダ三昧を楽しみたいと思います。

シルバーウィーク４日目の訪問園は那須どうぶつ王国です。

６月２９日に誕生したダイズちゃんの３つ子ちゃんが国際レッサーパンダデー前日の９月１８日から公開、それに合せて、保全の森に新レッサーハウスもオープンしました。
新施設と３つ子の公開と言う派手やかさに、同日仔パンダを公開したアドベンのキーパーさんも「那須さんに全部持ってかれました」と苦笑いされていましたよ。
新施設には不備な点が付きもの、新レッサーハウスにも一部レッサーと観客とが近すぎる箇所があるように思われますが、今後どの様にブラッシュアップされるのか期待したいと思います。

合せて、同じ那須町の那須ワールドモンキーパークのシーレン君にも会いに行きましたよ。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 那須(栃木)

昨夜は宇都宮に宿泊し、今朝は新幹線で那須塩原駅へ、那須塩原駅でレンタカーを借りて那須どうぶつ王国へ出発です。
那須ＩＣや那須町の主要道路はかなり渋滞しているとのことでしたので、一旦、福島県内の白河ＩＣまで行ってから那須町に戻りました。
那須どうぶつ王国の駐車場も満車で、約４００ｍ手前に臨時駐車場が作られ無料シャトルバスが運行されていました。

シャトルバスで那須どうぶつ王国に到着です。

那須どうぶつ王国の入園料は大人２、０００円です。

これまではあまり観光シーズンに来た事がなかったので、混み合う那須どうぶつ王国は初めてです。

何せ園内が広いので混み具合は分りにくいかもしれませんが各施設の混み方はかなりのものでした。

レッサーパンダの３つ子ちゃんの展示は土日祝は１０時から１１時４５分、そして、１３時４５分から１５時４５分の２回です。

１０時前に着くはずが、白河への迂回とシャトルバスへの乗り換えで到着が１０時１５分くらいになってしまったので何はさておき新レッサーハウスのある保全の森へ向かいました。

保全の森は絶滅危惧種を中心にした展示で、現在はアムールヤマネコ、スバールバルライチョウ、マヌルネコ、そして、レッサーパンダが暮らしています。
このラインナップを見ていると、将来的にはツシマヤマネコとニホンライチョウの飼育も視野に入れている様にも見えますね。

レッサーハウスへの扉は向かって左にありましたが、シルバーウィーク中の今日は大混雑のために保全の森の入口から入って、レッサーハウスの出口から出る一方通行になっていました。

那須どうぶつ王国のレッサーファミリー家系図です。

ジジお父さん、ダイズお母さん、そして、５匹の子供たちです。

今年生まれの３つ子ちゃんはすでに名前が決まっていました。

朝日君、陽那ちゃん、須々ちゃん・・・なんか、多摩のユキヒョウのアサヒちゃん、エナちゃん、スカイ君を彷彿されるネーミングですね。

でも、いい名前だと思います。

保全の森内は大混雑でのっけから綺麗な写真撮影は諦めました（苦笑）、ここからはスナップ的に写真を撮っていくことにしましょう。

まずは兎にも角にもダイズお母さんと３つ子ちゃんを押さえねば！！

ああ〜、もこもこが３匹・・・目が回る〜。

毎度書きますが、この時期のもこもこの双子以上を見ると、見ているだけで頭がぽーっとしてしまい個体識別する気が失せてしまうんですよね・・・ってな訳で今日も３つ子ちゃんの個体識別はなしで行きます。

当面はおチビちゃんの展示中はキーパーさんが常に放飼場にいるようなのですが、もう一人キーパーさんが寝室に居られるようで、おチビちゃん達はそちらがとても気になるよう。

個体識別を早々に放棄しましたので何ちゃんなのかは分りませんが・・・目のあたりはダイズママにそっくりですね！！

木の上に誘導されてリンゴをもらうダイズお母さん。

３つ子の出産と子育てはお母さんにとっても負担が大きく、ファンとしては喜びだけでなく不安も付きまとうのですが、ダイズちゃんは本当によく頑張ってくれました！！
キーパーさんもダイズちゃんをよくサポート頂いてようで感謝感謝です！！

とにかく凄い混雑で、どうしても人が３つ子の前で滞留してしまうので、キーパーさんは時々、仔パンダのフォトセッションを設けて、それが終わると入れ替わるように誘導されていました。

ただ、残念だったのは、保全の森内はフラッシュ撮影禁止になっているのですが、時々、フラッシュ撮影する人がいた事、そして、キーパーさん、スタッフさん共にフラッシュへの注意をしてなかった事です。
これがもしアドベンなら即座に「フラッシュはお切りください、切り方がわからない場合はスタッフにお伝えください」となるところです。

うぐぐ・・・あんよと尻尾が可愛い！！

須々ちゃんでしょうか？

見返りおチビ・・・なんじゃ、このヒップラインは（笑）

これを撮れただけでも那須まで来た甲斐があったというものです。

フォトセッションを頂きましたでの僕も保全の森を一時離脱です。

即、再入館も考えたのですが、元のバンブーフォレストレッサーハウスがどうなっているのか気になり行ってみました。

柵で閉鎖されてはいましたが放飼場などはそのまま残されていました。

家族も増えてきたことだし、こちらでの展示の可能性も残しておいてもいいかもしれませんね。
あるいは他の動物の入居の予定が決まっているのかも。

さあ、保全の森に再突入！！

今度は他の子もじっくり見ましょう。

お昼寝中にアムールヤマネコ。

ここでのアムールヤマネコの飼育が将来のツシマヤマネコ飼育のための布石なのかどうか気になります。
那須どうぶつ王国ではレストランで対馬の環境保護のためにツシマヤマネコ米を使っていますし、けしてないことではないと思っているのですが、その場合は現在のレジャーを全面に押し出した園風から多少の脱却が必要になると思います・・・非公開でツシマヤマネコを飼育する覚悟を持つ必要がありますから。

新レッサーハウスのオープンと共にマヌルネコの展示も始まっています。

とても愛想のいい子で、頻繁にカメラ目線をくれます。

仲良しさん！！

仔マヌに会える日も近いかもしれないですね、共に１歳の若ネコだそうです・・・と書いてから気になったので調べてみたら、この子達は埼玉こども動物自然公園で昨年４月１８日に生まれた４つ子兄妹のうちの２匹、ボル君とシャルちゃんなんだそうです。
それぞれにお嫁さんとお婿さんをもらわなくてはならないですね。

先ほどは３つ子仔パンダにアップアップになり新レッサーハウスの施設に目を向ける余裕がありませんでしたので今回はそこを見てみましょう。

レッサーハウス内には３つの展示場があり、こちらが与一君と那々ちゃんの放飼場となります。
面白い施設だとは思うのですが、率直に、与一君と那々ちゃんとお客さんとの位置が近すぎると思います。
”保全の森”と銘打ちながら、敢えて展示動物を危険側（いたずらや感染症のリスクなど）に置くこの放飼場設計は腑に落ちません。

那須どうぶつ王国は様々な動物との触れ合いが出来る楽しい施設ですが、それを裏返すと様々な感染症のリスクが高い施設とも言えます、例えば犬では普通なある感染症がレッサーパンダに感染した場合の致死率、感染率の高さは筆舌に尽くし難いものがあります。
今日はスタッフさんが「パンダには触らないでください」と絶えず注意されていたのでよいとしても、閑散期もスタッフさんを常駐して頂けるのでしょうか？

これは確率の問題ではなく、０か１００の問題なのでその辺りは徹底をお願いしたいと思います。

与一君と那々ちゃん・・・久しぶりに会うのでどっちがどっちだか？

何となく右が与一君で左が那々ちゃんかな？

両親がブリーディングローンで那須に来ているので、そろそろどちらかにお婿入り、お嫁入りの時期なのかもしれませんね。
神戸どうぶつ王国での飼育なんてのもあり得るんでしょうかね？

お次はガラス張りの展示室・・・予備放飼場的な使いかたでしょうか？

ジジパパ〜！！

いや〜、ジジ君はほんと可愛いなぁ。

この可愛さですでに５匹のお父さんです。

今はこのガラスの展示室にいますが、ダイズちゃんと３つ子ちゃんがバックヤードでお休みしている間はジジ君がメイン放飼場に出てリリーフを務めるようです。

そして、こちらが３つ子とダイズママの暮らすメイン？放飼場です。
将来的にはこの放飼場と先ほどの与一君＆那々ちゃんがいた放飼場が渡り廊下で結ばれる設計となっているそうです。

こちらの放飼場についてはレッサーと観客の距離が極端に近くなることもなく率直にいいなと思いました。
もちろん、欲を言えば屋外にして欲しかったとかいろいろありますが、わざわざレッサーのために新放飼場を作ってくれたことには感謝の気持ちしかありません。

１周目・・・ダイズママ with おチビ１匹

２周目・・・ダイズママ with おチビ２匹

３周目・・・ダイズママ only（笑）

裏に再びキーパーさんが入ったのでおチビはそちらが気になったようです。

尻尾が・・・悶絶！！

可愛いなぁ〜。

とにかく保全の森＆新レッサーハウスの混雑がすごくてこれ以上居座っても同じ様な写真を大量生産するだけになりそうなので、今日は早々に退散することにしました。
いずれ東北サファリの桃花（タォファ）ちゃんが公開されたら二本松と那須をハシゴしたいと思います。

ありがとう、今日は会えて本当に嬉しかった！！
また、近いうちに会いに来るね！！

大混雑のレッサーハウスを抜け出て、暫し、カピで癒しを。

仔カピ・・・癒される・・・。

ビントさんにも会いに行きました・・・が、ダム君もシャロンちゃんも撮りづらい位置でお昼寝していて写真はなしです。

＜追伸＞
なんとシャロンちゃんが８月２７日に双子を出産していたそうです！！
→http://www.nasu-oukoku.com/news/2015/10/109.html
ってことは、僕がダム君とシャロンちゃん２匹で寝ていると思っていたのはダム君ン一匹だったのですね、ビントさんのもこもこさにすっかり見違えてしまいました。
ダム君、シャロンちゃん、おめでとうございます！！

那須どうぶつ王国のお土産には是非”ジジ君黒糖まんじゅう”を！！

那須どうぶつ王国を早々に離れ、レンタカーで３０分ほど（渋滞込み）移動し那須ワールドモンキーパークへ移動してきました。

名前の通りおサルさんの王国ですがレッサーパンダも１匹だけ暮らしていますので、那須に来るとここを外す訳にはいきません。

那須ワールドモンキーパークの入園料は大人１、８００円です。

さあ、レッサーパンダ舎へ。

こちらが那須ワールドモンキーパークのレッサーパンダ舎です。

ここで暮らしているのは東北サファリパーク生まれのシーレン（詩人）君です。

那須ワールドモンキーパークが東北サファリパーク系列の園であること、また、最近はほとんどありませんが、東北サファリパーク主催の移動動物園にレッサーが参加する場合に移動距離を短くするために東北サファリではなくここ那須ワールドモンキーパークにシーレン君が出張ってきていると言われています・・・実際のところは分りませんが。

そっと覗いてみるとシーレン君はお昼寝中でした。

次の移動の関係であまり長居も出来ない、とは言え１、８００円の入園料を払って寝姿だけではあんまりです・・・。

そこで、「起きてよ〜」と念を送り続けていると・・・ひょっこり起きてくれたシーレン君！！
さすが、分ってらっしゃる。

そして、このキメ顔！！

この写真撮って正直びっくりしました・・・今まで何度か会ってるシーレン君ですがここまで美形の子だったなんて！！

やはり美形パンダの里、東北サファリ出身は伊達ではないですね。

このお顔を見れただけでわざわざモンパまで来た甲斐がありました。

ありがとう、シーレン君！！

その直後、シーレン君はすっくと立ち上がり、撮影の難しい下に降りて行ってしまいました。

ここにはシーレン君１匹しかしませんし、ちゃんと写真も撮れたので大満足、後はおサルさんを少し見て、ゾウも見て帰路につくことにしました。

帰路の那須塩原駅にて。

那須どうぶつ王国のポスターはもちろん新レッサーハウスの告知です。

そして、モンパのポスターには何とシーレン君が！！

おサルさんの王国にあって彼の存在が忘れられていないことが分って良かったです。

東北新幹線と総武線を乗り継ぎ、懸垂式モノレールの街へ。

明日、どこに行くのかは自明の理・・・。