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ヒジャーズ鉄道は、1900年代初頭にオスマントルコによって建設されました。<br />シリアのダマスカスからサウジアラビアのメディーナまで。ウィキペディアによると、本当はメッカ巡礼のためにメッカまで開通させたかったらしいです。第1次世界大戦でイギリスによって列車襲撃や鉄道破壊がなされ~いわゆるアラビアのロレンスでその描写が出てきます~その後きちんと修復されることはありませんでした。<br /><br />現在ダマスカスからアンマンまで、アンマンから砂漠を通って紅海の港町アカバまでの鉄道がかろうじて残っています。しかし、シリアの内戦によってダマスカス←→アンマンは不通。<br />アンマン←→アカバ間のマアンからアカバまでリン酸鉱の輸送のためにたぶん??不定期に運航しているのではないかと思われます。<br /><br />よって、一般の者が乗ることはあまりかなわないようです。<br />ヒジャーズの殆どが砂漠の中を走ります。砂漠の中をアンマンから南部へはデザートハイウエイの完成によりバスの運行が発達したので、バス移動の方が早く人を運ぶという役割は終えていると言えます。<br /><br />ところが、春から秋にかけてのみアンマンからアンマンクイーンアリア空港のすぐ近くのジャーズまで観光用に電車を毎週金曜日のみ走らせていました。往復乗って当時3JD (500円)くらいでした。(夏は乗るのをやめた方がいいと断言します。暑いから。運行しているのかどうかは現地の旅行会社に尋ねるほうがいいと思います)<br /><br />アンマン市内はアップダウンが激しいので、山を巻いて高度を上げていくのと、観光列車というか、列車が走ることの方が珍しく沿道の子どもたちもものめずらしそうに手を振るのが面白いです。<br /><br />運行日は毎週金曜日。車なら1時間で着いてしまうところを6時間かけて往復します。<br />なかなか乗れない電車に乗りたい方にお勧めです。

アラビアのロレンスが攻撃したヒジャーズ鉄道に乗る~アンマン←→アンマン空港付近

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2012/06/01 - 2012/06/01

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scomitcheese

scomitcheeseさん

ヒジャーズ鉄道は、1900年代初頭にオスマントルコによって建設されました。
シリアのダマスカスからサウジアラビアのメディーナまで。ウィキペディアによると、本当はメッカ巡礼のためにメッカまで開通させたかったらしいです。第1次世界大戦でイギリスによって列車襲撃や鉄道破壊がなされ~いわゆるアラビアのロレンスでその描写が出てきます~その後きちんと修復されることはありませんでした。

現在ダマスカスからアンマンまで、アンマンから砂漠を通って紅海の港町アカバまでの鉄道がかろうじて残っています。しかし、シリアの内戦によってダマスカス←→アンマンは不通。
アンマン←→アカバ間のマアンからアカバまでリン酸鉱の輸送のためにたぶん??不定期に運航しているのではないかと思われます。

よって、一般の者が乗ることはあまりかなわないようです。
ヒジャーズの殆どが砂漠の中を走ります。砂漠の中をアンマンから南部へはデザートハイウエイの完成によりバスの運行が発達したので、バス移動の方が早く人を運ぶという役割は終えていると言えます。

ところが、春から秋にかけてのみアンマンからアンマンクイーンアリア空港のすぐ近くのジャーズまで観光用に電車を毎週金曜日のみ走らせていました。往復乗って当時3JD (500円)くらいでした。(夏は乗るのをやめた方がいいと断言します。暑いから。運行しているのかどうかは現地の旅行会社に尋ねるほうがいいと思います)

アンマン市内はアップダウンが激しいので、山を巻いて高度を上げていくのと、観光列車というか、列車が走ることの方が珍しく沿道の子どもたちもものめずらしそうに手を振るのが面白いです。

運行日は毎週金曜日。車なら1時間で着いてしまうところを6時間かけて往復します。
なかなか乗れない電車に乗りたい方にお勧めです。

旅行の満足度
3.5
同行者
友人
交通手段
鉄道 タクシー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 観光列車の発売をしており、発着駅でもあるアンマン駅。ダウンタウンの東の端にあります。

    観光列車の発売をしており、発着駅でもあるアンマン駅。ダウンタウンの東の端にあります。

  • 本日乗車する車両を後ろから撮影、<br />レトロな感じが、生活者から観光客に気持ちを変えさせてくれます。

    本日乗車する車両を後ろから撮影、
    レトロな感じが、生活者から観光客に気持ちを変えさせてくれます。

  • アラブの客間をイメージした内装。実は、レトロな車両は最後尾のこの車両だけで、25人以上の団体だと貸し切りにしてくれます。<br />ちなみに他の車両は普通でした。

    アラブの客間をイメージした内装。実は、レトロな車両は最後尾のこの車両だけで、25人以上の団体だと貸し切りにしてくれます。
    ちなみに他の車両は普通でした。

  • 出発までには時間があるので、タラップに上がってみます。こんな景色。

    出発までには時間があるので、タラップに上がってみます。こんな景色。

  • 今日もこんなに青い空&#8252;?<br />右手が本日乗車の車両です。

    今日もこんなに青い空‼?
    右手が本日乗車の車両です。

  • 車両についていたプレート。<br />世界遺産のワディラム砂漠や、アカバの名前が見えますね。

    車両についていたプレート。
    世界遺産のワディラム砂漠や、アカバの名前が見えますね。

  • 車両の間のデッキにいた子どもたち。カメラを向けるとこんなステキな笑顔を見せてくれました。

    車両の間のデッキにいた子どもたち。カメラを向けるとこんなステキな笑顔を見せてくれました。

  • アンマン駅構内を散策してみます。オスマントルコ時代のSLでしょうか。

    アンマン駅構内を散策してみます。オスマントルコ時代のSLでしょうか。

  • 車両庫に入ってみます。建物自体古そうです。

    車両庫に入ってみます。建物自体古そうです。

  • 確か日本製の車両だったような。

    確か日本製の車両だったような。

  • 置いてあるのが、全てSLだなんて。

    置いてあるのが、全てSLだなんて。

  • 「NIPPON SHARYO」のロゴが見えます。日本製ですね。

    「NIPPON SHARYO」のロゴが見えます。日本製ですね。

  • 自称管理しているというおじさんが出てきて説明してくれます。

    自称管理しているというおじさんが出てきて説明してくれます。

  • さて、ゆっくりと列車が動き始めました。

    さて、ゆっくりと列車が動き始めました。

  • アンマンのダウンタウンは、いく筋ものワディ《谷》の底にあるので、砂漠にでるのには、相当高度を上げないといけません。

    アンマンのダウンタウンは、いく筋ものワディ《谷》の底にあるので、砂漠にでるのには、相当高度を上げないといけません。

  • なので、斜面をU字どころかジグザグに線路は作られています。線路のギリギリのところまで民家があります。パレスチナ難民のキャンプだったところのすぐ横をすり抜けるように列車はゆっくり走ります。ナスル地区だと思います。

    なので、斜面をU字どころかジグザグに線路は作られています。線路のギリギリのところまで民家があります。パレスチナ難民のキャンプだったところのすぐ横をすり抜けるように列車はゆっくり走ります。ナスル地区だと思います。

  • 砂岩をくりぬいて作った線路でしょう。

    砂岩をくりぬいて作った線路でしょう。

  • 下を道路が走っています。この道路は金曜日の朝だからこんなに空いていますが、通常は終日ラッシュの道路です。

    下を道路が走っています。この道路は金曜日の朝だからこんなに空いていますが、通常は終日ラッシュの道路です。

  • いつもはバス、乗り合いタクシー、人でごった返しているバスターミナルのムジャンマ・ラガダンもご覧の通り。<br />ここから北のザルカ、マフラックへのバスが発車します。<br />ここのファラーフェル(すりつぶしたひよこ豆のコロッケ)サンド(50円くらい)はおいしかったなあ〜

    いつもはバス、乗り合いタクシー、人でごった返しているバスターミナルのムジャンマ・ラガダンもご覧の通り。
    ここから北のザルカ、マフラックへのバスが発車します。
    ここのファラーフェル(すりつぶしたひよこ豆のコロッケ)サンド(50円くらい)はおいしかったなあ〜

  • 砂岩をくりぬいた線路。

    砂岩をくりぬいた線路。

  • ずいぶん上がってきました。

    ずいぶん上がってきました。

  • ジスルアシャラ(10個の橋げたのある鉄橋)を今通ったのにカーブがすごいので、すぐに見ることができる。

    ジスルアシャラ(10個の橋げたのある鉄橋)を今通ったのにカーブがすごいので、すぐに見ることができる。

  • さてと、車内はこんな感じです。

    さてと、車内はこんな感じです。

  • デッキに出ると気持ちいい。もう砂漠に出ました。

    デッキに出ると気持ちいい。もう砂漠に出ました。

  • 1.5時間ほどかけて空港の建物を見ながらジャーズに到着。<br />ジャーズの駅舎は新築っぽかった。ここでみんなは列車を降り、数少ない木の陰でピクニック。6月の日なたはとんでもなく暑いです。帰りの列車が出るまで3時間ほどあります。

    1.5時間ほどかけて空港の建物を見ながらジャーズに到着。
    ジャーズの駅舎は新築っぽかった。ここでみんなは列車を降り、数少ない木の陰でピクニック。6月の日なたはとんでもなく暑いです。帰りの列車が出るまで3時間ほどあります。

  • それで、乗ってきた列車の先頭部分によじ登り、記念撮影します。

    それで、乗ってきた列車の先頭部分によじ登り、記念撮影します。

  • 帰りに見えたラクダの群れ。

    帰りに見えたラクダの群れ。

  • ワヒダットに戻ってきました。

    ワヒダットに戻ってきました。

  • 沿道の子どもたちに手を振ります。<br />何だか「世界の車窓から〜アンマン編〜」といった感じ。

    沿道の子どもたちに手を振ります。
    何だか「世界の車窓から〜アンマン編〜」といった感じ。

  • 6時間のゆっくりした旅は終わりました。<br /><br />北のマフラック付近のヒジャーズ鉄道の写真はこちらへ↓↓<br />http://4travel.jp/travelogue/10765184<br /><br />南のワディラム付近のヒジャーズ鉄道はこちらへ↓↓<br />ここでは、鉱物を運ぶヒジャーズの列車の運転席に乗せてもらいました!<br />http://4travel.jp/travelogue/10801434

    6時間のゆっくりした旅は終わりました。

    北のマフラック付近のヒジャーズ鉄道の写真はこちらへ↓↓
    http://4travel.jp/travelogue/10765184

    南のワディラム付近のヒジャーズ鉄道はこちらへ↓↓
    ここでは、鉱物を運ぶヒジャーズの列車の運転席に乗せてもらいました!
    http://4travel.jp/travelogue/10801434

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