2014/08/28 - 2014/08/28
38位(同エリア183件中)
無知無謀さん
2014年08月24日(日曜日)から09月01日(月曜日)まで8泊9日で、個人手配による夫婦の中国(九寨溝、西安)の旅を楽しんできました。
最近は、旅行会社に行っても、中国旅行のパンフレットはほとんど並べられていません。九寨溝へ行きたいのですがと言うと、奥の方からパンフレットを持ってくるほど、中国は人気がありません。尖閣諸島、靖国神社等の政治がもたらしたものというよりは、マスコミ報道で中国イメージが作られたためでしょう。
しかし、実際に中国へ行ってみれば、対日感情がどうだとかは全く感じられません。最も一時期と異なり、本当に日本人観光客は減っていると実感しますが、・・・
さて本旅行記は8編の観光編で構成しています。
この旅行記は、どちらかと言うと備忘録であり、自己満足の記録です。本旅行記は写真と共に、フリー旅行のすばらしさとフリー旅行の困った点、および、こんなことを知りたい等も記しています。
尚、ツアー旅行以上に個人旅行では年齢による計画面・実行面で相違が生まれると思います。その意味では、60歳を越えた夫婦の旅であることを考慮してお読みください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
8月28日木曜日
本日は、黄龍観光後西安に移動します。
従って、九寨溝7時発黄龍行きのバスに乗るべく起床5時半、6時から朝食です。
バスステーションまで、徒歩10分強ですが、今日はスーツケース持参です。当然の如くタクシーを頼みましたが、なかなか来ません。
再度フロントへ催促したところ(ドアマンは英語がダメ)、この時刻、空港までの長距離ならタクシーも喜んで来てくれるが、徒歩10分足らずだと来ませんよ とのこと。
だったら頼んだ時に言ってよ。
毒つきたくなります。
時間がありません、文句も言わずに歩きました。 -
ところで、黄龍までのバスチケットは昨日購入済
その説明を少し記します。
ホテルから徒歩10分の所がバスセンター(ステーション)であり、写真のチケットオフィスでもあります。 -
地球の歩き方では、バスセンターはホテル九通賓館の敷地内となっていましたが、実際には九通観光大酒店
ホテルの方に地球の歩き方のホテル名を書いた記事を示したら、「YES」と言われましたので、九通賓館と九通観光大酒店は同じなのでしょうか???
さて、無事、黄龍までのチケットは購入できましたが、次の問題は、観光後の黄龍から川主寺(川主寺から空港まではタクシー)までのチケット(ちなみにバスは15時に黄龍を出発し、川主寺を通り九寨溝へ戻ります)。
そのチケットを買いたい旨、頼んだところ、何かを調べている。
しばらくすると、スマートフォンの表示を示してくれた。
そこには、帰りのチケットはバスの中で売ります と英語で書かれていました。
スマートフォンの翻訳ソフトで英語にしてくれたのか、もともとそのような英語説明のサイト表示があったのか不明だが、すばらしいサービスでした。 -
本日は、乗客が多く、7時発と、7時20分発の2台がでるようです。
普通の路線バスといった感じで、50名ぐらい乗車。満席です。
どこをどう走っているのか判りませんでしたが、9時頃、トイレ休憩ということで川主寺に着きました。川主寺と、思っているだけかもしれません。
川主寺は結構大きな町ですので、それなりの場所に着くと思いましたが、トイレ休憩のための小さなお店のようなところ。
勝手に解釈するならば、川主寺の中心街を通ると、かなり遠回りになるので、川主寺の郊外では?
地図も無く、言葉も通じないと、まさに、無知無謀の旅になります。
もっともバスには若い中国人がかなり乗っていますので、それなりに英語は通じます。バスの車掌は全く英語は駄目ですので、皆さんのお世話になりました。 -
トイレ休憩中バスに「紅景天」の売り子さんが乗ってきました。
無表情で、すさまじい速さで長々と中国語を話していました。
これまた勝手に想像すると、チベット族の苦難の生活を訴え、そして紅景天の効用を説明していたのでは? もっとも効用のみの説明かも?? それだと長すぎるが・・・・。
効用をインターネットで調べると以下のようです。
紅景天(Rhodiola Roseaや、Golden Root、Arctic Root などとも呼ばれます)はシベリアとチベットが原産地の薬草です。
紅景天は次のような効果を期待して用いられます:疲労回復、睡眠不足の緩和、認知機能(知的能力)の向上、生活の質(QOL)の改善、運動能力の向上、性機能(男女)の向上、老化防止、ガン、白血病、肝臓病、メラニン生成抑制、糖尿病予防。
何にでも効くようです。
温泉の効能書きみたいです。 -
川主寺を過ぎたところで、車掌が乗ってきました(それまでは運転手のみです)。
車掌が、入場チケットと帰りのバスチケットの注文を聞いています。
実は、各自がチケットオフィスで入場チケットを購入した場合、ロープウェイの乗り場まで歩く必要があります。結構遠いようです。
従って、車掌がまとめて購入してくれるという仕組みで私たちはバスの中で待っています。そして、バスは私たちをロープウェイ乗り場まで連れて行っていってくれます。
写真は、公園の正式な入り口。ロープウェイの乗り場ではありません。
徒歩で登る方は、ここから入場します。 -
ところで、英語の話せない車掌さんとチケットの購入のやり取りは本来は大変です。多分不可能に近いのでは?
前に説明したように乗客に学生等若い方が多いため英語が話せる中国人がいますので助かりました。
車掌も外国人乗客(欧米人乗客も数名いました)対応は手馴れたものです。
即、乗客が頼む前に車掌が近くの英語の話せる若い中国人に通訳を頼んでいました。
ポイントは2点。
ひとつは、帰りは、川主寺で途中下車するので、そのチケットを買いたい事。
二つ目は、私たちは60歳以上ですのでディスカウント(日本人的に言うとディスカウントではなく、正規のシニア割引と思うが、九寨溝のチケットオフィスではディスカウントと書いてありました)入場券を買いたい。
正規の値段でなくディスカウント券を購入する場合は、その証明書をバス車掌に預けます。若い方は学生証を、私たちはパスポートを。
パスポートを預けるのは何となく不安です。
ただ、220元が110元になりますので、・・・・。 -
ロープウェイ乗り場です。
公園入り口にもなります。
インターネットによると、黄龍は、岷山山脈の一部である玉翠山の山頂(標高約5100m)から北に向かって伸びる全長7.5kmの峡谷(黄龍溝)で、世界有数のカルスト地形です。新生代第四紀に隆起した石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰分の豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい石灰華段(石灰華段丘とも)をはじめ、黄金色に輝く石灰華の層、そして石灰華の滝や谷が形成されたとのこと。
黄色がかった乳白色の石灰華の連なりは、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にたとえられる。同風景区は中国唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとも言われています。 -
一気にロープウェイで3600−3800mに登りました。
この一気に登るが、私にとっては最悪の健康状態になりました。
登った当初は気がつきませんでしたが2、30分後、高山病の状態に。
10年前のジュネーブ出張時の寄り道観光を思い出しました。
その時はジュネーブからバスで シャモニーへ。
そして、ロープウェイをプラン・ド・レギーユで乗り換えてエギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)へ。20分足らずで一気に2800m上昇しました。その時も、激しい気圧の変化や酸欠で高山病になりかけました。
私は、一気にロープウエイで登るのに弱いのです。 -
ロープウェイで登った直後は、まだ元気でした。
トイレの写真まで撮っていました。余裕です。
ちなみに、九寨溝、黄龍のトイレは、中国とは思えないほど綺麗なトイレです。
さすがに入場料220元(ディスカウント110元)の事はあります。
4000円弱ですよ。
世界遺産に登録された富士山の入山料(1000円?)をとるべきかなどが報道で話題になっていた記憶がありますが、中国の遺産保護、自然保護を学ぶべきでは。 -
最初は気分が悪いというよりは、疲れやすいという感じです。
少し歩くと休憩を取りたくなりました。
何か調子が悪いな!!
それが、高山病の始まりでした。 -
この頃は、まだ、写真を撮る元気は少し残っています。
最終目的地が写っています。ここまで下ります。
逆に言うと、こんな高さまで一気に上ってきたのです。 -
目的地あたりをズーミング
-
そして気分が悪くなりました。
道の途中で酸素の吸入のためのサービスステーションがあります。 -
昨日、九寨溝入り口への商店街で購入した酸素缶(45元)のお世話にもなりました。
-
最後には、酸素吸入場所にもお世話になりました。
園内数箇所にあり1元(たった1元、20円です)でチューブから酸素を吸います。
ただ、後になって考えてみると、もう少し時間をかけて酸素を吸ったほうが良かったようです。
数分吸うと、即、回復した感じになり、即、歩き始めました。
これが、良くなかったようです。
じっくり酸素を吸ってスタートすればよかったようです。
急がば回れ。 -
残念ながら五彩池あたりで諦める。
ゆっくり進めば五彩池観光もできますが、何しろ15時のバスに間に合わねばなりません。
既に12時少し前。降りるのにも2時間以上はかかります。
五彩池を一周するのを諦めました(平地の一周でなく、かなり登ります)。 -
一周する元気なし
ところで、高山病でダウンは私だけで、家内はいたって元気です。
申し訳ございません。 -
登らずお寺へ向かいます。
-
ショートパスをして黄龍寺へ。
黄龍後寺(仏教)と黄龍中寺(道教)。いずれも明代創建で、合わせて黄龍寺と呼ばれているとの事。
さて、悪いことに、高山病らしき気分悪さに加えて、右下腹あたりが筋肉痛で痛くなってきました。
この筋肉痛も、日常生活では、ほとんど起こりませんが、海外旅行だとどういうわけか起こります。
10分間ほど硬くなり、その後さぁーっと引きます。
ここから降りることにしました。 -
さー下るか!!
-
下りも結構歩かねば!!
黄龍寺から馬蹄海等を通って下ります。 -
最初は、期待はずれの、こんな色
-
行けなかった五彩池以外は、こんな景色が続くのであろうか?
ショック、ショック -
12:45
接仙橋 -
争艶彩池
だんだんとガイドブックの景色に。
五彩池以外いもこんな風景が!! 安心しました。
面積約2万平方メートル、約500の大小の彩池からなり、日差し、時間、及び 角度により、金色緑色、真紅、オレンジ色などいろいろな色に見えるそうです。 -
イチオシ
その2
-
その3
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その4
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その5
全体を見渡せる展望台が写っています!! -
その6
結構な広さだと判ります。 -
ここは、婆夢映彩池。
インターネットによると、その命名の通り、おばあさんになっても忘れない、夢に映し出されるほど美しい池。 -
別名はつつじ湖
つつじが咲き乱れるそうです -
13:21
このあたりが明鏡倒映池かな? -
明鏡倒映池でしょう??
-
イチオシ
盆景池
-
こんなような案内板があります。
日本語の説明もあります。 -
洗身洞
洗身洞は仙人が身を清めた後、滝の壁にある洞窟に入って瞑想したという伝説や、不妊症の女性も浄身することにより子宝に恵まれるという言い伝えがある。 -
イチオシ
高さ10メートル、幅40メートルの石灰岩層(カルスト堆積地形/トラバーチン)の壁が滝になっています。この壁は世界最長となっていますが、本当に最長?。
-
こちらは蓮台飛瀑
蓮台飛瀑。長さ167メートル、落差45メートル -
瀲艶湖
難しい漢字でわかりません。
水藻が池の底に漂うように生えています。 -
飛瀑流輝
-
高さは14m、幅は68mの滝です。
落差は低いものの、3段に分かれて流れ落ちます。
飛び散る水滴が太陽に当たって輝くことからその名が付いたそうです。 -
更に進みます。
-
迎賓彩池
-
イチオシ
もう一枚
-
終点です。
何とかバスの出発時間前には戻ってきました。 -
黄龍から空港へ(九寨溝からのバスが戻ります)
私たちは川主寺で途中下車。
どうも、川主寺で途中下車であろうと、九寨溝まで戻ろうと45元は同じみたいです。
朝、トイレ休憩した川主寺の郊外みたいな所でバスは停車
10名弱の方が下車
但し、空港へ行くのは私たち夫婦のみのようです。
白タクシーが数台停まっており、皆さん寄ってきます。何とか英語の話せる若い中国人の応援で、運転手に空港へとは伝わりました。
ぼられるかと心配していましたが、50元でリーズナブル。 -
九寨溝空港
-
18時頃空港へ着きましたが、21時30分の便ですから、4時間近くあります。
喫茶店みたいなところで2時間ほど時間をつぶしチェックイン。 -
有名な観光地の割には、綺麗とはいえませんでした。
写真は、搭乗口の待合席
さあー西安へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- Masaさん 2015/06/03 00:32:46
- 楽しく読ませてもらいました
- "無知無謀さん"様
私は2014年に初めて北京に一人旅をして以来、中国観光が楽しみになりました。そして、今秋にはぜひとも行きたい九塞溝・黄龍への検討しております。しかし、無知無謀さんもコメントされていますように、中国旅行のパンフレットはほぼない状態ですので、私も一人旅の個人旅行を検討中です。そのため、無知無謀さんの旅行記を読みながら、自分なりのプランを検討していましたが、特に九寨溝から黄龍へのバスに関する情報は助かりました。ありがとうございました。
私は残念ながら3泊4日の旅行のため、雨が降らない状態で美しい風景に対して感嘆に浸れることを祈り、そして無知無謀さんが撮影されたような風景写真が撮れることに今から期待している次第です。
- 無知無謀さん からの返信 2015/06/03 08:34:41
- RE: 楽しく読ませてもらいました
- Masa様へ
人気の無い中国
と思っていたら、先日テレビでHISが中国ツアーの宣伝
それも、九塞溝・黄龍でした。
https://www.youtube.com/watch?v=Xu_w30AgctA
状況も少しずつ変わっているようです。
紅葉の九塞溝・黄龍、楽しみですね。
小生のように高山病にかからぬよう旅を楽しんでください。
以上
> "無知無謀さん"様
>
> 私は2014年に初めて北京に一人旅をして以来、中国観光が楽しみになりました。そして、今秋にはぜひとも行きたい九塞溝・黄龍への検討しております。しかし、無知無謀さんもコメントされていますように、中国旅行のパンフレットはほぼない状態ですので、私も一人旅の個人旅行を検討中です。そのため、無知無謀さんの旅行記を読みながら、自分なりのプランを検討していましたが、特に九寨溝から黄龍へのバスに関する情報は助かりました。ありがとうございました。
> 私は残念ながら3泊4日の旅行のため、雨が降らない状態で美しい風景に対して感嘆に浸れることを祈り、そして無知無謀さんが撮影されたような風景写真が撮れることに今から期待している次第です。
-
- km45さん 2014/10/13 23:49:52
- 紅景天
- >紅景天
これは基本的効能は精力剤ですが、高山病予防に効果があるというので、バスに売りに来たのです。漢方薬ではなく、西藏(チベット)薬です。
最新の、九寨溝発黄龍行バス情報はありがたいです。私は乗車したことはないので。
西安行の便まで十分な時間があったのですから、川主寺で夕食として、それから空港に向かえばよかったのではないでしょうか。
- 無知無謀さん からの返信 2014/10/14 09:37:53
- RE: 紅景天
- km45様
高山病にも効くのですか?
なにしろ、あまり表情を変えず、かなり長い時間売り子さんが
しゃべっていたのが、印象的でした。
確かに10名程度の方がバスを降り、空港へ向かったのは
私達だけでしたので、なかには、街へ向かい食事をしてから
空港へ行かれた方もおられたのかもしれません。
ただ、中国語が話せず、川主寺でタクシーがうまくつかまるかなど
不安要素が多々ありましたので、食事よりは、安心を重視しました。
その結果、空港でかなり待ちました。実は、西安行きの前の
飛行機が搭乗最終案内をしていました(変更ができるチケットなら、西安に19時ごろ到着できたかも、・・・)
ありがとうございました
無知無謀
> >紅景天
>
> これは基本的効能は精力剤ですが、高山病予防に効果があるというので、バスに売りに来たのです。漢方薬ではなく、西藏(チベット)薬です。
>
> 最新の、九寨溝発黄龍行バス情報はありがたいです。私は乗車したことはないので。
>
> 西安行の便まで十分な時間があったのですから、川主寺で夕食として、それから空港に向かえばよかったのではないでしょうか。
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