2013/06/23 - 2013/06/23
5位(同エリア475件中)
めろんさん
ドイツ旅行38日間一人旅の記録です。
メインは城と宮殿。
いよいよ旅も残すところあと僅か。
テュービンゲンを拠点として、この日はホーエンツォレルン城へ行ってきました。
ドイツ南部シュヴァーベン高原に名門ホーエンツォレルン家が築いたこの城は、ドイツ3大美城の一つにもなっています。(他はノイシュヴァンシュタイン城、エルツ城。これで全部制覇しました!)
全旅行期間2013年5月21日〜6月27日
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
6月23日
9時少し前にホテルを出て、歩いて駅に向かう。
テュービンゲンからヘッヒンゲン(Hechingen)までの一日券9.20ユーロを買う。
9:28発のHzL(ホーエンツォレリッシェ・ランデスバーン)に乗り、9:51頃ホーエンツォレルン城の最寄り駅、ヘッヒンゲンに着いた。
本当は1時間後の電車でも良かったが遅れたりしたら嫌だったので、早めに来てしまった。
城行きのバスの時間まで大分余裕があるし、暇つぶしに町でも見ようと思って行ってみたがテュービンゲンと違って何かしら名所があるわけでもないただの小さな田舎町。
しかも今日は日曜日なのでお店も閉まっている。
しかたないので駅に戻ってベンチで本を読んで時間を潰した。
バスを待ってる間、他のバスが全然通らないので少々不安になるが、11:25に城行きのバスが来た。良かった〜。
往復で2.30ユーロ。
城行きのバスは平日でも土日でも1日に2本しかない(11:25と13:25)ので、これを逃すとタクシーを呼ばなければならない。 -
バスには巨大プレッツェルがプリントされている。
かわいい。
乗ってしばらくすると、山の頂上に建つ城が見えてきた。
気分が盛り上がる。
駅から20分ほどで、城の駐車場に着いた。 -
駐車場にある売店で城の入場チケットを買う。10ユーロ。
大きい城の絵地図をもらった。
駐車場からは城門前まで行くシャトルバスも出ているが、私は歩いて城へ向かうことにした。 -
木陰から城の塔が見えてきた。
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すごく急な坂道と階段をのぼっていくと、やっと城門前に出た。
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城門、「鷲の門」。
門の上のレリーフは、馬に乗ったブランデンブルク選帝侯フリードリヒ1世。
さらに上の紋章は、プロイセン王国の鷲の紋で下に「岩壁から海まで」と言う標語が彫られている。
どういう意味の標語だろ・・・?領土をそこまで広げるとか、治めるって事??
門の横にもチケット売り場があり、日本語のガイドブックの表示があったので売り場の人にあるか聞いたらしばらく探した後「ないみたい・・・ごめんなさいね。」と言われたので、しょうがないのでそのまま入る。 -
道は大きくカーブしながら次の門へ、さらにカーブの坂道をのぼっていく。
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円形の坂道の中には井戸があったり花が植えてある。
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2つ目の門。跳ね橋がある。
城へ上るこの道は、19世紀の城塞建築技術の名作と評価されているらしい。
跳ね橋と門で幾重にも守られている造りになっている。 -
2人の番人の像が守る3つ目の門。
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トンネル状の通路もある。
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この道は約25mの高さを馬車や荷車が楽に上れることができるように、楕円形に3回まわりながら上る形に造られている。
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右手にはむき出しになったジュラ紀のものらしい岩壁と、19世紀の城壁がある。
最後の城門に入る前に、稜堡をぐるっと歩けるようなので聖ミヒャエル門を通って行ってみる。 -
そこからの眺めは素晴らしかった。
城下町や隣のツェラー・ホルン山、シュヴァーベン地方が一望できる。 -
この城は11世紀前半には建っていて、1400年代に破壊されたり再建されたりしたが、その後荒廃してカトリック教会を除き廃墟状態となっていたのを、19世紀にまた再建されたもの。
写真中央にあるのが唯一残った15世紀の建物であるカトリック教会。
他の部分と色が違っている。 -
建物の壁に沿って並んでいるのは、代々のプロイセン王のブロンズ像で、12体ある。
プロイセン王家のホーエンツォレルン家はこの地が発祥。
1214年に相続財産分割によりシュヴァーベン家とフランケン=ブランデンブルク=プロイセン家系に別れ、シュヴァーベン家はその後この辺り一帯を治め、フランケン家は中・北部フランケン地方に領地を獲得しその後ブランデンブルク選帝侯からプロイセン王へとなっていった。 -
もちろん像のなかにはあの有名なフリードリヒ2世、大王もいる。
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稜堡をぐるっと一周して、再び門の前に戻ってきた。
最後の門、城門塔。
通り抜けると、塔に上れるようだったので入ってみた。
中の部屋には美しいテーブルセットが置かれていたり、一番上の階では大王に関するビデオが流されていた。 -
塔を出て、中庭に行く。
中庭を囲むようにして建つ、尖った塔がいくつもある建物はとても美しい。
先述したように大部分は19世紀にネオゴシック様式に再建されたので結構新しい建物なのだ。 -
中庭に入ってすぐ右手の建物に入ってみると、ここにもチケット売り場と土産店があった。
ここに日本語のガイドブックがあったので、絵葉書と一緒に買う。
また、同じ建物内にはレストランもあった。 -
売店で買った絵葉書。
標高855mの山頂に建つ城は、山が霧に包まれるとまるで天空の城のように幻想的な光景になる。
城はドイツ最後の皇帝であったヴィルヘルム2世の直系の子孫が所有しているらしい。 -
売店の隣の建物に入ってみる。
内部は写真撮影禁止。
ここでも床を保護するために靴のままはくフェルトのスリッパを使うようになっているが、これが歩きにくいんだよね・・・(^_^;)
普通はガイドツアーで見学するらしいんだけど、なぜか自由に見て回れた。
(この日だけ??)
写真は城のHPより。
まずは家系図ホールから。
樹のように描かれた家系図は、壁一面に広がっている。
名前がヴィルヘルムやフリードリヒばっかりで何が何やら。 -
祝賀の間とも言われる、伯爵の大広間。
床の模様とシャンデリアがきれい。 -
図書室。
って言っても、絵が飾ってあるだけで本が見当たらないんだけど・・・
戸だなの中? -
辺境伯の部屋。
ここには現在の一族の写真なども置いてあった。 -
王妃の部屋、通称「ブルー・サロン」。
ホーエンツォレルン家出身の選帝侯妃たちの肖像画が飾られている。 -
その後は宝物館へ。
ここにはプロイセン王家の財宝などが展示されているが、やはりフリードリヒ大王のものが多い。
写真は1889年に作られたプロイセン王国の王冠。 -
フリードリヒ大王の軍服とかぎタバコ入れ。
対ロシア・オーストリア連合軍とのクネルスドルフの戦いで、大王は壊滅的な敗北をする。
戦いの最中、王は銃で撃たれるがポケットに入れていたかぎタバコ入れが敵の銃弾を跳ね返し、奇跡的に助かった。
この軍服は実際に着ていたものらしく、弾丸によって開いた穴もある。
すごい・・・
大王はこの戦いで遺書めいた手紙まで書いている。 -
再び中庭へ。
中庭には、実際に使われていたという大砲がある。
右が家系図ホールのある建物、中央が大広間や図書室のある建物でそびえ立つ尖塔は司教の塔と呼ばれ73mあり、この城の中で最も高い建造物。
左はブルー・サロンのある棟。 -
ブルー・サロンのある棟に繋がっているのが最も古い建物であるカトリック教会、聖ミヒャエル礼拝堂。
-
ミヒャエル礼拝堂の内部。
ここには竜と戦う聖ゲオルグの像やホーエンツォレルン家最古の紋章などもある。 -
プロテスタント教会のキリスト礼拝堂。
2つの家系がそれぞれ異なる宗派に属していたため、この城にはカトリックとプロテスタント2つの礼拝堂がある。 -
キリスト礼拝堂の内部。
ここには一時期、大王とその父フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(軍人王)の棺が安置されていたことがある。
第2次大戦中、元々あったポツダムの教会からハルツ山中やマールブルクに疎開?された後、ここに置かれ、ドイツ統一後にやっと大王の遺言通りポツダムのサンスーシ宮殿のテラスに葬られた。
仲が悪かった父王は別の教会に安置されている。 -
次に地下室とガセマッテ(装甲室)へ行ってみた。
地下室は備品倉庫になっていて、祝宴用の金・銀の細工品やガラスの器、陶磁器などが展示してあった。
さらに下へいくとガセマッテで、城が包囲攻撃されている間の守備隊の防衛室になっていたらしい。
地下通路を通って階段を上ると、稜堡に出た。 -
その後城の中庭にあるセルフ式のカフェテリアで遅めの昼食にする。
カリーヴルストとアプフェルショーレ(りんごジュースの炭酸割り)で7.90ユーロ。
アプフェルショーレがすっかり好きになってしまった。 -
中庭には犬用の水飲み場とごはん置きまであった。
「犬ビストロ」だって。
さすがというか何と言うか・・・ -
バスの時間までまだあるので、また売店をのぞいたり景色を見たりする。
しばらくぶらぶらした後、名残惜しいが城を後にして山を下りる。 -
駐車場近くにあるウォーター・タワーに行ってみた。
中に入ることは出来ないようだ。
近くにある泉から水を引いてきて確保するために19世紀に建てられた貯水塔らしい。 -
16:15発のバスに乗り、ヘッヒンゲンの駅に戻る。
車窓から城が見えるので写真を撮る。
16:30頃駅に着いた。
16:39発だが5分ほど遅れてきたIREに乗ってテュービンゲンへ。
駅の売店で夕食を買ってホテルへ戻る。
明日はいよいよ最後の城、リヒテンシュタイン城だ。
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