2013/09/07 - 2013/09/16
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makko@maさん
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九寨溝・黄龍から車で小さな村に泊まりながら北上し、西寧から青蔵鉄道でラサへ行きました。
ラサへ入る許可証は、発行されない時期が多いのですが、今年夏ごろから二人単位で発行されるよう緩んだので、今でしょ!という勢いで計画に入れました。
九寨溝から西寧までの景色・村々は、開発の波がすぐそこまできているけど、まだチベットの原風景が残っていました。郎木寺という村では、高僧が外出する儀式、寺の中で数十人の7~8歳の小坊主から青年のお坊さんまでがお経を読んでいる中を入らせてもらいました。また、人骨がたくさん散らばる鳥葬の場所も見てきました。
いろいろ調べていったチベット文化圏の旅行でしたが、実際見るのはすべて衝撃的でした。
・中国の会社(西安にあり、日本人がいる)に、行きたいルートを伝え、車と日本語ガイドの手配をしてもらいました。
2013年9月7日 岡山→上海→九寨溝
9月8日 九寨溝(観光)→川主寺
9月9日 黄龍(観光)→郎木寺
9月10日 郎木寺(観光)→夏河(ラプラン寺観光)
9月11日 同仁(観光)→西寧(青蔵鉄道乗車)
9月12日 夕方ラサ到着
9月13日 ラサ一日観光
9月14日 ヤムドク湖、ガイドさん宅
9月15日 ラサ空港→成都
9月16日 成都→上海→岡山
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
早く高地順応するため、初日に上海からダイレクトに九寨溝空港(標高3447m)に到着しました。到着直後は、手先がしびれたり、あくびが出たり、酸素不足の症状が出ましたが、意識して深呼吸をしてなんとか乗り切りました。
夕飯後、ガイドさんが素晴らしいという、チベットの文化やお祭りをテーマのショーを見に行きました。この山の中でこれだけのクオリティのショー(ダンス)を見れるとは思いませんでした。日本でも公演したそうです。かなり大きな劇場でしたが、満席でした。よかったです!
出演者は全員チベット人で、チベットイケメン、美女ばかり・・・ -
9月8日 九寨溝一日観光。
公園内は、みんな専用バスで移動。中国人でごったがえした中、グループ旅行の添乗員さんは、全員を同じバスに乗せたいので、「乗れー!!」とメンバーに叫び、そのグループの人がすごい勢いで乗ります。我らガイドさん含め3人でしたが、負けじと押し合い圧し合いしながら席をゲットしたのでした。
この展開、滑稽さに笑いが止まらん!中国って本当に面白い。
公園内は、湖がたくさんあり、それぞれちょっと違う色をしています。 -
9月9日朝食後、川主寺飯店隣のお店前で。
路上で髪を洗う人がたまにいます。 -
川主寺から車で1時間だったのですが、その道のりがカーブだらけの山道で交通事故も多いとのこと。ドライバーさんはガンガン前の車を追い越していきます。
やめて〜〜と思いながら、この旅行の危険は、高山病ではなく、実は交通事故だったと悟りました。
峠では、ドライバーさんは「ギャロー」と言いながら、ルンタというお経が印刷された小さいな紙を、大量に窓から撒きます。チベット人の風習のようですが、小雨の中でやった時は、後ろの車が思いっきりよけてたけど、フロントガラスにその紙が貼りついていました。(前が見えなくなっていた・・) -
9月9日 黄龍観光。(標高3000m)
入場券を落として、買いなおすというハプニングはありましたが、2晩高地順応させたおかげで通常徒歩4時間のところ、3時間で戻って来れました。
よく空港からいきなり黄龍に行くツアーがありますが、かなりキツイと思います。 -
9月9日黄龍から車で3時間かけて郎木寺(標高約3000m)に到着。(雪が降った後で、地面がしゃりしゃり)
チベット人が90パーセントぐらい住む村です。
大きなお寺が2つあり、お坊さんがたくさんいます。
この村は江戸時代みたいな感じで、この旅で一番よかったところです。
しかし村のはずれには、村の規模には合わない大きな警察署がありました。 -
夕飯は、ホテル(郎木寺大酒店)の食堂で。
ガイドさん、ドライバーさんとの夕食後、まったりしていたら、
真後ろで従業員のチベット人がマニ車を回して、お経を唱え始めました。
とってもピースフルな感覚。
しかし。ここはこの村一番のホテルだけど、暖房がないっ。寒くてしばらく寝れなかったです。 -
9月10日早朝5時ぐらいから、ホテルの外が騒がしい。
どうやら、お寺の高僧が出かけるので、その大名行列があるらしい。民族衣装を着た村人総出?で見送りの儀式をしているようでした。
ちなみに、手前の眼鏡くんはガイドさんです。 -
その高僧(代々生まれ変わりの人がなる)。
大名行列の車がずら〜〜〜と並んで準備しています。 -
お寺の向かいの丘で、村人がルンタ(お経が書かれた小さいな白い紙)をお経を唱えながら、空高く撒いていました。
とっても幻想的でした。 -
丘から見たお寺。お坊さんがたくさん、中に入っていきます。
中は写真を撮れませんでしたが、入ってよいとのことで、7〜8歳から大人の数十人のお坊さんがチベット語で書かれたお経を読んでいました。
ガイドさんがお坊さんに聞いて、奥にも入ってよいとのことだったので、お坊さんの間を歩いて、祭壇の方へも行きました。
ダ●●●マの写真も飾ってありました。(ちょっと安心) -
おおきなマニ車を、おばあちゃんが回しています。
-
鳥葬の場所。
お寺の裏山(門から徒歩30分ぐらい)にありました。この30分はとってもキレイな景色で、スイスみたいでした。
チベット人は亡くなると、鳥(大きいハゲタカ)に亡骸を食べてもらいます。人間は鳥などを食べて生きてきたので、最後は、鳥に食べてもらうという考え方です。物理的には、高地ゆえに、木が生えていないので、燃料がないという理由もあるようです。
鳥葬台には、子どもから大人のいろんな部分の人骨が転がっています。まだ血のついた骨まで・・・。ハサミやナイフも無造作に転がっています。
オランダ人や中国人が、ガイドと一緒に来ていました。 -
郎木寺から車で15分ぐらいの、小さな村の食堂でランチ。
回族(イスラム教徒)の若いご夫婦でされていました。
他のお客さんは民族衣装を着たチベタンたち。
チベット語が響いていました。
壁に貼ってある、清潔度ランクはC?!
けど、お腹が痛くなることはなかったです。 -
メニューは麺(蒸しパン付)のみ。
麺は透明で弾力があり、上に大量の羊肉が載っています。
黒酢や唐辛子ペーストなどをかけていただきます。
・・・・思った程くせがなく食べれました。 -
車窓から。
牧草地に、放牧されたヤクと遊牧民族のテントがぽつぽつあります。 -
羊の大群が行く手を阻みます。
たまに放牧されたヤク(毛牛)が、急に横断してくるので、車は急ブレーキを踏みます。 -
途中、事故で1時間足止め。
野次馬の先に、車が炎上しているのが見えました。 -
消防車が到着。
鎮火して、さー、通れるとなったら、ここは中国。
一列にちゃんと並べば、双方向スムーズにすれ違えるのに、
並ばないから双方向で車がにらめっこ状態。
通れるまでさらに15分ぐらいかかりました・・・・。 -
ラプラン寺で有名な夏河に到着。
ゲルグ派(チベット仏教)5大寺院の1つです。なかり大きなお寺で、敷地内にたくさん建物があります。お坊さんの住居もたくさんです。 -
マニ車がつらなるところで、五体投地している人がいました。
マニ車を回す人もたくさんいます。信仰が厚い場所です。 -
これはスクープ?!
お坊さんと男性が手をつないで歩いています。
(ガイドさんによると、仲が良い人同士で手をつなぐそうです) -
子坊主たちが、遊んでいました♪
チベットでは、各家庭の子供の1人はお坊さんにするそうです。
7〜8歳から修行に入ります。 -
9月11日 同仁到着。
ここは芸術の村。タンカ絵師がたくさん住んでいて、建物も、とーっても色使いがキレイなものばかり。
仏塔が金色1つと、とってもカラフル1つ並んでいます。
(九寨溝に住むチベット人のドライバーさんも、写真を撮っていました) -
マニ車を地元の方が回して歩いています。
私もやってみましたが、全部回して歩くのは、結構手が痛いです。
軍手が欲しい感じ。 -
同仁で、修復中?
よく見ると、上の方に人が見えました。 -
お寺の敷地内にキレイな門がありました。
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グリーンとオレンジのコントラストがキレイな扉。
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黄色が鮮やかです。
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こんな感じの道をラプラン寺から同仁へ向かってるとき、道路上で五体投地している女性がいました。この何もないところで?!車に引かれないの?!驚きです。
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チベットは空がとっても青いです。
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夏河から同仁までの間、黄河キャニオンが見えます。
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西寧駅。
青蔵鉄道が何本も出てるので、人でごった返しています。
出稼ぎでラサに行く人も多く、大きいズダ袋に布団をいれた人もたくさんいます。 -
9月12日 青蔵鉄道からの車窓。雪山がキレイ。
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カロリーメイトがパンパン。箱から出そうになっていたので、出してみた・・(笑)
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青蔵鉄道内で売っていたヨーグルト。
濃厚で美味!チベットではヨーグルトが美味しいとほかの方のブログに書いてあったので、楽しみにしていました。
朝食用弁当のワゴン販売後、ヨーグルトのワゴン販売があります。
食堂車に行っても、買えます。(たしか4元) -
食堂車で可愛いチベット人の女の子。
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9月13日 ポタラ宮。
中は写真撮影禁止ですが、とても神聖な感じでした。
現在インドに亡命しているダライラマ14世のお部屋は、たくさんのカタ(白いマフラーのような形の絹)が百枚ぐらいかけられていて、バターのロウソクも何十個も灯っていました。部屋はとても暗いのですが、当時の様子が垣間見れます。
ラサはとっても空の色が濃いです。
標高が高く、空が近いからです。
ラサの町では、ポタラ宮より高い建物は建てられないそうです。 -
ライトアップされたポタラ宮。
夜、ポタラ宮前の広場では、音楽に合わせてみんなが輪になって踊っていました。
私も輪に入って、ここが標高3600mあることも忘れ、
踊ってみました。とっても楽しかったです。 -
ラサ中心地から車で20分ぐらいの、セラ寺。
(日本で初めて、ラサに行った日本人が修行したお寺)
午後の問答。質問役が立って手をバチッとたたいて質問し、答える側は座っています。
内容は哲学的な感じで、決まった答えはないそうです。 -
ラサのジョカン寺。
五体投地している方がたくさんいます。
寺の中に交番がありました・・・。暴動に備えて?? -
ジョカン寺屋上から、ポタラ宮を望む
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バルコル(中心地の巡礼路)脇で、井戸端会議・・・
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バルコル(巡礼路)で五体投地をしている人が何人かいました。
バルコルには、チベット文化圏の色々な地方から、人が集まってくるため、民族衣装が様々でキレイです。地方により、少しづつ衣装が違います。 -
ここでも五体投地。
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ポタラ宮回りの巡礼路をコルラする人々。
道端で立っている人へ、次々と1角札(約1.5円)を渡していきます。時に渡す人が並んじゃうぐらい、みんな喜捨していきます。そうすることで徳をつめるようです。
しかし、道端で立ってるだけで次々をお金がもらえるなんて。立ってる人はそれほど貧者には見えないんだけどなぁ。 -
ホテル(西蔵剛堅拉薩飯店)の部屋から。
翌日は、山に雪が被っていました。(この日が最後の夏)
旧市街にあり、とてもよかったです。
(最初は漢族エリアの4★ホテルだったのですが、規模は大きいけど、突貫工事で建てたと思える不具合が続出(洗面所の水漏れ、天井でネズミが走り回ってうるさい等)。ホテルを変えてもらえました。 -
ヤクの生肉屋さん。
空気が寒くて乾燥しているから、腐りにくいと思われます。 -
9月14日 ヤムドク湖。(標高4600m)
ラサから車で1時間半ぐらい。
本当にキレイな深い水色でした。
さすがに疲れもあり、ラサに戻って頭痛、軽い吐き気と高山病の症状が少しでてしまいました。(しかしどうしてもポタラ宮のライトアップを見たかったため、頭痛薬と気合で2〜3時間で直しました。) -
ヤムドク湖にいた、チベット犬。かなり大きいです。
お金を払えば、一緒にヤギを抱いて写真を撮らせてくれます。 -
ヤムドク湖にあったトイレ。
左が男・右が女と書いてあり、2元とられます。
しかし!ただの大きい囲いだけで、入ると穴が2つあるだけ。
下には何年分?というブツがうず高く円錐形に盛り上がっています・・。
が、以外にこもった汚いトイレよりかは、乾燥しているため、臭いは
それほどでもなかったです。足場は汚れていないので、案外OKでした。 -
チベット人のドライバーさんのお宅にお邪魔しました。
バター茶と乾燥させたリンゴを出してくれました。
バター茶は、街中で飲んだものよりもいいバターを使って
いるらしく、飲めました。飲み干すと、すかさず奥さんが
継ぎ足してくれるので、4杯ぐらい頑張って飲みました。 -
ドライバーさんのお宅にある仏間。若いご家族だけど、立派な仏壇とタンカがありました。
-
ドライバーさんの門の外にあった、湯沸かし器。
街中、いろんなところで見かけました。
標高が高いので、直射日光が強く、すぐ沸きそうです。
ラサは寒いけど、本当にギンギン晴れていたため、手の甲だけかなり日焼けしてしまいました。 -
9月15日 帰りのラサ空港で中国らしい事件に遭遇しました。
乗るはずの飛行機が1時間たっても、2時間たっても乗れません。
一人のおじさんが係員に文句をつけたのを皮切りに、
若い女性まで大声で文句を言いだし、最後はみんなで
「金返せ!」の大合唱。
3時間たった頃、やっと乗れることになったのに、
今度は金返せのストライキで半分以上の人が乗りません。
遅れること4時間経過して、やっと全員乗り込み成都に向けて飛び立ちました。成都空港で一人200元(約3000円)を返してもらえましたが、
それも殺到して大変なことになっていました。
私たちは、空港で隣の席になった若い女の子に教えてもらいながら
無事返金までこぎつけました。
が、しかし、楽しみにしていた成都での晩御飯は、空港ホテルでのカップラーメンになってしまいました。トホホ。 -
アムド(九寨溝より北の四川省、甘粛省、青海省のチベット自治州のエリア)がこの旅行で心に強く残りました。
この写真のような、遊牧民族が広大な草原にテントで暮らして、ヤク、羊、ヤギを放牧して暮らしています。
標高が高く、寒くとても厳しい環境で暮らしている彼らに思いを馳せます。
そして、素晴らしいチベットの文化を保ち続けてほしいと願うばかりです。
チベットエリアの悲しいニュースをよく読み、心配でたまりませんが、なんとか尊厳を保って生きぬいてほしいです。
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