2011/09/17 - 2011/09/17
195位(同エリア299件中)
がおちんさん
長崎の離島から大分の別府へ行くことになりました。目的は「弦躋塾セミナー」という鍼灸の勉強会に参加することです。
今回の移動手段は車。せっかくなので、長い道中をのんびりとドライブしながら向うことにしました。田舎道を走りながら共同温泉にも立ち寄る気ままな旅です。
台風15号の影響で島に帰れなくなり、3日間の予定が4泊5日の旅(うち3泊は車中泊)となりましたが、九州の魅力を満喫する旅となりました。
旅の初日は、新上五島町→佐世保→鬼木町→中尾山→嬉野温泉→武雄温泉→久留米→うきはと走りました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 自家用車
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2011年9月17日(土)
青空の中、五島の自宅を出発する。
離島に移住して以来、車で本土に行くのは1年半ぶりだ。 -
目指す先は別府。今回の目的は勉強会だが、久しぶりの遠出に旅行気分がジワーンと沸いてくる。
まずは島を出るため、有川港へ向う。 -
今回の旅の相棒、スズキ・エブリイ。
普段は折りたたみベッドを積んで往診用に使っているが、
シートを倒せば車中泊の旅も可能になる。
四駆&小回りが利くので、林道でも入って行けるし、5速マニュアルは峠道から高速道路まで快適に走れる。欠点を言えば、夏は尻が熱くなることか。 -
有川港では地元出身の横綱・佐田の山がお出迎え。
この人は『007は二度死ぬ』に本人役で出演していて、ボンドに桟敷席のチケットをプレゼントするというカッコイイ役だった。007映画に実名(まあ四股名だが)で出てる人って他にいないんじゃないだろうか。
ちなみに、五島に移住する前に私が住んでいた中野新橋も、『007は二度死ぬ』に出てくる。トヨタ2000GTが地下鉄・中野新橋駅に横付けするシーンでの電話ボックスとポストの位置は、現在も同じ場所にあるし、ショーンコネリーが若林映子を追いかけて走ったのは新宿方面のプラットホームだ。
ナンシーシナトラが歌うテーマ曲も好きで、80年代後半に西新宿のレコード屋でオリジナルEP盤を手に入れていたこともあり、佐田の山像を見たら「You Only Live Twice」が頭の中に流れてしまった。 -
有川からは「第三十八フェリー美咲」で佐世保へ。バックにて乗船する。
他の会社よりも運賃が安く、軽自動車なら片道8000円。島民にとってはありがたい存在だ。
9時40分に出航。 -
フェリー美咲の船室。毛布と箱枕は無料で使える。
乗客は寝る人、話す人、ケータイを見続ける人とさまざま。 -
佐世保までは3時間弱の船旅。甲板に出ると風が気持ちよい。
偶然、船室で会った知り合いから「嬉野温泉の湯がよか」と教えてもらい、寄ってみることにした。
12時05分、佐世保の街が見えてきた。 -
12時30分、佐世保港に到着。
さあ、走るぞ! -
国道35号線を過ぎ、三河内から県道1号(佐世保嬉野線)で嬉野へ向う。
車が少なく、快適にドライブ。 -
三河内と共に陶器で有名な波佐見町を通過。
昭和の記憶が蘇るような町なみだ。 -
「鬼木の棚田」という看板を目にしたので、ちょっと寄り道していく。
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時間が止まってしまったかのような、のどかな午後。
おもわず眠くなってしまう。 -
鬼木郷の棚田は日本の棚田百選に認定されたそうだ。
どこからの眺めが良いのか、草取りしてる人に聞いてみよう。 -
と思ったら、草取りしているのは、かかしだった。
リアルすぎて、夜だったらビックリしたかも。 -
鬼木は「かかし」が有名だそうで、毎年9月の棚田まつりでは趣向を凝らしたかかしが集落中に立つという。
写真はバス停前に並んでいた鬼太郎たち。 -
田んぼの道をゆっくり走る。
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彼岸花が咲いていた。
もう秋だな。 -
展望所から見た、見事な棚田。
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美しい農村の原風景だ。
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軽自動車はフットワークが軽い。
細い農道をトコトコ走る。 -
湧き水が出ていたので小休止。
鬼木清流水と書かれている。 -
冷たくて美味しい。
こんな良質な水が飲めるなんて、恵まれた集落だなあ。 -
かえるも気持ち良さそう。
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林道から見た鬼木の集落。
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林道を走り続けると、窯元が集まる中尾山に着いた。
ガードレール代わりのレンガにも、焼き物が飾られている。 -
中尾山は江戸時代に庶民向けの「くらわんか碗」や、輸出用の「コンプラ瓶」が焼かれていた場所だという。
通りには大きな陶器が立っている。 -
ギャラリーを覗いてみたいけど、今回は我慢。
次回は妻とゆっくり訪れよう。 -
寄り道を終え、嬉野へ向う。
-
14時20分、嬉野温泉元湯に到着。
350円を払って風呂へ。 -
広い浴場に入ると、おっさんが浴槽の縁に寝ていた。
少々カルキ臭いけど、お湯は柔らかくて、本当に肌がつるつるになった。かといって床がツルツル滑るわけでもない。摩訶不思議。
もうちょっと熱いほうが好みだな。 -
せっかくなので湯上りに名物の湯豆腐を食べていく。
とろんとしてなかなか美味しい。
650円也。 -
風呂をあがって走り出すと、とつぜん大粒の雨がボタボタっと降ってきた。
前方から黒い雲が接近。 -
一気に大雨になる。
もう一風呂入っていくことにするか。
国道34号で武雄に向う。 -
武雄に着いても雨は止まず。
温泉街を通って大衆浴場へ。 -
雨が小降りになるまで10分ほど待機。
ここには殿様湯・家老湯の貸切風呂や鷺乃湯・蓬莱湯・元湯といった大衆浴場がある。
どれに入浴しようかな。 -
「どこも湯は一緒ですよ」と受付のおばさん。
蓬莱湯と元湯の違いはジェットバスの有無だそうだ。
チケット売り場に格風呂の湯温が表示されていた。
もちろん、私は熱めの元湯を選択する。 -
先ほどの嬉野元湯もそうだったが、武雄の元湯も入浴客が少ない。
時間帯のせいかな。 -
先客はすぐに出てしまい、元湯は貸切状態になってしまった。
熱めの湯(44度)に入ると、体をじわっと圧縮されているような刺激がたまらん。気に入った。
嬉野温泉ほどツルツルはしないけど、武雄温泉はなめらかで上品なお湯。大衆浴場にしてはレベルが高いと思う。
満足の400円。 -
さっぱりした後は、再び国道34号を北上する。
鎖国時代、出島にもたらされた砂糖文化は、この街道を通って日本中に広まって行ったそうだ。そのため、別名「シュガーロード」とも呼ばれているという。
佐賀を過ぎ、吉野ヶ里から県道22号で久留米に向う。 -
久留米では、いちど来てみたかった大砲ラーメン本店へ。
博多や大分では何度も食べたけど、本店の味はどうか知りたかったのだ。
裏道にあるので、探すのに苦労した。(ナビ無しです)
19時10分、店に到着。 -
さすが本店、スタッフの皆さんも気合が入ってる。
というか、店の雰囲気が硬すぎる気がしないでもない。 -
さて、その味のほうは。
うーん、わからん。
実は、つい新作の黒とんこつを頼んでしまい、一口食べたら熊本ラーメンみたいだったからだ。
美味しかったけど。 -
久留米からは国道210号で日田方面へ走るが、夜の雨はライトが反射して走りずらい。
うきはから県道52号で星野へ向い、適当な空き地を見つけて寝場所とする。
晴れていれば星がきれいな所らしいが、何やら嵐になりそうな予感がする。
2011年秋 エブリイで九州ドライブ〜共同温泉をめぐる旅・2(筌の口 湯布院 鉄輪) に続く
http://4travel.jp/travelogue/10607018
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この旅行記へのコメント (2)
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- captainfutureさん 2011/10/05 19:29:42
- 秋をおすそ分けしてもらいました。
- ご無沙汰しております。
田んぼ独特の稲穂のいい香りがここまでしてきそうです。
バス停のところなんか寅さんがひょっこり出てきそうですね〜。
このかかしのおばさん、中腰の具合があまりにリアル過ぎます(^^)!
移住されてもう1年半経つのですか〜。
僕も都合がつけばそういう空気が綺麗な環境で暮らしてみたいです。
続編楽しみにしています。
- がおちんさん からの返信 2011/10/07 12:22:55
- RE: 秋をおすそ分けしてもらいました。
- captainfutureさん
こんにちは、お久しぶりです。
時が経つのは早いもので、今やすっかり島の人間です。
離島に暮らしていると本土に行く機会も少なく、今回のドライブでは旅気分をたっぷり味わってきました。
自宅から別府へ往復する間に様々な光景に出会うことができ、九州は自然が豊かだなと実感しました。日本もいいですね。
> 移住されてもう1年半経つのですか〜。
> 僕も都合がつけばそういう空気が綺麗な環境で暮らしてみたいです
島の生活はのんびりして良いですよー。私も人生が変わりました。
がおちん
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