1990/04/21 - 1990/04/21
126位(同エリア519件中)
がおちんさん
前回に引き続き、昆明の街を探訪します。
観光スポットや名所よりも、そこに住む人や街そのものに興味を惹かれるので、歩くコースは庶民臭い場所ばかりです。
懐かしい1990年の昆明、後編です。
※写真は春から冬まで混ざっているので、旅行時期とずれています。
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後編は回族の集る順城街から広場、園通山を経由して雲南民族学院まで歩く。
青丸が今回の主な撮影地点。 -
花鳥市場から東風西路へ出て順城街へやって来た。
ここは古い町並みの残る、回族ストリートだ。
後方には雲南博物館が見える。 -
冬になると、順城街には牛肉を乾した「干巴」が並ぶ。
これを小さく切って油で揚げると、カリッとしたビーフジャーキーのようになる。
とても美味しいのだ。 -
干巴(ガンバ)を売る、回族の男性。
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この時期、順城街は独特の「牛臭さ」がプーンと漂う。
昆明の冬の風物詩だ。 -
さらに進むと野菜などを売るエリアになる。
「いくらだ」、「1.5元」、「1元にしろ」、「1.4元」。
しばらく激しいやりとりが続いたが、自転車のおじさんは去って行った。
交渉は決裂したようだ。 -
炭火で焼いた「牛肉串」も人気がある。
お姉さんがパタパタっと扇ぐと、煙がもあーっと上がる。 -
熱々の焼肉スティックは1本5角。
美味しいので、食べ歩きする人も多い。 -
煙に包まれた順城街。
石炭臭さと焼肉のニオイが混じった中を、人々が行き交う。
木造3階建ての古い建物も健在だ。 -
ここからは「清真食堂」が連なる。
どの店にも汽鍋鶏があるのが昆明らしい。
冬の乾燥した時期になると無性に食べたくなる。 -
見た目は同じようでも味は別。
格別の汽鍋鶏に出会うには、時間をかけて一軒一軒食べなくてはならない。 -
回族はモスリムだから豚肉は無い。
看板にも「牛肉小吃」とある。 -
干巴を頼むと、中華なべにさっと油を入れる。
通りには「ジャーッ」という料理の音が響く。
写真中央では汽鍋鶏が蒸気を上げている。
昆明らしい光景。 -
こちらは店舗が狭いため、道路にはみ出して営業中。
材料が見える店のほうが安心かつ信用できる。
この店は合格だ。 -
回族食堂は清潔な店が多い。
この店は2階席もある。
古い通りを眺めながら食事をすると、解放以前の中国にいるような気分になる。 -
にぎやかな通りを行き交う人たち。
中国人は絵になるなあ。 -
国営食堂の前では人だかりが出来ている。
何だろう?
ちなみに、手前の姉さんは三輪車で石炭を運んできた人。
ポケットに手を入れて、漢族お決まりのポーズ。 -
人だかりの理由は、やはり牛肉串だった。
新型の「電気式串焼き機」を導入したらしい。
煙臭くならないのが人気のようだ。
国営もなかなかやるな。店内はガラガラだけど。 -
順城街から右に折れて南通街へ。
ここからは漢族エリアとなり雰囲気が変わる。
いつも仲見世のような混み具合だ。 -
南通街にあった回族拉麺の店。
ここのラーメンも絶品だった。
何度通ったかわからない。 -
時間が遅いと売り切れてしまう、貴重な一杯。
今日はセーフ。 -
牛の乳臭さが無い、食べやすい醤油味のスープ。
辛さが絶妙だった。
一杯5角。 -
正義路と金碧路の三叉路を3路バスが行く。
火車駅から工人新村を経由して北駅に向かうルートだ。
昆明はコントラストの強い街。 -
金碧路を歩く。
夏は並木道が涼しく、冬は日が当たって暖かい。 -
軒先に店を出していた、おばあさん。
売り物は帽子と、靴の中敷き。 -
洋品店にて、マネキンの股間に目をやる子供と父親。
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東寺塔や人民出版社がある、書林街を歩く。
前のおばさん、ちょっと目立つ。 -
頭にロッドを巻いたまま外出するという離れ業。
ネグリジェで歩く人も見たことがあるが、問題ないようだ。 -
南強街付近には屋台や食堂、映画館などがある。
ブックスタンドで立ち読み中の小姐。 -
こちらは包子、水餃子、米線などを売る店。
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キンカンを売る娘さん。
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瓜子は中国人の大好物。
カボチャ、ひまわり、松の実、麻の実。
食べ歩きながら、ペッペッと殻を飛ばしている。 -
オシャレな服に身を包んでポーズを決める女性。
スプレーでガチガチに固めた髪形が流行しつつあった。 -
北京路は南北の鉄道駅を結ぶ大通り。
路面が濡れているのは散水車が水を撒いたからだ。
歩道まで水が飛んでくるので、私も服をびしょ濡れにされたことがある。
昆明では道を歩くにも油断できない。 -
旧式のサイドカーに乗った武装警察。
鉄ヘルと手に抱えた銃が、いかつい。
これもまた中国の姿だ。 -
北京路でよく見かけた盲人の3人組アーティスト。
二胡とアコーディオンによる演奏で、全員がボーカルを担当する。
5人組になるときもあった。
※写真は、火事で焼けた映画館前でのゲリラライブ。 -
広場に建つ、工人文化宮。
昆明は高い建物が少ないので、よく目立つ。 -
広場から東風東路を経由して青年路へ向かう。
八一の女性、帽子の角度がニクイ。 -
昆明でよく見かける少数民族は彝族だ。
ぼんぼんの着いた帽子を被り、買い物を楽しんでいた。 -
広い並木道が心地よい、青年路。
車が少ないので爽やかだ。 -
しかし、人は多い。
4路のバスはいつでも大混雑。
「もう乗れねーよ」、「もっとつめろ」と大騒ぎ。
その中にスリもが潜んでいるのだ。 -
4路のバスは中心部を通って大観公園と動物園を結ぶルートだが、さらに東に抜けて曇華寺まで行くバスもあった。
車掌の女性は扉を閉めようとするが、人民が多くてなかなか発車できない。毎日のように見かける光景だ。
窓の下が茶色くなっているのは、右折する際にガンガン叩いてクラクション代わりにするからである。 -
小花園から左に曲がって長春路に入る。
「精神のゴミを取り除き、社会環境を浄化させよう!」というスローガンが掲げられていた。 -
長春路にある看板には、面白い内容が多い。
これは痰を吐きながら歩く男、痰に滑って転ぶというもの。
「明知故犯」とはいかにも。 -
そこらに捨ててはいけません。
昆明でも、瓜子や果物のカスをペッペッとそこらに吐く人が多い。
中国ならではの看板だ。 -
こちらは極めつけ。
窓からゴミを投げるのはやめましょう。
「天女散花」というネーミングが絶妙。 -
長春街から細い路地に入ってみる。
こういう庶民的な雰囲気に、魅かれてしまうのだ。 -
さらに生活感のあるエリアになってきた。
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昆明っ子たちの住む、年季の入った住宅が並んでいる。
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電柱の位置が、中央に寄りすぎていないだろうか?
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再び青年路に出て、園通山までやって来た。
とりあえず園通寺で一休み。
門前の園通街は古くて味わいのある道だったのだが、改修されてつまらなくなってしまった。残念。 -
動物園の中を通って民族学院に戻ることにする。
昆明動物園はパンダもいるが、人気があるのは象と虎。
虎に唾をかける中国人がいる。
困ったもんだ。 -
動物園を出て園西路へ出る。
ここでスイカをゲット。 -
民族学院の前にある環城北路。
22路バスは北駅と西壩を結ぶ、ややローカルな路線。
民院生には便利だが、本数が少ないため小公車を使うことが多かった。 -
民院路にて。
左側の塀が雲南民族学院の裏口。
この道を真っ直ぐ行くと蓮花池というドブ臭い池がある。
昆明市街探訪記の後編、おしまいです。
南詔国の発祥地 巍山〜雲南をゆく1990 (6) に続く
http://4travel.jp/travelogue/10527644
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この旅行記へのコメント (9)
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- シュンスケさん 2011/03/27 00:23:51
- 順城街
- なつかしの順城街が!そうです、この風景ですよ!10年ぶりに今頭の中に当時の思い出が鮮明によみがえってきました。僕もよく通ったなあ・・・ぐすん。
今ほど当時のフィルムをなくしてしまったことを後悔したことはありません。これからも懐かしい雲南の姿を見せていただけるのを楽しみにしていますね。
- がおちんさん からの返信 2011/03/29 21:59:09
- RE: 順城街
- シュンスケさん
私も当時のフィルムを何本も失いました。昆明近郊の村や通海の蒙古族の写真などなど、いま考えると残念です。
この当時、昆明ではコカコーラも外賓向けのホテルや限られた商店でしか売っていませんでした。正義路の商店で缶コーラが3.5元。市バスが5フェン、米線の小碗が5角でしたから高級品でした。今では考えられない話ですね。
>これからも懐かしい雲南の姿を見せていただけるのを楽しみにしていますね。
ありがとうございます。シュンスケさんの旅行記も、あとでゆっくり拝見させていただきます。
がおちん
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- ミマカロさん 2011/01/12 14:34:19
- 懐かしい〜〜
- 私の小学校の外です、懐かしい〜 あんな時代に、周りカメラを持っているひとがいなかった、今はこの通学道を見て、涙を出るよう。
- がおちんさん からの返信 2011/01/13 21:17:30
- RE: 懐かしい〜〜
- ミマカロさん
はじめまして、コメントをありがとうございます。
ミマカロさんは昆明の人ですか?
当時の昆明を懐かしく思ってくれる方がいて、私も嬉しいです。
がおちん
云南是我第二个故乡。如果可能的话,很想再去那个时代的昆明!
小高
- ミマカロさん からの返信 2011/01/13 22:35:35
- RE: RE: 懐かしい〜〜
- がおちんさん
返事して嬉しい〜
私は昆明人です〜〜 昔の昆明の写真を見つけて、本当に感動しました。
私たち小さいころカメラがもってなかった、昔の昆明の様子は頭の中にだんだん切れてきました、がおちんさんの写真は見ながら自分の子供の時代が出できました、ありがとうございます〜
中国語は写れない、日本語は又勉強中、わかりにくい部分がごめんなさい〜
雲南の友達、良く遊びにきってください〜 いいところを紹介しますよ〜
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- arfaさん 2011/01/01 22:43:05
- 賀正
- あけましておめでとうございます、arfaです。
年々仕事も多忙になってきて、なかなかアップできず旅行記も遅れ気味で申し訳ないです。
今回もインドのバスをだいぶ撮ってきていますが雲南号といい勝負のバスでしょう。違いはインドのバスは大陸なのか大きいバスが多いのが特徴です。10年前はともかく現在は中国のほうがインドよりはるかにバスは良くなりましたね。
'90年の雲南、続編を楽しみにしています。
では本年もよろしくお願いいたします。
- がおちんさん からの返信 2011/01/09 11:56:12
- RE: 賀正
- arfaさん
返事が送れてごめんなさい。今年もよろしくお願いします。
私も今年は忙しくなってしまい、なかなか旅行記が書けません。
90年代・雲南は、時間を見つけながらアップします。
今年は雲南か四川に行きたいと思っていますが、時期はまだ未定です。
arfaさんも健康に気をつけて、今年も楽しい旅をして下さい。
がおちん
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- captainfutureさん 2010/11/24 00:37:06
- こんばんは
- 今回も一枚一枚楽しく拝見しました。
この街の街歩きの楽しさが伝わってきます。
「干巴」を乾かしている順城街の光景等、昔の日本を彷彿とさせますね。。。懐かしい感じです。
>頭にロッドを巻いたまま外出するという離れ業
笑ってしまいました。きっとかなりのやり手のおばさんとお見受けしました。
次回も楽しみにしております。
- がおちんさん からの返信 2010/11/24 14:47:49
- RE: こんばんは
- captainfutureさん
こんにちは。
昆明は歩き回るのにちょうど良い大きさの街だったので、毎日5〜6時間は歩いていました。
趣きのある街角や小さな通りが沢山あり、ロットおばさんやネグリジェ姉さんも闊歩する街でした。
のどかで良い時代だったと思います。
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