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盧溝橋事件を契機とする支那事変勃発の1937年に日本の統治下にあった北朝鮮で生を受けた筆者は大東亜戦争の歴史には関心がつよい。<br /><br />特に中国や満州に関わる戦史には興味がある。そんなこともあって東北地方(旧満州)は平成13年7月に訪問している。<br />この時の同行者の中には昔、憲兵隊に所属していたという人や父がノモンハンで戦死したという人もいた。<br /><br />ノモンハン事件から70年経過した今年10月、産経新聞に【ノモンハン 70年後の教訓】と題して三回にわたる特集記事が連載された。<br /><br />http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091008/acd0910082057005-n1.htm <br />【ノモンハン 70年後の教訓】(上)満州侵略決意したスターリン 暴かれる日ソ衝突の秘密<br /><br />http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091009/acd0910091745005-n1.htm <br />【ノモンハン 70年後の教訓】(中)大粛清のナゾ 果たせぬ“統一モンゴル”の夢<br /><br />http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091011/acd0910110853003-n1.htm<br />【ノモンハン 70年後の教訓】(下)スターリンの呪縛 <br /><br />この産経新聞の特集記事に触発されて調べてみると大東亜戦争研究室http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/home.html  <br />の運営するHPに 満ソ国境紛争2/ノモンハン事件 概説1http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/kindai/kindai-kokkyo21.html  <br />と題する優れた研究もあることを知った。<br /><br />産経新聞の【ノモンハン 70年後の教訓】(上)の中に下記の一節がある。<br /><br />以下は抜粋<br />1939年5月、ソ連の影響下にあったモンゴルと、日本の傀儡(かいらい)だった満州国(32〜45年まで存在)の国境をめぐる衝突から発展した大規模戦闘。関東軍は大本営の戦闘不拡大方針に反し攻勢をかけたが、ソ連軍の総攻撃の前に大敗を喫した。同年9月に停戦が成立。<br />死傷者は日本側約2万人、ソ連側約2万6千人とされる。日本で対ソ開戦論が後退、南進論が優勢となる契機になった。 抜粋終わり<br /><br />筆者が満州を旅した時の同行者の父君は日本側死傷者約二万人の中の一人であったのかと感慨一入であった。<br /><br />その時どのような会話を交わしたのだろうかと満州訪問記を繙いてみたが「なにかの事情を抱えた人達であろう」としか記述していない。<br /><br />http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10058235/<br /><br />以下抜粋<br />平成13年7月9日(月)<br /> 今日から満州行きである。途中コスモス文学を読みながら成田へ到着した。<br /><br /> 搭乗券を受け取ってから顔合わせがあり、21人の参加であるという。顔ぶれは何れも初老の人達でいつもとかわりばえしないが、今回は単身参加者が相当多いようだ。多分昔満州に住んでいたとか満州で生まれたとか何らかの事情を抱えた人達であろう。<br /><br />戦後56年も経っているので、昔住んでいたとしても中学生か小学校高学年でないと記憶も覚束ないだろうから、現在の年齢は70歳以上ということになる。<br /><br />現に80歳の老婦人が娘二人に付き添われて参加していた。<br />満州のようなあまり有名でもないところへ来るぐらいだから海外旅行については経験豊富な人達ばかりであろう。<br /><br />添乗員は谷藤志乃さんという岩手県出身の若い女性である。<br /><br />平成13年7月12日(木)<br /> 翌朝再び列車で午前中かけて長春へ出掛けた。昔新京と言われた都市で旧関東軍や満州鉄道が大陸経営の拠点とした所である。<br />皇帝溥義が日本軍部の傀儡政権として王宮を営んだ場所でもある。中国共産党はこの政権を認めていないので王宮は偽王宮と呼ばれている。<br /><br />故宮などと比べると遙かに貧弱な建物で、皇帝溥義の苦悩がよく判る気持ちであった。<br /><br />偽満州国務院などの建物も残されていて昔、ここへ住んでいた日本人にとっては懐かしい建物であろう。<br /><br />昼食時に土砂降りであったが、うまい具合に雨も上がってほっとした。<br /><br /><br />

【ノモンハン 70年後の教訓】に触発され満州の旅を追憶する

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2001/07/09 - 2001/07/12

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早島 潮

早島 潮さん

盧溝橋事件を契機とする支那事変勃発の1937年に日本の統治下にあった北朝鮮で生を受けた筆者は大東亜戦争の歴史には関心がつよい。

特に中国や満州に関わる戦史には興味がある。そんなこともあって東北地方(旧満州)は平成13年7月に訪問している。
この時の同行者の中には昔、憲兵隊に所属していたという人や父がノモンハンで戦死したという人もいた。

ノモンハン事件から70年経過した今年10月、産経新聞に【ノモンハン 70年後の教訓】と題して三回にわたる特集記事が連載された。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091008/acd0910082057005-n1.htm
【ノモンハン 70年後の教訓】(上)満州侵略決意したスターリン 暴かれる日ソ衝突の秘密

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091009/acd0910091745005-n1.htm
【ノモンハン 70年後の教訓】(中)大粛清のナゾ 果たせぬ“統一モンゴル”の夢

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091011/acd0910110853003-n1.htm
【ノモンハン 70年後の教訓】(下)スターリンの呪縛

この産経新聞の特集記事に触発されて調べてみると大東亜戦争研究室http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/home.html
の運営するHPに 満ソ国境紛争2/ノモンハン事件 概説1http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/kindai/kindai-kokkyo21.html
と題する優れた研究もあることを知った。

産経新聞の【ノモンハン 70年後の教訓】(上)の中に下記の一節がある。

以下は抜粋
1939年5月、ソ連の影響下にあったモンゴルと、日本の傀儡(かいらい)だった満州国(32〜45年まで存在)の国境をめぐる衝突から発展した大規模戦闘。関東軍は大本営の戦闘不拡大方針に反し攻勢をかけたが、ソ連軍の総攻撃の前に大敗を喫した。同年9月に停戦が成立。
死傷者は日本側約2万人、ソ連側約2万6千人とされる。日本で対ソ開戦論が後退、南進論が優勢となる契機になった。 抜粋終わり

筆者が満州を旅した時の同行者の父君は日本側死傷者約二万人の中の一人であったのかと感慨一入であった。

その時どのような会話を交わしたのだろうかと満州訪問記を繙いてみたが「なにかの事情を抱えた人達であろう」としか記述していない。

http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10058235/

以下抜粋
平成13年7月9日(月)
 今日から満州行きである。途中コスモス文学を読みながら成田へ到着した。

 搭乗券を受け取ってから顔合わせがあり、21人の参加であるという。顔ぶれは何れも初老の人達でいつもとかわりばえしないが、今回は単身参加者が相当多いようだ。多分昔満州に住んでいたとか満州で生まれたとか何らかの事情を抱えた人達であろう。

戦後56年も経っているので、昔住んでいたとしても中学生か小学校高学年でないと記憶も覚束ないだろうから、現在の年齢は70歳以上ということになる。

現に80歳の老婦人が娘二人に付き添われて参加していた。
満州のようなあまり有名でもないところへ来るぐらいだから海外旅行については経験豊富な人達ばかりであろう。

添乗員は谷藤志乃さんという岩手県出身の若い女性である。

平成13年7月12日(木)
 翌朝再び列車で午前中かけて長春へ出掛けた。昔新京と言われた都市で旧関東軍や満州鉄道が大陸経営の拠点とした所である。
皇帝溥義が日本軍部の傀儡政権として王宮を営んだ場所でもある。中国共産党はこの政権を認めていないので王宮は偽王宮と呼ばれている。

故宮などと比べると遙かに貧弱な建物で、皇帝溥義の苦悩がよく判る気持ちであった。

偽満州国務院などの建物も残されていて昔、ここへ住んでいた日本人にとっては懐かしい建物であろう。

昼食時に土砂降りであったが、うまい具合に雨も上がってほっとした。


同行者
一人旅
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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