里海画報　水島コンビナート

2009/02/21 - 2009/02/21

地球環境基金の環境アセスメント講座３日目「海から見学アセスの現場」に参加してきたでがんす。
児島観光港からチャーター船で水島コンビナートを海から見た後、ＪFEの敷地を横切って水島クリーンセンターの廃プラ焼却炉や海面埋め立ての処分場を視察してきたでがんす。

エリア 倉敷(岡山)

• 同行者: その他
• 交通手段: 観光バス 船

岡山市の林原モータープールで受付でがんす。
両備のバスでまず児島観光港まで行き、チャーター船で出港でがんす。

瀬戸大橋の下津井側でがんす。
列車が通る音とかの騒音公害があるけえ、橋の周辺の家は防音工事をせんといけんくなったみたいでがんす。
設計時は車の騒音とか排気ガスとかがアセスの検討事項で、できてみたら自家用車しか通らんかって、大型トラックはフェリーを利用して、その代わり、瀬戸大橋線の列車の騒音が想定外ぢゃって、完成当時はそのへんの報道をいくらか目にしたでがんす。

橋の下になった岩黒島・与島も、列車の騒音に悩んだんでがんす。
与島は８０年代末の瀬戸大橋ブームが終わった後は当てにしとった観光がサッパリでがんした。

水島コンビナートのJFEの製鉄所が見えてきたでがんす。

水島周辺は高梁川河口ぢゃけど、最近家庭や工業用排水の処理が進んで綺麗な水が海に出るやうになってぢゃが、本来山から海に流れとった自然の栄養分が海に行かず、海苔養殖などは色付きが悪うなったり、もっと心配なんは、処理後の排水と海に温度差があるんか、淡水塊ができて笠岡諸島にまで達する事で漁業に深刻な影響が出とるそうなんでがんす。

中国電力の火力発電所でがんす。
最近、石炭から天然ガスに燃料を変更して、黒い煤煙とかは昔の話になったんでがんす。

上水島は今は無人島で木も生えとるけど、昔精錬所があって、スラグを海に捨てて埋め立てた跡が見えるんでがんす。

製鉄などで出た鉄鋼スラグを埋め立てたとこでがんす。

今建設中の廃棄物処分場で、公有水面を埋め立ててやっぢょるんでがんす。

水島港に出入りする外航船に食品などを売る海の万屋さんの船が見えたでがんす。水島ではもう二隻しか残っとらんのでがんす。

チャーター船の舳先が切る波を見たら、赤いんが見えたでがんす。
船底の色が映ったかもしれんけど、海洋環境の専門化が同船しとったけえ聞いてみたらひょっとしたら夜光虫などのプランクトンの色らしいんでがんす。夜は光るんでがんす。

コンビナートや工場群の写真集も出て、「工場萌え」みたいなジャンルもあるみたいでがんす。

水島港で待っとった両備バスにまた乗って今度はコンビナートの中を視察でがんす。
JFEの敷地内まで水島臨海鉄道の引込線があったでがんす。

製鉄所内に機関車が走るんでがんす。

高炉から出て来る銑鉄を運ぶ貨車もあって、注ぎ口からは煙が見えるでがんす。

銑鉄専用貨車は紡錘形の銑鉄タンクが本体でがんす。
溢れて固まった鉄とか、初めて見るもんばっかしでがんす。
「鉄ちゃん」の皆様はブルトレとか岡蒸気とか撮るんが基本的に好きなんかもでがんすが、こんなん見てどう思ふんかのう？

水島クリーンセンターでは廃プラや下水汚泥を燃やすんでがんす。

燃やした廃熱は発電に利用しとるんでがんす。

クリーンセンターを出て、すぐそばの管理型廃棄物処分場も見たでがんす。
これは石膏ボードみちたいなもんが積んどるとこでがんす。

ゴミ埋立地内にある水溜りには水鳥が休んどるんが見えたでがんす。
７０年代頃までは分別とか一切しとらんかったけえ、カラスとか多かったけど、今は水溜りには鴨やシギ・チドリが多いみたいで、夜の間に近くの干潟に移動してアオサやゴカイなどを食べに行くみたいでがんす。

海面を埋め立てて建設中の処分場でがんす。
トラックや船で持って来た廃棄物を台船みたいなんで受け入れて埋め立てて行くんでがんす。

堤防はもう海を締め切って止水壁も完成しており、後は埋立を待つばかりでがんす。
産廃・家庭廃棄物のどっちとも減らさんと、このやうなゴミ埋め立ては際限なく続くんでがんす。