1996/04/27 - 1996/05/03
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旅人のくまさんさん
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<1996年4月29日>
4月29日は、韓国の名刹に数えられる法住寺(ポジュサ)を訪ねました。夜は大田(テジョン)市郊外の儒城(ユソン)温泉に宿をとりました。大田広域市は韓国中西部の忠清南道に位置し、鉄道、バス等、国内最大の交通の要所になっています。
泊まった儒城観光ホテルは五つ星でした。フロントも垢抜けていて、感じが良い宿でした。
<法住寺(ポジュサ)>
法住寺は、韓国八景の一つに数えられる俗離山(ソンニサン)に位置している韓国有数の名刹です。
その俗離山の山あい法住寺の伽藍は、秀吉軍に焼き尽くされました。こんな所まで秀吉軍は攻めたのかと、些か驚きました。当時のものは、僅かに石塔、大釜か残っているだけです。
日本では文禄・慶長の役と呼ばれる戦は、韓国では壬辰・丁酉倭乱と呼ばれています。李氏朝鮮時代の1592年から1598年のことでした。
ガイドブックによれば、創建は新羅時代に遡り、現在残っている伽藍は、李朝時代の再建です。木造の五重塔は韓国内で唯一のものだとされ、国宝に指定されています。高さは21.2mです。そのコピーが、慶福宮内の旧国立中央博物館の前に設置されていました。
この日本総督府建物跡の博物館は仮移転の後、壊されて、現在は新しい建物に生まれ変わっています。その後、五重塔のコピーが、どういう運命になったのかは確認していません。
また、大雄宝殿は三大仏殿に数えられています。境内に聳え立つ弥勒菩薩像は新しく、1989年の建立とされます。当初はセメント造りでしたが、青銅製に生まれ変わりました。
<幌馬車(ポジャマチャ)>
夜は3人で、屋台(ポジャマチャ)で酒を酌み交わしました。ポジャマチャは、屋台の姿から幌馬車のハングル読みであることをTnさんから教えていただきました。ポジャマチャは。地元の人が気楽に晩酌を楽しむ所です。
しかし、この時の屋台は、商売気のある、しっかりしたママさんでした。3人とも、少しペースを狂わされてしまいました。つい、いろいろと注文を余儀なくされ、いささか閉口してしまいました。こんなことも旅先での経験の一つであり、トラブルと言った類のものではありません。
<儒城(ユソン)温泉の観光ホテル>
初日の温陽温泉(オニャン オンチョン)では、満室で温泉宿を取れませんでしたが、儒城温泉(ユソン オンチョン)では、観光ホテルに泊まることが出来ました。それだけの値段がする近代ホテルでした。
この儒城温泉は釜山近郊の東莱(トンネ)温泉と並んで、韓国では歴史が古い温泉だと言います。しかし、温泉町として整備されたのは新しく、日本統治時代に、日本人によって開発されたと言われています。
ホテルの中に土産物店もあり、韓国名産品等を売っていました。ここの売店では、日本円が使えましたので、コピー製品であることを承知の上で、1万円の腕時計を買い込みました。ほんのお遊び目的です。案の定、この時計は2年ほどで鍍金が剥がれ、電池が切れた後は、交換をすることもなく、お払い箱になりました。
儒城へ向かう途中にて
満開の桜残りし山の陰
田起して四月の雨は間合ず
半島に牡丹桜は未だ見ず
紫木蓮落下重なる雨の後
法住寺を訪ねて
秀吉の罪過今猶お寺の春
焼落て古刹の桜幾世代
清流が運び来たりし山桜
二品松杖を従え衣替え
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 大韓航空
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本堂へ続く参道です。今回の旅行でも、新緑が素晴らしかった参堂です。
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法住寺の境内の光景です。五重塔が左手に見えます。
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左側の「捌相殿」は、国宝に指定されています。右側の立像は、まだ新しいものです。
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「大雄宝殿」です。一番最初は、西暦553年、白羅真興王の時に建立されたようです。
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秀吉軍にに攻められ、僅かに焼け残った大釜です。千人以上の食事に仕度に使えそうです。
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「福泉庵」と呼ばれています。修行僧が住まっているようでした。
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大雄宝殿に収められた「三尊仏」です。
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「双獅子石塔」は、国宝第5号に指定されています。。
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「石蓮池」と説明書にはありました。
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素晴らしい枝振りです。その昔、位を授かった「正二品松」です。その名の通り、立派な樹でした。
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ここは「馬峠」と呼ばれています。どこの山道でも、黄色の花の連翹が綺麗でした。
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