2009/08/22 - 2009/08/26
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costinさん
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そこはまるで、三十年前の江の島のようだった。
-
郵便局脇の道路が、各方面への始発になっているようだ。
ドーソン行きは三十分に一本くらいの割合て出ているらしい。乗り込み暫らく待っていると、乗客数人を乗せて出発。
ハイフォンードーソン10000don -
ハイフォンの街中を抜け、バスは道なき道、魔境へと突き進むと思いきや・・・街を抜けると一段と道路が良くなるw
片側2車線が3車線道路へと進化している。
分離帯にはフェニックスなどの植え込みさへある。
「宮崎の青島に行くみたいだw」
秘境を想像していた俺にとって、俗も俗な観光地に用は無い。
「う〜ん・・・ここは我慢かな?」
一応、終点まで乗ってみる。
降りるしかない。何だか、イタチの最後っ屁を食らった気分だ。
「確かに岬は岬なんだが・・・何処が秘境なんだ?」
ん? 何やら遠くに怪しい建物が見える。要塞みたいだ。
秘密クラブにも見て見えないことはないw -
取り敢えず、今夜の宿を取りたいのだが、聞くと一泊30万donとか言っている。ハノイより高いではないかw
しかも、受付の女は要領を得ない。言葉の障壁とは言え、もそっと宿代くらい伝えられそうなものなんだが。
俺が「30万は高くないか?」と言うと、何やら必死に説明している。何かが「込み込み」らしいw
何が込み込みなんだ?と聞くと、
自分を指差すw
お前が込み込みってww
訳が判らんので次を探す。 -
漁船が出ている。
こりゃ、今夜は少なくとも海鮮にはありつけそうだ。 -
海沿いの道を歩いていると、さとうきびジュース屋に出くわす。色の浅黒いワイルドな母娘でやっている。
喉も渇いた事だし一服することにする。
いっそのこと、ホテルを諦め、この母娘宅に泊めてもらえないか聞いてみたくなったw
いえいえ、そこまでずうずうしくはありません。 -
「おお、何てうまいんだ。このさとうきびジュース」
と言いたいところだが、それほどでもない。
かといって氷が入っているのでぬるくもない。
想像したより遥かに飲みやすい。 -
街中のレストランに座る。
腹が減ったのだ。メニューは親切に図解付きだ。
「あぁ、これとこれ・・それとこれもね。をっと、ビールも頼む。」
と日本語で注文w
これで通じちゃうからベトナムは愉快だ。
焼きなのか?茹でるのか?まで指図する。
値段は全部で20万弱だったかな? -
愛想の良い少年が全てやってくれたw
全て?
えぇ、注文聞きから、料理までw
他は何やっていたかと言うと、父親みたいなのはハンモックに寝そべってテレビ観ていた。
女共は奥の席で何やらヒソヒソ話w -
小粒の赤貝。
なかなかいける。焼き貝なので、醤油を垂らして召し上がれ。ビールにあう。 -
どこも判で押したように30万donだという。
岬の反対側に回ってみる。
そこにも数軒の宿が・・・
愛想の良いおばさんと、かわいいドーソンっ娘ふたりがいる宿がある。
幾らか聞いてみる。
20万donだという。
安い。ついでに「込み込み」か?聞いてみるw
どうやら違うらしいww
まともみたいなのでここに泊まることにする。 -
コロニアル風の二階の部屋に案内される。
眺望も良いし、文句ない。
隣が有名な海鮮レストランらしく、客の談笑が聞こえる。たが夜中まで騒がしいことはなさそうだ。 -
喉が渇いて、受付の冷蔵庫を覗く。
「ん?」
妙なものがある。
ツバメの巣のジュース?
まぁ意外性を楽しむ気持ちで飲んでみる。
案の定、一口で降参。 -
このドーソンという街、或る異様な雰囲気を醸している。
家族連れで賑わう夏の江の島のような昼の顔と、粟津・片山津をもっと激しくワイルドに、そして若々しくした夜の顔wwが昼夜無関係に同時進行している。 -
今回、俺は単なる旅行者でたった三日の滞在だったので、その核心に触れることは出来なかったw
-
だが聞くところによれば、
「銀輪部隊」なるものが存在し、そのうら若い娘の井出達たるやベトナム編み笠にアオザイ姿で銀輪に跨り群れをなして行進するのだそうだ。
胸に意味不明のゼッケンを付けてw -
岬巡りの〜バスは走る〜
-
翌朝、隣の海鮮屋で、海老のフォーを食べてみる。
お茶と込み込みでw25000だったかな? -
宿から浜辺の繁華街まで、約1kmほどある。
バイタクの兄ちゃんに繁華街まで幾らか聞いてみる。
片手指五本出された。
「高い。5万かよ。」
と思い、「近いから1万で行け」と1万don札を見せると、驚いたようにしきりに頷く。
すまぬ。どうやら奴は5000のつもりだったらしいw
日本人が相場を吊り上げるお手本のようで、申し訳ないことをした。
陳謝。 -
取れたての海鮮やらが道端で売られている。
-
赤字でDOSONと記され、ジャンク船が描かれたTシャツを購入。40000don
ハノイで着てるとちょっと恥ずかしいかもw -
漢方薬の材料なのか?
そんな訳ないな。普通に食うんだと思う。 -
素敵な商店街だ。
-
またさとうきびジュース屋へ行く。
今日は息子もいるw
かあさんが何か言う。
息子が俺の椅子を引いてくれたw -
黒豹のような娘。
-
日本のトアル海水浴場。
といっても信じてしまいそうな景色。 -
ベトナム風淑女養成講座
姉「え〜とね、男と話すときはニッコリ微笑んで首15度くらい傾けてね。それ以上はダメ。病気に見えるから。」
生徒「メモメモ」
弟「あ〜ぁ、聞いてらんねぇ、足でも冷やそっと」 -
営業車に跨る蟹売りのおばさん。
藁で上手に縛ってある。
団鬼六も真っ青。 -
モッコ担ぎのおばさんからスイーつを買う。
揚げ団子の中に薄甘いあんこが・・
全部で4個入り10000ドン。
「Banh ran バイン・ザン」と呼ばれる揚げ団子
北部の名物らしい -
-
目にも止まらぬ鮮やかな手捌きのごま煎餅売り。
-
薄塩味のごま煎餅。好きな人は良いだろうが、結局俺は食い切れず、タイまで空輸してしまった。
-
この賑わいの影に・・・
-
夜中、城みたいに見えた場所に行ってみた。
そこは蛍の群生地で、一本の木に蛍が群がるように煌めいていた。
「美しい。・・・良い物を見せてもらった。これ以上美しいものを今夜見ることができるだろうか? いや、必ず出来ない。」
今昔物語よろしく、悟った俺はおとなしく帰路に就いたという。 -
-
街まで出向くのが面倒で、どうしても隣の海鮮屋に頼りがちになる。
ベトナム茶で様子を窺う俺w -
生簀を指差しての注文なので、決してオーダーミスではない。どんなもんか?試してみた次第。
この手の貝は、ちょっと古いとアンモニア臭がしたりする。これは普通に食えた。 -
-
-
-
夜中、潮騒に紛れてぴちゃぴちゃと水を叩く音がする。
なんだろうとベランダから覗いてみると、ウミガメが一匹とこぶし採りの岩礁に挟まって動けなくなっている。
しばらく観察する。ウミガメは必死だ。朝が来れば多分とこぶし採りのおばさん等にとっ捕まり、売られて
しまうだろう。地元のおばさんたちの商売の邪魔はしたくはないが、ウミガメの海面をぴちゃぴちゃと叩く音が
余りに耳触りで逃がしてやることにする。
「もう、こんな危険な区域に来んなよ。」
「コップンカー」
「お前、ベトナムの亀のくせに今タイ語をしゃべっただろw」
「早く背なにお乗りよ。」
「今度は日本語かいw バイリンガルな亀だな」
「あんた昼間、アオザイがどうのと言ってなかった?」
「言いましたけど何か?」
「連れてってあげるよ。しっかり掴まっといで」
ウミガメはみるみるうちに海底深く潜っていく。
最初のうちは呼吸を止めていたが、面倒臭くなってやめた。
真っ暗闇の海底にぼんやりと灯りが見えてくる。小さな灯りかと思いきや、数億はいるだろうか?夜光虫が群れをなして
くす玉を形成している。それがいくつも海底の洞穴へと続く道しるべのように辺りを照らしているのだ。
洞窟にはいると反対車線から来る提灯あんこうとすれ違う。
右へ左へ目まぐるしく折れながらウミガメは進む。
さっきから必死で亀の甲羅の襟首あたりに指を引っ掛けているが、かなり痛い。
「指がもげそうなんだが・・」
「もうちょっとよ」
ノーチラスよろしく、ウミガメは進む。
二三度曲折を繰り返したかと思うと、急流に飲み込まれるように下降する。
「着いたわよ。」
「竜宮城か?」
「そんなドラゴンなんてここには居やしないわよ、人魚姫の宮殿へようこそ。」
「うむ。ベタな名前だなw」
「ほうらっ、しゃべってるうちにアオザイ地区に着いたわよ。」
「ウミガメよ。ありがとう。」
「じゃまた黒海あたりで会いましょ。」
「場所まで予約済みかw」
入口に佇んでいると、中からお婆が手招きしている。片手には妙に長ーい煙管を携えて、上手に煙の輪っかを作って
微笑む。
「お客さん、どっから来なさったね?」
「はい、はるばる日本から。」
「遊んでいきなさるかね?」
「もちろん。(きっぱり)」
「じゃ、15万ドンね」
「金払うんかい。てっきりウミガメの恩返しだとばかり・・・」
「きょう日、タダで遊べると思ったら大間違い。タダでも良いけど、後が怖いよ。」
「まぁ、確かにおっしゃる通りで。15万ドンと云えば日本円で・・・980円かっ。激安には違いない。(ウミガメよありがとう)」
「生憎 うちは若いのきゃ居ないけど、年増が良けりゃちょっと待つことになるよ。」
「何でまたそんな天国チックな構成なんだ?」
「ここいらじゃ二十歳越えたら みーんな引退しちまうのさ。さぁ、どれにするね? 白のアオザイの娘お勧めだよ。それともオレンジに行くかね?」
「えーと、黒にしとこう。」
「黒・・・止めときゃ良いのに知らないよ。部屋入ったら鍵掛けてね。」
髪の長い、ほっそりした褐色の肌の娘だ。冷たい眼だけがキラキラ輝いている。
娘は二コリともしない。その優雅な黒のアオザイの歩みに導かれるままに部屋に入る。
パタン。
ドアが閉まる音。
あれ?
ここは宿の部屋なんだが・・
なぁんだ 夢かw
ベランダへ出てみる。亀は居ない。ただ椰子の葉蔭に月が出ているだけだ。 -
朝もはよから、とこぶし採り。
-
俺 「御精が出ますね。」
おばちゃん 「うるさい。」 -
-
こんな長閑な浜に軍艦ですか・・・
足抜け防止だろうか? -
「よしなさいよ、裏方撮るのはw」
「うむ。何も隠してなさそうだな。」 -
宿の隣の海鮮屋。
-
翌日、宿の女共に別れを告げる。
「また、来てね」
「ところで、アオザイのお姐さん達は何処にいるんだ?」
「また来たら教えてあげる」 -
さーて、ハノイに戻るか。
-
ハイフォンの通り
-
ハイフォンのバスセンター
バスの場合
ハノイ(北のバスターミナル)ーハイフォン30000don
ハイフォンードーソン10000don
とにかくバスは安い。
中継のタクシーやバイタクが高い。 -
三日間海鮮ばっかりだったせいか?
脂っこい中華が食いたくなった俺は、ハノイ北にあるホテルの中華屋に向かうことにした。 -
前回の北京ダックで顔を覚えていたのか?
今回は窓際の素敵な席に案内された。
「何になさいますか?」
「そうね、ごはんと中華スープにしようかなw」
突き出しの漬物が美味く、おかわりした。 -
-
デザートは礼の杏仁スープにゴマ団子をぶちこんで食ってみた。
素敵な味だったが、別々に食っても変わらないかも? -
ハロン湾のような有名観光地は外人観光客に明け渡し、ベトナム人自身は近場で済ましちゃうその心意気に感心した。
でもな、ハロン湾何かには見向きもしないで、君らの生活臭を嗅ぎまわる妙な奴も世の中にはいるんだ。気をつけたまえ。
ベトナムにまた来たいか?
と問われたら、
はい。と答える。
前 27 ベトナム 幻の岬をもとめて
http://4travel.jp/traveler/costin/album/10381330/
後 29 ミャンマーのタチレク(Tachileik)滞在記
http://4travel.jp/traveler/costin/album/10422311/
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この旅行記へのコメント (3)
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- sitarmanさん 2017/07/11 23:38:07
- ハイフォンのホタルについて
- はじめまして。
sitarmanと申します。
突然のおたよりすいません。
costinさんの旅行記楽しく拝見させていただいております。
ところで、ハノイ近辺のホタルを検索して、こちらにたどり着きました。
8月にハノイに行きますので、ぜひホタルが見れるところがあれば見たいと思い
ご連絡させていただきました。
過去にミトーでみたホタルがよかったもので、
ハノイ近辺でも見れたらいいなと思っています。
具体的にドーソンのどのあたり蛍の群生地があるのか
ご教授いただければ幸甚です。
もし、そのほかにも蛍が見れるところもご存じであれば教えていただけると大変うれしいです。
突然のご連絡で、大変ご迷惑かと思いますが、よろしくお願いします。
-
- ゆみナーラさん 2009/10/26 12:12:58
- こんにちは!
- costinさん、こんにちは^^
ハイフォンまで進んだところを楽しく拝見しました。
ホテルの女性、何が込みこみであの値段を言っていたんでしょうね〜
わたし付きよ〜って言ってたんでしょうか、結構笑えました(・▽・)
ハノイから移動するとハイフォンの町がえらく素朴で、人々も笑顔が多く見られるような気が、写真を見てしました。
夜の海岸の写真は、幻と呼ばれる所以ですか?昼間よりも幻想的です。
この11月に、ノスタルジックな雰囲気に身を沈めにハノイやルアンパバーンに行こうと思い、costinさんの旅行記を見ては行く気満々だったんですが、1月になりました(笑
ハノイの町の写真がどれも素敵なので、今から楽しみです。
- costinさん からの返信 2009/10/27 18:10:23
- RE: こんにちは!
- ゆみナーラさん こんにちは。
私は今、モルドバのキシナウって処に家を借りて住んでいます。
棟続きの隣が大家さんでふたりの子持ちの寡婦で、名前は失念しましたが米国女優に似ていて美人です。
娘はlow schoolに通う大学生で息子は小学生。先日、ご婦人と娘にマリネとトマト・アリオリ・パスタを作って差し上げたら大層喜ばれ、息子の誕生パーティに招待されました。その時も「とんかつ」を作って持参しました。こちらはパン粉が無いので、フランスパンを乾燥させパン粉から作りましたw
豚肉も一晩、擦ったリンゴとパインジュースに漬け込み、こちらでは非常に高価なゴマ油で揚げるという念の入れようだったのですが、誉めてくれたのは親戚のおばちゃんひとりだけだったのは笑えました。作務衣にバンダナで頑張ったんだけどねw
でもその甲斐あってか? 甥っ子(南部の町で会社をやっている。)が自宅に招待してくれて色々見聞を広めてまいりました。
一度、こちらで知り合ったコロラドの青年とトラスポールという街に行きました。ここはモルドバの国内なのですが、街に入る際には国境以上に厳重なパスポートチェックがありました。「国の中のもう一つの国」といった感じです。
また或る時、すし屋で(キシナウはすし屋が知ってるだけで四軒あるw)スイス人外交官に、
「本物の寿司が食いたいなら、これを使いたまえ」
などと偉そうに持参の刺身醤油を提供しました。後日、夜半散歩していると黒塗りの高級車が私の脇で止まりました。乗れと言うので乗りますと、例のスイス人外交官です。
「あの時は世話になったね。今夜は君に時間があるなら特別な場所に招待しよう。」
勿論暇で散歩してた訳ですから、即応じました。そして連れて行かれた処は・・・。
こんな調子で過ごしています。
それでは また。
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