現地レポ！アフリカ大陸最大規模の旅行博から伝わる南アフリカダーバンの魅力を紹介！

毎年5月に開催される旅行博覧会「Africa’s Travel Indaba 2018」、通称“インダバ”。南アフリカをはじめアフリカ各国の観光局や航空会社、ホテルなどより最新情報が展示され、出展者、バイヤー、メディアなど合計7,000人以上が参加するアフリカ大陸最大規模の旅行博覧会です。南アフリカ独自の伝統と文化が放つ魅力を凝縮した展示ブースでは、アメリカやヨーロッパ、中国や韓国などのアジア諸国のバイヤーとの商談が分刻みで行われており、世界中が南アフリカに注目しているのが伝わってきます。

どの展示ブースも、次々と人が訪れとても活気がありました。常に明るい笑顔で商談する様子から伝わってくるのは、アフリカの人たちの人柄のよさ。カメラを向けても嫌な顔をせずに対応してくれます。この温かい雰囲気からも南アフリカ人のホスピタリティの高さがうかがえます。

イベントでは南アフリカならではの伝統的なパフォーマンスも見ることができました。なかでも印象的だったのが、ガンブーツダンス(Gumboot Dance)と呼ばれる長靴ダンス。長靴をパーカッションのように使って床を踏み鳴らす力強いリズムは圧巻でした。長靴に日本の国旗をペイントした人に話を聞くと、日本へ旅するのが夢だとか。

南アフリカは食文化も多種多様で、まさに文化の融合によって生まれたともいえるさまざまな料理がふるまわれました。「フェットクック(Vetkoek)」と呼ばれる、ズールー民族の伝統的な料理は、南アフリカ流のドーナツ。油であげたパンは生地が甘く、中には何も入っていないのがポピュラーですが、今回、食べたフェットクックには特別にカレーが入っていて、甘いカレーパンのようでした。もう1つが、アフリカの伝統的なお菓子「コークシスターズ(Koeksisters)」。蜜をからめたソフトな日本のかりんとうのようなもの。甘そうな見た目とは違い、ジンジャーが効いていて後を引くおいしさがたまりませんでした！

南アフリカならではの伝統的な工芸品を販売しているブースもあります。ストールやビーズを使った器や手作りのアクセサリーなど、南アフリカ独特のカラフルな色合いとデザインは見ているだけで気分が上がります。それにもまして魅了されるのが店員さんの満面の笑顔。日本人にも通じる“おもてなし”の精神は世界共通言語といえます。

ダーバンは、インドやコロニアル様式の影響を受けた建物が多く、とても都会的な雰囲気をもつ港町。ゴールデンマイルと呼ばれる美しい海岸線が広がる人気のリゾート地でもあり、年間を通して海水浴が楽しめるのも魅力です。マリンスポーツはもちろん、日本の人力車が起源といわれる、ダーバンの名物“リクシャー”でビーチフロントを観光するのもおすすめ。

観光客はもちろん地元の人も利用する人気の巨大マーケット。インド系住民が多く暮らす市街西部エリアにあり、衣類や民芸品などさまざまな店舗がひしめき合う建物内には、スパイスを取り扱う店も多く、オリジナルのスパイスを調合してもらうこともできます。もちろん値段交渉をお忘れなく。

市街地から30分ほどの場所にある絶景スポット。「いくつもの丘が見えた」ことから名づけられたといわれる無数に広がる平らな丘は、周りが浸食されたことでできあがったそう。独特な地形をもつ雄大な自然を眺めながら食事をしたり、野生動物を至近距離で見ることができるサファリツアーも楽しむことができます。

2010年FIFAワールドカップの会場となったスタジアム。スタジアムにはアーチがかり、会場のてっぺんまでケーブルカーに乗って行くことができます。ダーバンの街が見渡せる絶景スポットでもあり、ギネス記録にも登録されている高さ88メートルの場所からは、なんとバンジージャンプも楽しめます。一生忘れられない旅の思い出を作りたい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

日本人の旅行者にはケープタウンが有名ですが、ダーバンもまた違った魅力の詰まった街でした。南アフリカの方の国内旅行先としてはとても人気が高い街なので、今後海外の旅行者からも注目が集まりそうです。みなさんもぜひ旅行してみてください。ダーバンのホテルを探す南アフリカのツアーを探す取材協力：南アフリカ観光局

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