2026/10/01 - 2026/10/02
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watersportscancunさん
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本日はショートショートで時事ネタを(笑)
■■■Chinampita Bonampak■■■
近所にできたタコス屋、前を通るたびに満席。「そんなにうまいのか?」と気になりつつ、いつも混んでいるので先延ばしにしていた。
そんな本日ようやくスタッフの岡君と突撃。
結論
……もっと早く行けばよかった(笑)
頼んだのはTACOS AL PASTORとCHULETAのタコス、それとCHICHARRON DE QUESO。肉は香ばしく、サルサもうまい。チュレータは特に気に入った。パストール・タコスは1個35ペソで、ボリュームもそこそこ。
しかも月曜と水曜は「2×1」。突撃した本日は月曜日だったので2個で35ペソという、うれしい料金だった。
チチャロン・デ・ケソは、チーズを焼いてパリパリの筒状にしたもの。見た目の迫力に負けず、かじると香ばしくて、つい手が止まらない。これが90ペソなのもいい。
カンクンにはうまいタコス屋がたくさんある。朝のギサード(煮込み系タコス)も好きだけど、夜に焼きたての肉をつまむなら、ここはかなり推したい。タコリゴなどの有名店もある中で、「近所にこんな店ができたのか!」と素直に感動した。
ホテルゾーンにも店舗があるので、カンクンに来たらぜひ。
毎回満席だった理由、食べてようやく分かったぜ!?
- 旅行の満足度
- 5.0
-
TACOS AL PASTORを哲学する。
回転する肉の塊から、火に焼かれた表面だけを薄く削ぎ落とす。つまり、同じ肉でも、食べられるのは「いま焼けた部分」だけ。
タコスとは、時間を切り取って食べる料理なのだ(^^)
そこに玉ねぎ、パクチー、パイナップル。甘味と酸味と香ばしさが、口の中でようやく一つになる。最後にサルサをかけるのは客自身。完成の責任を食べる側に委ねるあたり、なかなか現代的だ(笑)
因みに、タコスって、実に奥が深い。
メキシコの伝統料理はユネスコの無形文化遺産に登録されている。ただし「タコス」という一品が登録されたわけではない。トウモロコシを育て、加工し、トルティーヤを焼き、チレを使い、皆で食べる。その知恵と営み全体が評価されたもの。
トマトやチレは海を渡り、世界の食卓も変えた。でも、こうして一枚のトルティーヤに肉とサルサをのせると、それらが生まれ育った土地の歴史が、手のひらの上に戻ってくる。
……と言うと大げさだが、35ペソで歴史まで味わえるなら、ずいぶん安い(笑)
……などと理屈をこねていたら、岡君に先に食べられるので、熱いうちにいただきます(苦笑) -
チチャロン・デ・ケソも私は店にあると必ず注文するが、ここのはキメが細かくて食べやすく値段も手ごろ!
因みに、チチャロンといえば普通は豚皮だが、これはチーズを薄く焼き、脂を出してパリパリにしたもの。豚肉は一切使用されていない(かといってエダムなど製造過程でイスラムのハラールやユダヤのコーシャなどの禁忌にかかるかは分からないので、ツッコミは無しで(笑))
いずれにしても、「チチャロン」を食材の名前から、食感の名前に変えてしまったという話ですね(笑)
エダム系のチーズがベースとして語られることもが多いですが、実際の配合は店それぞれの企業秘密(^^)
チーズの配合で、塩気や溶け方、焼き上がりの硬さまで変わる。この店の配合は当然分からないのだけれど、価格90ペソなので、エダムは香りづけ程度かな? しかし、この値段でこの大きさ、この香ばしさなら、理論の検証はもう一皿頼んでからでいい(笑) -
そして、この店はサルサがいい。何種類も並んでいると、つい「どれが一番うまいか」と考えてしまう。だがサルサは、タコスを採点するための付属品ではない。一口ごとに、同じ肉の表情を変える道具だ。
少し酸味を足す。辛さを足す。ライムを搾る。すると、さっきまで香ばしさが主役だったタコスから、別の味が立ち上がる。料理は厨房で完成するのではなく、食べる人の手元で最後の一歩を踏む。
……などと言いながら、調子に乗って辛いのをかけすぎたら、哲学どころではなくなる🌶️ -
■■閑話休題■■どこへ行っても同じ街なら、旅は何のためにある?
このブログを書いた後、スタッフからTim Hortonsが出来るらしいとの連絡があり、この写真が送られて来た。。。
僕がタコスを面白いと思うのは、うまいからだけではない。同じアル・パストールでも、肉の焼き方、トルティーヤ、サルサ、盛りつけが店ごとに違う。値段も違えば、店主の癖まで味に出る。
同じタコスなのに、同じものがない。そこに土地の歴史や、人の暮らしが混ざっている。
ところが最近のカンクンを見ていると、街は逆の方向へ進んでいるように思う。ホテルゾーンなど、今ではほとんどが、ロッサネグラとアンダーソングループという大きなレストランチェーンの店ばかりだし、街中にはスタバ、マクドナルド、ダンキン、クリスピー・クリーム。
そして、今度はTim Hortonsもできるらしい(苦笑)
チェーン店は便利だ。品質が安定していて、初めてでも入りやすい。だが、行く先々で同じコーヒーを飲み、同じような店で食事をして、同じようなモールを歩くなら、人は何のために何千キロも移動するのだろう?
旅の記憶に残るのは、案外、完璧に整えられたものばかりではない。個人店のおやじの妙なこだわり。店ごとにまるで違うサルサ。「なんでこんな店がここに?」と足を止めた瞬間、少々不便でも、その街でしか出会えない体験が生まれる。
観光地は便利で綺麗になるほど、どこでも買える「商品」に近づいていく。でも、人がわざわざメキシコまで来る理由は、世界共通の安心感だけではないはずだ。
近所のタコス屋がいつも満席なのも、単に安くてうまいからだけではない。あの一枚のトルティーヤには、この街で食べる理由がちゃんと存在している。
街が豊かになるとは、どこにでもある店が増えることなのか? それとも、「ここにしかない」と思える店が残ることなのだろうか?
新しいコーヒーチェーンが出来ると聞いて、ふと、そんなことを考えた。
もっとも、考えすぎて腹が減ってしまったので、またタコスを食べに行く(笑)
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