朝晩涼しくなった初秋のこの時期、山陰の鳥取県と島根県東部を車で旅しました。早朝の鳥取砂丘では吹く風にすがすがしさを感じました。砂の美術館では今にも動き出しそうな砂像に圧倒され、水木しげるロードの妖怪たちは微笑ましく、美保関灯台の絶景とそこから望む海越しの大山の雄姿には感動しました。由志園と足立美術館では和の庭園の美しさに浸ることができ、宿泊先の三朝温泉と皆生温泉では、温泉と食事を存分に堪能しました。<br />　オフシーズンの平日とあって道も観光先を空いており、ゆっくりと穏やかにひとり旅を満喫することができました。

初秋の鳥取・島根東部の旅

8いいね！

2025/09/30 - 2025/10/02

747位(同エリア1269件中)

エリア

鳥取市(鳥取)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

ホテル: 4.5

グルメ: 5.0

ショッピング: 4.5

交通: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 自家用車

旅行の手配内容: 個別手配

　夜中の3時前に兵庫県三田市の自宅を出発し、5時30分頃、まだ暗い鳥取砂丘に到着しました。車の中で持ってきた朝食を食べながら夜明けを待ちます。
　辺りが明るくなったころ、車を出て馬の背に向かうと、若い女性の3人組が勢いよく馬の背を登っていきました。
　馬の背頂部からの眺めです。吹く風はすがすがしく、ここへ来るといつも砂丘の広大さと波の美しさに心が洗われます。
先程の3人組が波打ち際で戯れています。
　別の2人は東の方角を眺めています。
　次に、浦富海岸の自然探勝路に向かいました。網代港から城原海岸まで約3kmのアップダウンの激しい遊歩道が続きます。

路が海に面しているところでは、このようにインスタ映えする景色を楽しむことができるのですが、山の中を歩く時間も長く結構きついです。
体力の衰えを痛感し、網代埼灯台まできたところで引き返すことにしました。
　時間が余ったので当初予定していなかった砂の美術館に行くことにしました。今年の展示はJAPANで、日本の歴史に関する迫力満点の砂像が広い館内に数多く並んでいます。
　思いのほか楽しむことができ、砂の美術館に来ることにして良かったです。
お昼は砂丘会館でお刺身と煮魚の定食を食べました。美味しかったです。
　昼食の後は倉吉市に向かい、白壁土蔵群界隈を散策しました。遊歩道の工事をしているところでした。

時代を感じさせる建物が立ち並んでいます。
　こちらも雰囲気のあるお店ですね。

散策後、今晩の宿泊先、三朝温泉に向かいました。
　お宿は清流荘さんです。ここの特徴は温泉の数が多いことです。大浴場のほか、露天風呂など3種類の温泉があり、貸し切り風呂も含めると5つの温泉を楽しむことができます。今回はすべての温泉を制覇しました。
　翌朝、朝風呂に入った後朝食まで、温泉内を流れる三朝川周辺を散策しました。
　橋のたもとの柳の木が風情があります。

温泉街です。
　朝食は豆乳鍋、とろろご飯などを頂きました。

チェックアウト後、境港市にある江島大橋に向かいました。
　江島大橋は急こう配で有名な橋なのですが、他の写真で見たほどではなかったです。近くのコンビニの店員さんに聞いたところ、よく紹介されている写真は、海の上から望遠レンズを使って撮っているので圧縮効果が働いてより急こう配に見えるのだそうです。
　次に向かったのは大漁市場なかうらです。お土産を買って、早めの昼食を取りました。
昼食はカニとろ丼とノンアルコールビールを頂きました。たいへん美味しかったです。

　昼食後向かった先は水木しげるロードです。ゲゲゲの鬼太郎関連グッズを売るお店や飲食店、水木しげる記念館などが約800mに渡り立ち並んでいます。
　こんなレトロな感じのお店もあります。
　水木しげる記念館です。水木しげるの生涯が作品と合わせて展示されています。
　順路の最後にはぬりかべと一緒に写真を撮るコーナーも。
　次に向かったのは美保関です。最初に五本松公園に行きました。山の頂上付近にあり、舗装はされていますが林の中のきつい坂道をけっこう登らなければなりません。展望所から海越しに大山が見えるのですが、頂上付近に雲がかかっていました。
　ここから、あとで車で行く美保関灯台までアップダウンの激しい遊歩道が続いています。
　山を下って美保神社に行きました。結構りっぱなお社です。しめ縄の迫力がすごかったです。
　美保神社から佛谷寺まで青石畳通りが続いています。
　佛谷寺です。大日堂には薬師如来坐像をはじめ、複数の国指定重要文化財が安置されています。
　次に向かったのは今日最後の訪問先、美保関灯台です。灯台にしては珍しく、駐車場から平坦な遊歩道を通ってすぐのところにあります。また、ビュッフェ（赤い屋根）が併設されています。
　灯台の海側（反対側）はテラスになっていて、遠く隠岐の島を望むことができます。着いたのが3時を回っていて、ビュッフェはもう閉店していました。

　灯台の駐車場展望台から海越しに見た大山です。雲はほとんどかかっていません。素晴らしい眺めです。

　このあと、2日目の宿泊先、皆生温泉に向かいました。
　宿は皆生菊乃家さんです。お風呂は男女1つずつしかありませんが、デラックスな造りの旅館でした。
　翌朝、朝風呂に入った後、朝陽を見るために渚沿いの遊歩道を散策しました。曇っていたので見られるかどうか微妙だったのですが、運よくみることができました。朝陽が大山の頂部付近を照らしていて何とも言えない美しさでした。
　朝食です。

最終日3日目は、由志園と足立美術館を周ります。　
　由志園に入ると、突然白い煙（実はドライアイス？）が湧いてきて火事かと思ってびっくりしました。演出のようです。
　ゆっくり歩いて一周30分ほどで回れる規模ですが、隅々までたいへん綺麗な庭園です。
　庭園を回った最後に、喫茶室でこの景色を眺めながらコーヒーを頂きました。優雅なひとときでした。
　由志園を出て、今回の旅の最終目的地足立美術館に向かいました。足立美術館の庭園は、20年ぐらい連続して日本一の庭園に選ばれています。
　右奥に見える滝は、横山大観が画いた那智の滝をイメージして作った人工の滝だそうです。
　昼食は美術館内のレストラン大観で、島根和牛ビーフカレーのドリンクセットを頂きました。お庭を眺めながらの昼食は至福の時間でした。
　足立美術館は庭園もさることながら、横山大観の作品をはじめすばらしい絵画も収蔵しており、そちらも見事でした。

　これで今回の旅は終了です。3時間かけて自宅に無事戻りました。風景、庭園、美術館、山歩き、ドライブ、温泉、食事とバリエーションに富んだいい旅ができました。