近代建築めぐり 名鉄小牧線沿線 旧加茂郡銀行羽黒支店

2025/08/09 - 2025/08/09

愛知県民ながら、名鉄小牧線に初乗車
名鉄常滑（犬山）線でまずは北上し犬山駅へ、乗り換えて南下、小牧線沿線のたてものを見学します

金山⇒ 犬山 11:30 名鉄犬山線
犬山 11:42 ⇒ 羽黒 11:46 名鉄小牧線
羽黒 12:31 ⇒ 小牧 12:43 名鉄小牧線
三和通 14:54 ⇒ 岩倉駅 15:12 名鉄バス
岩倉 15:29 ⇒ 金山 名鉄犬山線

名鉄小牧線沿線のたてものたち
・旧 加茂郡銀行羽黒支店
・旧 塚原毛織倉庫
・旧 塚原毛織事務所
・旧 愛知県小牧中学校正門

エリア 小牧(愛知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩

遅めのスタートになってしまったので、急遽行き先変更、コロナ禍にリストアップしていた犬山市羽黒にある擬洋風建築を尋ねることに

名鉄小牧線羽黒駅からすぐ、旧 加茂郡銀行羽黒支店、現在は犬山市のまちづくり拠点「小弓（こゆみ）の庄」を見学

犬山駅 駅

旧 加茂郡銀行羽黒支店
犬山市大字羽黒字古市場53-1
竣工：1907（明治40）年頃
曳家：1933（昭和8）年頃
移築：1999（平成11）年
構造：木造2階建、寄棟造桟瓦葺
国登録有形文化財（建造物）

羽黒駅 駅

旧 加茂郡銀行羽黒支店
東濃銀行、第七十六国立銀行を経て、1928（昭和3）年に大垣共立銀行に合併され、1930（昭和5）年以降個人所有、現在は犬山市の施設

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
まずは外周チェック、高さ約40cm、幅56.5cmと28.5cmの大きな隅石が特徴的

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
解体、現在地に移築し2000（平成12）年に小弓の庄として開館

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
唐破風屋根の上の鬼瓦は龍、懸魚には鶴あるいは鳳凰

無料で見学できます
小牧市所有の地域の寄り合いや習い事の貸しスペース、明治村のお膝元だけど市外からの見学者は珍しいそう
訪問時には1階奥の土間で「ローカル線の風景」の企画展示をやっていました

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
移築時に営業室の上を吹き抜けに、オリジナルは吹き抜けではなく、2階は和室だったそうです

で、こちらが一番の見どころ、障子の上の欄間

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
欄間は、銀行に因みお金にまつわるオメデタイ透かし模様「宝尽くし文」、施設の方が説明書を下さいました

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
意匠化された「宝」たち
左から、隠れ蓑、打ち出の小槌、分銅

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
真ん中の欄間は「宝珠」

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
右側半分の欄間、左から丁子、宝物庫を開く鍵、宝鑰（ほうやく）、隠れ笠

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店 営業室
シャガール風の絵画は、羽黒出身、宇野昌磨くんのお爺さん、画家 宇野藤雄さんの作品

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
客溜まり吹き抜けに手摺り付き回廊
怖いので回廊は施設の方が窓の開閉時のみ立ち入るそうです

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
熱心に見ていたら、施設の方が案内して下さることに
外周2回目です

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
裏側なので、説明いただくまで、鏝絵があるとは気がつきませんでした

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
ガラス窓は真ん中は透明、まわりは型板ガラス
お庭は春は桜、秋は紅葉を楽しめるそうです。

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
軒下の真ん中の凹んで見えるところは換気用の窓

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
職人のこだわり、対になる位置に鏝絵

小弓の庄 名所・史跡

旧 加茂郡銀行羽黒支店
控えめな窓台と持ち送り
施設の方に案内してもらったお陰で大満足

小弓の庄 名所・史跡

名鉄小牧線羽黒駅
単線、ローカル感たっぷり12分の旅、
次の目的地最寄りの小牧駅へ

羽黒駅 駅

旧 塚原毛織工場倉庫
小牧駅で降りて、日傘さしながらも日陰選んでまあまあ歩きます
まずは予定外の倉庫群が見えてきました

小牧駅 駅

旧 塚原毛織工場倉庫
頑丈そうな窓

旧 塚原毛織工場倉庫
この背後に戦前の最盛期には織機300台、500人の従業員を擁する工場があったようですが、戦時中「金属回収令」に従い紡績機を供出、空いた工場を陸軍造兵廠鷹来製造所の第七工場として銃弾の部品を作っていたことから、米軍機に襲われ勤労奉仕の子供たちが犠牲になったそうです
（参考）医療法人双寿会HP

旧 塚原毛織工場事務所
小牧市中央二丁目
竣工：1934（昭和9）年
構造：木造2階建
愛知県近代化遺産
現在は当該医療法人の本部です

旧 塚原毛織工場事務所
装飾もきれいに残っています

旧 塚原毛織工場事務所
創業者 塚原嘉一さんの「嘉」の紋

旧 塚原毛織工場事務所
玄関扉上の優美な装飾

旧 塚原毛織工場事務所
門扉がオープンになっていたので、すべて敷地外から望遠で撮影、さらに車道を挟んで

旧 塚原毛織工場事務所
玄関も木製の扉のまま
車寄せの柱は流行りのスクラッチタイル
バルコニーもあります
素晴らしい！！

旧 塚原毛織工場
住居と思しき和館の2階外壁もスクラッチタイルのようです

小牧駅東側から西側へ
小牧市のマンホール
飛行機とお城は分かるけど、なんで魚と桃なんだろう？

小牧駅 駅

この日のランチ
気軽に入れたこちらに。セルフだけど、注文受けてからちゃんと調理されるようで提供までに20分ほど。
日替わりパスタ、ドリンク込みで@1000は有難い

ランチの後は、遠目に小牧山城を見ながらしっかり歩いて次の目的地へ

ニコカフェ 小牧店 グルメ・レストラン

旧 愛知県小牧中学校正門
愛知県立小牧高等学校正門門柱
小牧市小牧一丁目321
竣工：1929（昭和4）年
構造：鉄筋コンクリート造、間口9.1m、東西脇柱及び土塁留付
国登録有形文化財（建造物）

旧 愛知県小牧中学校正門
主柱の高さは3メートル、柱頭部に定番のアカンサスの葉っぱ模様
実は正門と同時に建てられた講堂（鉄筋コンクリート・平屋）も正門の右奥に現存していますが、部外者は敷地内に入れません

旧 愛知県小牧中学校正門
電車で帰るより効率がよいので、たくさん歩いて三和通バス停から、名鉄バスで犬山線沿線の岩倉駅へ出て帰宅しました

岩倉駅 駅