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コロナ禍で中止されていた「入曽の獅子舞」が、10月第3土曜日(14日)・日曜日(15日)の2日間に亘り、4年振りに開催されました。<br />狭山市入曽地区にある「金剛院」と「入間野神社」に奉納される「入曽の獅子舞」・・・その起源は古く、入間野神社所蔵の獅子舞を描いた奉納絵馬には「宝暦八年(1758)九月当村中」とあるので、その起源は少なくとも江戸時代中期まで遡るものと考えられ、埼玉県の無形民俗文化財にも指定されています。<br />入間野神社の秋季例祭に奉納される「入曽の獅子舞」が金剛院にも奉納されるのは、入間野神社がかつて御嶽大権現と称していた頃、金剛院はその別当寺(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)であったことによるもので、神仏混淆であった頃の名残と言えます。<br />また、天狗が持つ軍配には「風雨和順五穀成就」とあり、かつては豊作や悪疫退散を願って村内を舞って歩き、日照り続きには雨乞い祈願で舞ったこともあると言われています。<br />土曜日は15時から金剛院で、日曜日は13時半から金剛院で、15時から入間野神社で奉納されるので、日曜日に出かけてみました。<br />写真は金剛院で舞う入曽の獅子舞。

入曽の獅子舞

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2023/10/15 - 2023/10/15

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ペコちゃん

ペコちゃんさん

コロナ禍で中止されていた「入曽の獅子舞」が、10月第3土曜日(14日)・日曜日(15日)の2日間に亘り、4年振りに開催されました。
狭山市入曽地区にある「金剛院」と「入間野神社」に奉納される「入曽の獅子舞」・・・その起源は古く、入間野神社所蔵の獅子舞を描いた奉納絵馬には「宝暦八年(1758)九月当村中」とあるので、その起源は少なくとも江戸時代中期まで遡るものと考えられ、埼玉県の無形民俗文化財にも指定されています。
入間野神社の秋季例祭に奉納される「入曽の獅子舞」が金剛院にも奉納されるのは、入間野神社がかつて御嶽大権現と称していた頃、金剛院はその別当寺(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)であったことによるもので、神仏混淆であった頃の名残と言えます。
また、天狗が持つ軍配には「風雨和順五穀成就」とあり、かつては豊作や悪疫退散を願って村内を舞って歩き、日照り続きには雨乞い祈願で舞ったこともあると言われています。
土曜日は15時から金剛院で、日曜日は13時半から金剛院で、15時から入間野神社で奉納されるので、日曜日に出かけてみました。
写真は金剛院で舞う入曽の獅子舞。

旅行の満足度
4.5
  • 真言宗豊山派の金剛院は奈良県長谷寺の末寺で、本尊は不動明王・・・創建年代は不明ですが、建久年間(1190~1197)の創建と伝えられます。<br />総檜造りの「山門」は風格のある四脚門で、天明二年(1782)に建立された当院で最も古い建築物です。

    真言宗豊山派の金剛院は奈良県長谷寺の末寺で、本尊は不動明王・・・創建年代は不明ですが、建久年間(1190~1197)の創建と伝えられます。
    総檜造りの「山門」は風格のある四脚門で、天明二年(1782)に建立された当院で最も古い建築物です。

  • 天保四年(1833)と明治38年の火災で四脚門と土蔵を残し全焼しましたが、その後再建され、本堂は昭和32年に唐招提寺風の屋根に改装されました。<br />本堂前の芝生で獅子舞が奉納されます。

    天保四年(1833)と明治38年の火災で四脚門と土蔵を残し全焼しましたが、その後再建され、本堂は昭和32年に唐招提寺風の屋根に改装されました。
    本堂前の芝生で獅子舞が奉納されます。

  • 本堂の左側には弘法大師像。<br />日曜日は金剛院の本堂で、獅子舞が始まる前に神社の代表を迎えて親子兄弟を誓う盃事の儀式を行います。

    本堂の左側には弘法大師像。
    日曜日は金剛院の本堂で、獅子舞が始まる前に神社の代表を迎えて親子兄弟を誓う盃事の儀式を行います。

  • 獅子舞の諸道具一式は金剛院に保管されており、土曜日は金剛院で揃獅子(前狂い・後狂い)を舞い、日曜日は本獅子(前狂い)を奉納し、入間野神社に移動して本獅子(前狂い・後狂い)を奉納し、再び金剛院に戻ります。

    獅子舞の諸道具一式は金剛院に保管されており、土曜日は金剛院で揃獅子(前狂い・後狂い)を舞い、日曜日は本獅子(前狂い)を奉納し、入間野神社に移動して本獅子(前狂い・後狂い)を奉納し、再び金剛院に戻ります。

  • 儀式が終わり、関係者が本堂から出てきました。<br />入曽の獅子舞は三頭の獅子が天狗に導かれる構成で、獅子役3人・天狗1人(小学校低学年の男子)・棒使い2人(中学生の男子)・花笠4人(小学校高学年の男子)と笛役5人・法螺貝役1人・唄役6人からなります。

    儀式が終わり、関係者が本堂から出てきました。
    入曽の獅子舞は三頭の獅子が天狗に導かれる構成で、獅子役3人・天狗1人(小学校低学年の男子)・棒使い2人(中学生の男子)・花笠4人(小学校高学年の男子)と笛役5人・法螺貝役1人・唄役6人からなります。

  • 舞には「前狂い」と「後狂い」があり、「前狂い」は、いりは(入庭)・ごろしち・曲りぐるい・竿がかり・曲りぐるい・花すい・曲りぐるい・ひきは(引庭)の順で、「後狂い」は、みつっぱね・曲りぐるい・うたい・喧嘩・ひきはの順で舞います。

    舞には「前狂い」と「後狂い」があり、「前狂い」は、いりは(入庭)・ごろしち・曲りぐるい・竿がかり・曲りぐるい・花すい・曲りぐるい・ひきは(引庭)の順で、「後狂い」は、みつっぱね・曲りぐるい・うたい・喧嘩・ひきはの順で舞います。

  • 「いりは」・・・入場(山門・鳥居から舞庭まで)を表す舞。

    「いりは」・・・入場(山門・鳥居から舞庭まで)を表す舞。

  • 山門から参道をゆっくり舞っていきます。

    山門から参道をゆっくり舞っていきます。

  • 両手には、短い桐のバチ。

    両手には、短い桐のバチ。

  • 「ごろしち」・・・喜びを表す舞。

    「ごろしち」・・・喜びを表す舞。

  • 「曲りぐるい」・・・次の演目の繋ぎとして、天狗と獅子の4人が左回りの輪になって舞います。

    「曲りぐるい」・・・次の演目の繋ぎとして、天狗と獅子の4人が左回りの輪になって舞います。

  • 「竿がかり」・・・竹竿を垣根に見立て、竹竿を挟んで雄獅子2頭と雌獅子に分かれ、雄獅子は雌獅子に近づこうと狂ったように動き、最後は竹竿をくぐって雌に会いに行きます。

    「竿がかり」・・・竹竿を垣根に見立て、竹竿を挟んで雄獅子2頭と雌獅子に分かれ、雄獅子は雌獅子に近づこうと狂ったように動き、最後は竹竿をくぐって雌に会いに行きます。

  • 「花すい」・・・花園に見立てた花笠が中央に立ち、その周りを獅子が回り、花の蜜を吸う真似をする舞。

    「花すい」・・・花園に見立てた花笠が中央に立ち、その周りを獅子が回り、花の蜜を吸う真似をする舞。

  • 再び「曲りぐるい」。

    再び「曲りぐるい」。

  • 「うたい」・・・唄に合わせて獅子が舞い、最後は「ひきは」・・・退場(舞庭から山門・鳥居まで)を表す舞で終わります。

    「うたい」・・・唄に合わせて獅子が舞い、最後は「ひきは」・・・退場(舞庭から山門・鳥居まで)を表す舞で終わります。

  • 休憩で外された獅子が、本堂に置かれていました。

    休憩で外された獅子が、本堂に置かれていました。

  • 黒と茶色が雄で、赤が雌の獅子。

    黒と茶色が雄で、赤が雌の獅子。

  • 獅子の頭の羽根は東天紅の尾羽。

    獅子の頭の羽根は東天紅の尾羽。

  • 金剛院から歩いて入間野神社に向かいます。

    金剛院から歩いて入間野神社に向かいます。

  • 道中も笛役の演奏付。

    道中も笛役の演奏付。

  • 列の最後は、天狗と獅子。

    列の最後は、天狗と獅子。

  • 入間野神社の創建は建久2年(1191)と伝えられ、旧号は国井神社。<br />この辺りは大きな川がなく、農耕は雨水に頼るしかなかったため、大規模な井戸が掘削され、当初は井戸の神・水の神として祀られたと言われます。

    入間野神社の創建は建久2年(1191)と伝えられ、旧号は国井神社。
    この辺りは大きな川がなく、農耕は雨水に頼るしかなかったため、大規模な井戸が掘削され、当初は井戸の神・水の神として祀られたと言われます。

  • その後、天正6年(1578)に御嶽大権現と改め、明治44年に水野にあった浅間神社を合祀して入間野神社となりました・・・神社の敷地が「南入曽」と「水野」の間にあったことから、「入」と「野」の「間」で「入間野神社」になったとか。

    その後、天正6年(1578)に御嶽大権現と改め、明治44年に水野にあった浅間神社を合祀して入間野神社となりました・・・神社の敷地が「南入曽」と「水野」の間にあったことから、「入」と「野」の「間」で「入間野神社」になったとか。

  • 日頃は静かな境内ですが、今日は15時から拝殿の前で入曽の獅子舞が奉納されます。

    日頃は静かな境内ですが、今日は15時から拝殿の前で入曽の獅子舞が奉納されます。

  • まずは棒使いが「カチ・カチ・カチ」と棒を合わせながら、始まりの合図を。

    まずは棒使いが「カチ・カチ・カチ」と棒を合わせながら、始まりの合図を。

  • 次に「花笠」が入場。

    次に「花笠」が入場。

  • 参道で獅子が「いりは」の舞。

    参道で獅子が「いりは」の舞。

  • 舞庭の四隅に花笠を立たせ、「曲りぐるい」。

    舞庭の四隅に花笠を立たせ、「曲りぐるい」。

  • 「竿がかり」。

    「竿がかり」。

  • 約5mの竹竿を使います。

    約5mの竹竿を使います。

  • 「花すい」。

    「花すい」。

  • 勇ましくて荘厳な「入曽の獅子舞」・・・これまで見てきた獅子舞の中でも、最も迫力のあるものと言っても過言ではありません。

    勇ましくて荘厳な「入曽の獅子舞」・・・これまで見てきた獅子舞の中でも、最も迫力のあるものと言っても過言ではありません。

  • この天狗(子天狗)が何とも可愛い!!<br />2日間に亘る「入曽の獅子舞」、獅子の3人も子天狗もお疲れ様でした。

    この天狗(子天狗)が何とも可愛い!!
    2日間に亘る「入曽の獅子舞」、獅子の3人も子天狗もお疲れ様でした。

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