推しのチームを見守る旅をしてみたい、といわゆるアウェイツーリズムに憧れていました。昨年の年始に「１シーズン限定ですべてのアウェイゲームを現地で見てくる」と妻に宣言して、昨年は２１試合、今年に入っても期間限定を少し延長して、訪れたことのないスタジアムへと今回で８試合目。なお、転校の多かった自分にとってゆかりのある町はたくさんあるけど、推しのチームは雪国をホームタウンとするフットボールクラブです。さて、今回は今シーズン２度目の大阪です。初日はノープランでうろうろ散歩しました。ガイドブックに掲載されているようなスポットは大阪城くらいですが、思いがけず「兵どもが夢の跡」をいくつか辿ることができました。自分の思い出を忘れないためのメモのような構成ですみません。

ご当地麺と蹴球アウェイツーリズム（第27節の巻）天然温泉浪華の湯ドーミーイン大阪谷町に泊まる

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2023/09/16 - 2023/09/18

793位(同エリア1897件中)

エリア

大阪城・京橋(大阪)

昨晩は宴に出席して遅い帰宅となったので、本日の旅立ちも遅めになりました。東京駅１１時５４分発の「のぞみ３５３号」に乗ります。南のりかえ改札口から入ったので、１６号車が遠い遠い。
へえ、東海道新幹線の行き止まり（車止め）を初めて見た。
かっこいいねえ。
この駅弁デビューをしようと決めていました。これ、ＪＲ東日本の駅弁うりば（グランスタ東京の「祭」など）で扱っているの見たことない。ジェイアール東海パッセンジャーズの商品だからね。東海道新幹線の改札内でゲットしました。
沿線の名物を詰め込んだというコンセプト。関東（東京）は深川めし、穴子蒲焼で、東海（静岡）は黒はんぺん、東海（名古屋）は海老フライ、味噌カツで、関西は芋タコ南瓜の炊き合わせ、と聞いていたけど違う。タコいない。かつては、お品書きが蓋にプリントされていたらしいが、今回は白紙でした。何か事情があるのでしょうが、他に関西らしい一品で補うことはできないのかな？

自分の旅行記では、目的地への旅路も記録に残すことが多いのですが、今回は車窓で気になっていたスポットを写真に残す、というノルマを課していました。すみません、おつきあい下さい。
沿線を彩る７２７の看板と、増殖しつづけるインプラント歯科の看板の共演を藤沢市で見ることができました。のぞみ速え。写真を撮るのは難しい。
平塚のカラフルな住宅街は、メキシコのグアナファトのようです。
新富士あたりはジヤトコの本拠地ですね。ここらへんを走る岳南電車には「ジヤトコ前」という駅があるほど。そして、ここらへんといえば富士山てすが、見えねえ。
あんな工場のなかを縫うように走る岳南電車に乗ってみたい。そして、名物のつけナポリタン食べたい。
そんな地方鉄道と別世界のように新幹線は先へ先へ。静岡県は大河が多い。まずは富士川です。

大井川です。※安部川は見逃した・・・
静岡は茶畑ですな。
２０２１年に訪れたことのある掛川を通過中です。この写真だと小さーーーーく見えますが掛川城にも行ったなあ。
天竜川です。※この後、木曽三川は見逃します
浜松をすぎて、

浜名湖を横切って、
お約束の「三河安城を通過しました」とのアナウンスとともに、セロテープの広告です。
名古屋を出ると、ビールを注いだカラーリングにされたキリンビールの名古屋工場と、
ご近所には清洲城がありました。これ、当時の記録が残っていないので、想像で建てられた模擬天守だという。
岐阜羽島をすぎるとソーラーアーク。富士山と並ぶ東海道新幹線のＤＥ席側のハイライト（個人の認定にすぎません）でありますが、閉業して解体されるので見納めかな。

関ヶ原をすぎて伊吹山がどーん。
京都タワーだ。古都にこんなデザインの建築物をよくもまあ。※批判しているのではありません。むしろ、お気に入り。
うちのおくさんはデッキに移動して、ＡＢＣ席側に見える東寺の五重塔をゲット。
終点が近づいてきました。ちなみに本日のこの時間帯に、ここ鳥飼車両基地でドクターイエローが休んでいるかも、という情報を仕入れておりましたが、見つけられない・・・
１４時２１分新大阪に着きました。遅い到着になったのは、昨晩の帰りが遅かった夫のせいです。
新大阪から御堂筋線で、あべのハルカスの美術館に行く予定だったのに。でも、もうこんな時間だしホテルにチェックインしてから考えよう。
御堂筋線で本町にて乗り換えて、中央線で谷町四丁目で下車して、本日のお宿「ドーミーイン大阪谷町」です。
お世話になります。
入って左には、フロントロビーとは別途、なかなかの広さのラウンジロビーが併設されています。このような作りは、ドーミーインでは意外とめずらしい。
一画にはウェルカムコーヒーのマシーンあり。

アメニティはあそこからどうぞ。このところドーミーインPREMIUM（小樽と博多）に泊ったときには、アメニティは部屋に用意されていましたが、ノーマルドーミーインはテイクアウト方式を続けているということか。と、ドーミーイン自由研究をしてしまう。そういや、PREMIUMもノーマルも、おしぼりサービスが廃止されたみたい。
後ろに見えるエレベーターは３基あるので、待たされることが少なくて助かる。
さあ、入室します。外扉からさらに内扉があるのがドーミーイン！
洗面スペースの下にはノーマルドーミーインだと粉茶のみ。ロビーからコーヒーをテイクアウトできるのでOK
いつものダブルルーム。14.2～16.1㎡とのこと。
シモンズ社製ベッド（140×195センチ）とのこと。ベッドサイドにはコンセント一口、USB二口あり。
背もたれありの椅子が１脚あり。機能的なテーブルもあるのが嬉しい。何か粉もんをテイクアウトして、ここでダラダラと晩酌したいところ。でも、周辺にテイクアウトできそうな飲食店があんまりない。
そしてスツールが１脚。ドーミーインによく見られる組み合わせです。テレビはパナソニック。
セーフティボックスあり。なお、チェックインしてすぐに、いんこチャンネルのホテルＰＶを見るのが自分のルーティーンです。
ここのドーミーインはクローゼットが部屋の中にある作りですね。この幅のぶん、ベッドサイドにテーブルが置けるのか。
地味に嬉しいのが、内側ドアにタオルを掛けるバー。たまにこれがないドーミーインもあるけど。

この部屋は１０階ですが眺望は遮るもの多し。
さてさて、ひとっ風呂浴びよう。最上階１３階でエレベーターを下りて左にレストランＨＡＴＡＧＯと、右に大浴場があります。
公式サイトのお湯自慢ページによると、泉質は単純弱放射能冷鉱泉つまりはラドン温泉です。生駒山からの運び湯ということです。大阪にはドーミーインが６店舗ありますが、全てこの同じ源泉で大浴場を展開していると思われる。
サウナ、水風呂、内風呂、露天風呂、洗い場の配置が動線をスムーズにしています。露天風呂は風通し良く、ととのい椅子が３脚ありましたが、皆さんは椅子を湯船のほう向けて外気浴をします。湯船の先から風が入ってくるのです。なお、壺風呂の隣にあるととのい椅子はスツール付きでベスポジ。
https://dormy-hotels.com/dormyinn/hotels/osakatanimachi/spa/
湯あがり処にはドーミーぶんこもあり。
なお、サービスのアイスキャンディはチョコモナカかハーシーズをチョイスする率高い。すみません、どうでもいい個人情報です。
うちのおくさんのショッピングのため、散歩がてら外出します。西日が眩しい。早く秋が来て欲しい・・・
ドーミーイン谷町から徒歩２０分のところにある空堀商店街をぶらぶら。秀吉時代の大阪城惣構の遺構上にあるという。大阪冬の陣のあとに、埋められたやつ？
お目当てのショップに立ち寄ったあと、商店街を抜けて東へと歩くと、あら、二宮金次郎像だ。何でよ？
桃谷小学校跡だと石碑あり。なるほど。
ツーリストを見かけない住宅街と、お店がぽつんぽつん。

あら、かわいい。左下はカバです。口を開けてる姿をうまく（？）背もたれとしているのですが、それよりも、犬好きの夫婦は、
こいつに萌えた。
外堀跡と伝わるあたりを辿るように歩きましたが、起伏のある場所に辿り着きました。グーグルマップを見ると、ついでに寄りたいスポットが近くにあります。
右手の明星学園前にあるのが、
ここが真田丸跡！と知らしめる顕彰碑です。
真田といえば六文銭だよね、と接写する。大河ドラマ見てたなあ。あのときの家康はコミカルで、かつ憎たらしいやつという描写だったが、今年のどうするやつは美談がつづく。主役なんだからそりゃそうだ。
ところで真田丸顕彰碑から道路を挟んで、存在感が抜群のかたがいらっしゃる。近くでお姿を拝見できるかな？
こちら興徳寺です。まだ境内に入ることができました。
鯉の餌の自販機がある！？
なるほど、こんなにいる。他に猫型ロボットやうさぎの石像があったり、たのしい。

准低観音は身長１０メートルとか。
寺と鳥居が同居していますね。
本堂にお参りして振り向くと、山門と真田丸顕彰碑が見えます。もしかしたら、この時間帯、たまたま閉門されていなかっただけかもしれない。いつか再訪したいな。
真田信繁の縁スポットが他にも点在しているようですが、暗くなってきたので、大阪城に向かって北へと歩きます。20分ほど歩いて大阪城公園の手前にある、このショッピングモール・・・
知る人ぞ知る日生球場跡地に作られた「もりのみやキューズモールBASE」です。かつては近鉄バファローズの本拠地の１つでした。丸いスタジアムをイメージさせるかのような、あの構造物は何だろう。
無料で利用できるランニングトラックでした。１と２コースはランニング、外側はウォーキング専用ですね。夫婦２人ともランニングシューズを兼ねた履き物なので、せっかくだからとジョギングしました。
職場の近くにこんなのあったら、通っちゃうよ。健康になっちゃうよ、と夫は口だけのことを言う。
クールダウンのウォーキングをしていると大阪城が見えた。いいなあ、ここ。
たくさんのショップがあるなか、BASEパークというスペースがあります。
昔は野球場だったことを示してくれています。近鉄バファローズは野武士のような選手が多く在籍していた印象がありますが、今は球団自体が消滅したので、まさに兵どもが夢の跡です。

人の目が気になるが、うちのおくさんに審判のストライクポーズをさせて、記念撮影を強制した１枚。すまん
日生球場跡を後にしますが、振り返ると店舗や看板の照明が、当時のナイターを彷彿させる、そんな気分になりました。なお、近鉄バファローズのシンボルマークのデザインは岡本太郎氏によるものですが、明日、彼の代表作が残る場所に行く予定です。思いがけず旅の伏線が出来上がった！とこじつける。
さて、ガイドブックに掲載されているような、メジャーな場所に来ましたよ。桜門からは天守閣と大きい石垣が見えます。
でけえ。蛸石だって。むしろ、こんなのより、手頃な大きさを扱ったほうが効率的では？ははーん、権威を見せつけるためだろうよ。派手好きの秀吉らしいことよ、と考えたが、いやいや、現在の大阪城は徳川幕府のもと、再建されたじゃないか。石垣を用意した大名（池田氏）の徳川へのアピール・・・
巨大な照明装置が煌々と空に向かって光を放っています。
じゃーん。大阪のシンボルですから、あれくらいの装置じゃないと。個人的には秀吉時代の天守閣が残っていて欲しかった。
なお、本丸の傍らには旧第四師団、つまりは帝国陸軍組織の司令部庁舎（今はミライザ大阪城）が天守閣に負けず劣らず存在感を放っています。
今は、どちらかというと、外国人観光客が喜びそうなテナントが多く入居しているみたい。
１９３１年の建物ですが、何とお隣の天守閣と同い年でした。
豊臣の天守閣→１６１５年夏の陣で焼失
徳川の天守閣→１６６５年落雷で消失
復興の天守閣→１９３１年竣工（市民の寄付による）
君たちはタメなんだね。

天守閣はもちろん、ミライザ大阪城も、本日の営業は終了していました。暗いのであちらこちら闊歩するのも、もうおしまいにしよう。帰りは大手門から外へ。
南堀が圧巻です。水面には逆さ石垣がぼんやりと。
六番櫓が現存しているものの、奥には三、四、五番と櫓があり、手前に七番櫓があったのか。
堀の撮影に一生懸命な夫に、おくさんが「ラジオ塔だって」と教えてくれました。ほほう。かつては街頭ラジオが全国津々浦にこんなふうに設置されていました。
暑かった。歩いた歩いた。疲れた。おくさんの万歩計には「18641歩11キロ」と記録されていました。ホテルにいちばん近くにある、ご当地チェーン店に入ることにします。
生ビールの小をオーダーして、キンキンであることに、喜びの声を上げます。嬉しさのあまり、即、グラスに触ってしまい、指の跡が付いてしまった・・・キンキン感がやや、マイナスな画像ですが、ご理解ください。
この旅のご当地麺→「きつねうどん」です。
３玉まで同じ料金で増量可ですが、夫婦は１玉にしました。
だって、ドーミーイン名物の夜鳴きそばも食べるスペースを胃の中に残したいもの。
部屋で晩酌して、２２時にレストランＨＡＴＡＧＯへ参上！
ショッピングモールのフードコートのように、出来上がったらブーブー鳴る装置を渡されて、先に席に着いて待つ方式でした。
こちらのドーミーインの夜鳴きそばは、麺に粉っぽさを残した茹で加減・・・と夫婦は口を揃えます。※個人の感想にすぎません。
おはようございます。目が覚めてしまったので、サウナ再開の時間とともに大浴場へ。朝５時の湯あがり処です。すでに朝の乳酸飲料サービスが用意されていますね。
１時間ほど入浴していると空は明るくなっていました。

ドーミーイン店舗ごとにメーカー、ブランドが違いますが、朝の乳酸飲料サービスはピルクル。これ飲んで、昨晩の残りのアルコール！を呑んで、二度寝します。朝寝、朝酒、朝湯が好きな訳ではありませんが、ダメなやつ。
そんな小原庄助さんな夫を尻目に、妻は大阪城公園へと旅先の朝ランに出かけました。ランニングコースのスタート地がプリントされています。
昨晩、眺めた南堀は、明るくなるとこんな眺望です。
これ、知ってる？とランニング中に見つけた建物を後から見せてくれました。今は廃墟と化した「旧大阪砲兵工廠化学分析場」でした。　旧司令部（ミライザ）のように活用できたらいいね。
前回の博多につづいて、今回もドーミーインでの朝食をパスしてしまい、コンビニのサンドウィッチと、冷蔵庫に入っていたスイーツで簡単に済ませます。ご当地メニューが豊富な朝食をパスするなんて、ドーミーイン滞在の醍醐味が・・・でも、チェックアウトぎりぎりまで、ベッドでダラダラしていたい、この夏。
さて、１１時にチェックアウトして、谷町線でまずは上りの終点まで行きます。
１日目は散歩で終わりましたが、２日目は行きたいとこ、やりたいこと、たくさん。つづく。