２０１６年１２月、ニュージーランド北島を巡る気ままな夫婦二人旅　３．轟音響くフカ・フォールの迫力体感

2016/12/26 - 2016/12/26

この日はロトルア市内から日帰りでトンガリロ国立公園を中心に周辺の観光スポットを巡るツアーに参加。トンガリロ国立公園やタウポ湖、ワイラケイ・パークの素晴らしい自然を堪能した。
１２月２６日（月）ベルトラのトンガリロ１日ツアーに参加。ロトルアを出発してファカパパ村に向かう。トンガリロ国立公園ビジターセンターを見学して、ファカパパヌイ・ウォークの森林の中を１時間程散策。シャトー・トンガリロ・ホテルに移動している昼食。午後のツアーはタウポ湖の北東岸にあるタウポの町の散策から開始。次にワイラケイ・パークに向かう。まず、フカ・フォールを見学し、ワイラケイ地熱発電所を巡る。見学後、ロトルア市内に戻って、戦争記念公園を見学。ポリネシア・スパに行って温泉プールを楽しむ。イート・ストリートのマックス・ステーキ・ハウスで夕食。腹ごなしにビレッジ・グリーンに行き点灯されているバイクツリーやロトルア・メガファン・カーニバルを見学。インターシティ・コーチラインズの夜行バスでウエリントンに向かう。

エリア トンガリロ国立公園周辺(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

１２月２６日（月）日本を出発前にベルトラのホームページからトンガリロ１日ウォークツアーを予約。前夜に買ったサンドイッチを紅茶と一緒にプリンスィズ・ ゲート ・ホテルの部屋で食べる。イギリス系の国のホテルには紅茶が飲めるようにティーバッグと湯沸かしポットが用意されているので便利。

プリンシズ ゲート ホテル ホテル

セカンドバッグに必要なものを入れて、荷物をホテルに預けてチェックアウト。ホテルで写真のワンボックスカーが午前８時３０分に我々をピックアップ。

１時間ほど走って、タウポ湖の景色の良い場所で休憩。また１時間ほど走って、午前１０時２０分頃にトゥランギのガソリンスタンドで給油。トンガリロに向けて出発。

ファカパパ村に午前１１時１５分頃に到着。ニュージーランドの国立公園や森林公園、環境保全地域を管理しているのが自然保護局（DOC） と呼ばれる政府の外局。写真はファカパパ村にあるトンガリロ国立公園ビジターセンターの入口で、大きなマオリの木彫りのパネルが印象的。

トンガリロ国立公園ビジターセンター (ファカパパ ビジターセンター) 散歩・街歩き

ビジターセンターに入ると、写真の胸像が目に入る。「神聖なツク」とういうタイトルでニュージーランド北島のマオリ族の最高首長ホロヌク・テ・ヘウヘウ・トゥキノ４世の胸像。ヨーロッパ人入植者による乱開発を防ぐため、国家による管理を求めて土地を寄進した。シャトー・トンガリロ・ホテルにあった像をここに移転した。

トンガリロ国立公園ビジターセンター (ファカパパ ビジターセンター) 散歩・街歩き

次の部屋に行くと、トンガリロ国立公園の立体模型が展示されている。右の先端が白く大きな山が北島の最高峰である標高２７９７ｍのマウント・ルアペフがある。次に標高２２８７ｍのマウント・ナウルホエ、左端に標高１９６７ｍのマウント・トンガリロがある。

トンガリロ国立公園ビジターセンター (ファカパパ ビジターセンター) 散歩・街歩き

ニュージーランドの国鳥ノースアイランド・ブラウン・キーウィ、手前に有袋類のポッサムの剥製が展示されている。ポッサムは毛皮製造のためオーストラリアから輸入されたが、キーウィなどの飛べない鳥の棲家を荒らす害獣として認識された。トンガリロ国立公園のマオリの歴史・火山・高山植物・動物・スキーの歴史などが紹介されている。

トンガリロ国立公園ビジターセンター (ファカパパ ビジターセンター) 散歩・街歩き

トンガリロ国立公園はニュージーランド最古の国立公園。ファカパパヌイ・ウォークを歩く。ファカパパヌイ川に架かる橋を渡って森に入る。マキ科の森林が広がり、シダ植物や菌類が生い茂る。ニュージーランドを象徴する高さが６ｍに成長する木性シダも見ることができる。

ファカパパ ビレッジ ハイキング 国立公園

森を歩いていると所々で赤い三角形のマークが見られる。このマークはマングース用のトラップが仕掛けられていることを示す。１９世紀にヨーロッパから導入されたウサギはニュージーランドの牧草地に大規模な被害を与えた。ウサギを捕食する動物としてマングースを導入したが、飛べない鳥などの希少動物が絶滅の危機に瀕した。これらの動物を守るためにトラップが仕掛けられている。

ファカパパ ビレッジ ハイキング 国立公園

森の中を散策した約１時間のウォーキング・ツアーを終えて、写真の場所でツアーの自動車に乗って午後１２時５０分に次の目的地に向かう。

ファカパパ ビレッジ ハイキング 国立公園

自動車で５分程走って、写真のシャトー・トンガリロ・ホテルに到着。１９２９年創業の歴史ある高級リゾートホテル。天気が良ければ、ブルーの屋根が映える美しい建物の後ろに雄大なマウント・ルアペフが見える。この日は曇っていて見えなかったのが残念。ここで昼食。

シャトー トンガリロ ホテル

ホテルの中に入ると、シャトー・トンガリロ・ホテルの歴史的中心部である写真のルアペフ・ラウンジがある。豪華なベルベット、きらめくシャンデリア、パチパチと音を立てる暖炉が優雅な雰囲気を作り出している。

シャトー トンガリロ ホテル

昼食は写真のルアペフ・ルームに案内された。シャトー・トンガリロ・ホテルの有名なレストランで、美味しい環太平洋料理が提供される。ルアペフ・ラウンジと同じように美しいいシャンデリアがきらめいている。

シャトー トンガリロ ホテル

出されたメニューを見ると、本日のスープ、メインコースはデミグラスソースをかけた肩ロースのサーロインステーキにグリーンサラダ、ポテトフライ添え。サーロインフィレにペストオイル入りのポテトとマッシュルーム添えの２種類。私は前者を選択した。

シャトー トンガリロ ホテル

デザートはアイスクリーム・サンデーとチョコレート・モア・チョコレート、コーヒーと紅茶だった。昼食を済ませて、午後２時３０分にホテルを出発。

シャトー トンガリロ ホテル

タウポ湖の北東岸にあるタウポの町に午後３時５０分に到着。タウポ湖は火山の噴火によって誕生した淡水湖で、約６１６k㎡の面積を誇る国内最大の湖。全長４２５ kmあるニュージーランド最長のワイカト川が北に向かって流れている。

タウポ湖の湖面には写真の水上飛行機が止まっていた。近くに「Scenic Flights」という看板を掲げた建物あった。水上遊覧飛行機の受付事務所だと思う。

タウポ湖のツーマイルベイの歩道の横にある草地には多くの外来種の黒鳥やハイイロガン、ハイロガモなどが棲息している。ロトルア湖でも同じような情景が見られた。午後４時過ぎに１．５㎞離れたフカ・フォールに向けて出発。

ワイラケイ・パークにあるフカ・フォールには午後４時２０分に到着。フカ・フォールはニュージーランド国内で最も訪問者が多い観光スポット。フカはマオリ語で「巨大な泡」を意味する。通常幅１００ｍのワイカト川が幅１５mの硬い火山岩の狭い峡谷に流れ込むと、流れの圧力が大幅に上昇し、写真のように激流になる。

フカ フォール 滝・河川・湖

フカ・フォールはワイカト川で最も大きな滝。歩道橋は滝の真上にあり、ここに立つと滝と緑豊かな森に囲まれた素晴らしい景色を堪能できる。流れる水の圧倒的な迫力を体感しながら、滝や川の見事な写真を撮ることがでる最高の場所。滝の横にも展望台がある。

フカ フォール 滝・河川・湖

峡谷が崖になる所で大きな力により水が爆発し、青く澄んだ水色の流れはミントブルー色の白い泡になって広い滝つぼに流れ落ちる。１０ｍの高さだが、毎秒２２万リットルの水が峡谷から轟音をたてて噴出する情景は迫力満点。

フカ フォール 滝・河川・湖

滝を眺めていると一人乗りのカヤックが見えた。滝つぼの方向に進み、写真のようにフカ・フォールを下りて行った。フカ・フォールを午後４時４０分に出発。

フカ フォール 滝・河川・湖

自動車で約１０分程走ると、写真のワイラケイ地熱発電所に到着。ニュージーランド有数の地熱地帯。ワイラケイ蒸気発電所展望台に立つと、写真のように立ち昇る蒸気と長いパイプが目に付く。１９５８年にワイラケイ地熱発電所は稼働、地熱を利用した国内最古の発電所で、地熱発電の一大拠点になっている。

ロトルア市内に午後６時１０分頃に戻る。フェントン・ストリートとアラワ・ストリートの角に写真の時計塔がある。私が行った時にはシンプリィ・ニュージーランドが入っていたが、今はアイ・サイトになっているようだ。

観光案内所 アイサイト 観光名所

６分程歩いてイート・ストリートの北の端にあるレディー・ジェーンズ・アイスクリーム・パーラーに行った。

レディ ジェーン アイスクリーム パーラー スイーツ

キーウィフルーツを含めたミックス・アイスクリームを注文。

レディ ジェーン アイスクリーム パーラー スイーツ

アイスクリーム・パーラーから３分歩くと戦争記念公園がある。ロトルア湖の横に第二次世界大戦の記念碑として公園を開くことを決定した。ロトルア市民は１９５１年に募金活動を始め、１９５８年に公園は開かれた。写真は戦争記念ドライブの記念エリアで、１９９３年にマラヤ危機、朝鮮戦争、ベトナム戦争などを記念する盾が追加された。

ロトルア湖と戦争記念公園 滝・河川・湖

戦争記念ドライブの入り口には写真の記念門がある。記念門に掲げられた栄誉名簿は現役で殺されたこの地域の９３人の男性の名前、階級、シリアル番号を一覧表示した４つの花崗岩の銘板で構成されている。

ロトルア湖と戦争記念公園 滝・河川・湖

戦争記念公園からガバメント・ガーデンの方向に１２分歩くと代表的なレジャー温泉施設のポリネシア・スパがある。弱酸性のプリスト・スプリングとアルカリ性のレイチェル・スプリングがある。タオルや水着はレンタルできる。館内にはファミリー・プールや個室スパもあり、ゆっくり寛げる。

ポリネシアン スパ エステ・スパ・マッサージ

最初に個室スパに入った。小さい岩風呂という感じだった。次に大人用プールに入ったが、ロトルア湖を一望できるレイクビューの露天風呂。現在はパビリオン・プールと呼んでいるようだ。温泉プールの周囲にはニュージーランドの植物を配して、ゆっくりと寛いでいただけるようにしている。

ポリネシアン スパ エステ・スパ・マッサージ

ガバメントガーデンの南の端には写真のジ・アーツ・ビレッジがある。時間は午後８時３０分を過ぎていたので施設は閉まっていた。

ガバメント ガーデン 自然･景勝地

ジ・アーツ・ビレッジから１０分程歩くとツタネカイ・ストリートに出る。ここにはイート・ストリートという通りがあり、写真のように屋根付きの歩行者専用道路になっていて、道路の両側にはレストランやバー、ナイトクラブが並んでいて屋外で食事が楽しめるようになっている。

午後９時過ぎにイート・ストリートのほぼ中央にあるマックス・ステーキ・ハウスに入る。１９８５年以来新鮮なニュージーランド産の牛肉と子羊肉のジューシーなステーキ料理を提供しているレストラン。

マックス フード & ワイン ステーキ・グリル

シーフードチャウダーとニュージーランドの定番料理のラム・ラックを注文。仔羊のあばら肉をローストしたもので柔らかくてジューシだった。

マックス フード & ワイン ステーキ・グリル

マッシュルームのリゾットも注文。

マックス フード & ワイン ステーキ・グリル

昨日もビレッジ・グリーンのバイクツリーに来たが、午後６時５０分位だったので、まだ点灯していなかった。今日は午後１０時前にきたので、辺りは真っ暗になっていて、バイクツリーは写真のように点灯していた。バイクツリーは前立腺がん啓発キャンペーンの一環として、夜間に青い光を照らしている。

ロトルア湖と戦争記念公園 滝・河川・湖

クリスマス休暇中のビレッジ・グリーンではロトルア・メガファン・カーニバルが行われる。古き良き遊園地のドッジム・カー、ラウンド・アップ、ロッキン・タグ、グランド・カルーセル、トップ・ギアなどが設置され、カーニバルゲームも楽しめる。フェントン・ストリートのツーリズム・ロトルアのバス停に行き、午後１１時５分発のインターシティ・コーチラインズのバスでウエリントンに向かう。

ロトルア湖と戦争記念公園 滝・河川・湖