都内を走る蒸気機関車

1967/04/04 - 1967/04/04

現在、関東地方のＪＲ東日本、真岡鉄道、東武鉄道ではＳＬが復活して大変な人気を誇っています。
今から半世紀前の関東近辺ではイベントではなく、毎日当たり前のように走っていました。
蒸気機関車を何枚か撮影しましたがこの時期は撮り鉄の方は皆無で駅で写真を撮ること自体が怪訝な行為に思われた時代なのです。
今ではSDカードに気兼ねなく撮りためることができますがフィルム式の時代では最大でも３６枚が限度で常に残りの枚数を気にしながらの撮影でした。

エリア 錦糸町(東京)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

錦糸町駅を通過するＣ５７１６０が終着の両国駅へ
この時代の長距離普通列車は両国を発車すると千葉までは停車しませんでした。
背後に見える建物は駅ビルきんし町で都内では最も古い駅ビルだそうです。
Ｃ５７１６０は和歌山県和歌山県三郷町三郷小学校で保存されているそうです。

錦糸町駅に入線するＣ５７１０５
このＣ５７１０５は１９６９年８月２０日に両国駅を勝浦行きとして運転された最後の蒸気機関車です。

Ｃ５７７７
背後のビルの2階は純喫茶、3階は中華料理、4階は麻雀、5階はビリヤードと昭和の雰囲気が残っていますが現在では錦糸町PARCOに建て替えられています。
このＣ５７７７も千葉で最後の蒸気機関車の一両で佐倉機関区で1969年に廃車されています。

市川駅で国電の電車の見送るために停車中のＣ５８２２９
このころの電車は７３系と呼ばれる国電で勿論冷房車などは一両もありませんでした。
ここを通過する貨物列車は新小岩操車場行きで、新小岩には広大な操車場があったのを記憶しています。

場所は千葉県の佐倉へ
ここには佐倉機関区があって蒸気機関車がごろごろしていました。

佐倉機関区内部へは簡単に入らせてもらえました。
出発の準備中の５８６８０は大正11年製で都内の田端、尾久で過ごし、晩年は成田、佐倉で活躍しました。
その後、福井の越美北線で最後の余生を終えて、千葉県茂原市「萩原交通公園」に保存されています。

Ｄ５１２５９
千葉にもＤ５１がありました。

ナンバープレートが外されて手書きのＣ５８１３
佐倉機関区で1969-03-13付に廃車されています。