2022/04/09 - 2022/04/09
677位(同エリア1784件中)
capiさん
大阪城公園は、私にとって暮らしの一部と言えるほど身近な親しい場所です(すぐ近くに住んでます)。野鳥の宝庫でもあるこの公園では、四季を通じて様々な鳥たちに出会うことができます。
愛鳥家の私は公園内のいくつかのエリアで野鳥をさがし、双眼鏡でその姿を眺めることを休日の楽しみにしています。そして時には野鳥を写真に撮ってみることもあります。敏捷な野鳥を写真に撮ることは、私のカメラの腕前からするとハードルが高く、いつも失敗ばかりです。ただ、大阪城公園に限っていえば、まあまあの写真を撮ることができています。野鳥撮影初心者の私でもそれなりの写真が撮れるのは、大阪城公園の野鳥たちが人慣れしているからです。もちろん、野鳥ですから積極的に人に寄って来ることはありませんが、人がわりと近くにいても平気な鳥たちが結構います。私がシャッターを押すまでポーズをとって待ってくれているような親切な鳥さえいるんです(笑)。
今回は大阪城公園内のおすすめのバードウオッチングコースを紹介いたします。野鳥たちの表情をとらえたつもりの、私の「まあまあな写真」もあわせてご覧ください。野鳥の密度が高い大阪城公園は、観察や撮影の絶好のスポットです。
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大阪城公園はJR環状線の大阪城公園駅または森ノ宮駅を出てすぐです。地下鉄の駅でしたら中央線、長堀鶴見緑地線の森ノ宮駅または中央線、谷町線の谷町四丁目駅、谷町線の天満橋駅です。地下鉄の駅には大阪城公園にアクセスする出口がたくさんありますが、私は地下鉄で行く場合、森ノ宮駅の3-B出口を利用しています。ここが大阪城公園へとつながる最もわかりやすい地下鉄の出口です(この出口にはエスカレーターやエレベーターはありませんのでご注意ください)。
大阪城公園 公園・植物園
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JR森ノ宮駅から、または地下鉄中央線、鶴見緑地線の森ノ宮駅3-B出口から大阪城公園に入るとこの景色が見えます。写真中央に写っているのはスターバックスコーヒー大阪城公園森ノ宮店です。
スターバックス コーヒー 大阪城公園森ノ宮店 グルメ・レストラン
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入口からまっすぐ行くと噴水に突き当たります。
私は野鳥の姿を求めて、まずは「市民の森」エリアを目指すので、この噴水の右手にのびた道を進みます。 -
大阪城公園マップです。私の公園散歩はこの地図では右下にある森ノ宮駅からスタートします。
地図上の赤い線は園内のプチトレインのルートをあらわしたもので、私のバードウオッチングコースとは関係ありません。 -
市民の森エリアです。公園中が桜満開というわけではありませんでしたが、ところどころで美しく咲いた桜の花を眺めることはできました。
残念ながら今年は(今年も)、満開の桜のタイミングに合わせることができませんでした。 -
市民の森、そしてその向こうの記念樹の森の中を、上を向いて歩き続けましたが、なかなか野鳥を見つけることができません。シジュウカラなどの鳴き声は無数に聞こえてくるし、間違いなく近くにいるんですが…野鳥を見つけるのは本当に難しいですね。とくにこのエリアは自然度が高く、野鳥観察や撮影が難しいと私は感じます。なのでいつも歩き疲れなどのない一番最初に、ここにチャレンジするんですけどね。
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なかなか野鳥に出会えないようなので、桜を眺めることにしました。
そしていつでもどこでもすぐそばにいるスズメを撮影して、エリアを変えることにします。 -
最初の野鳥はスズメです。一番親しみを感じます。
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桜の蜜を吸っています。
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市民の森から記念樹の森へ、そして東外堀にそって進むと右手に大阪城ホールへの入口、そして左手には「天守閣」や「梅林」を示す案内板があらわれます。私は天守閣・梅林の方面を目指します。
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青屋門をくぐります。
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青屋門を出ると、目の前に広がる景色は御座船が運行する内堀と、高みにそびえる大阪城です。梅林は青屋門を出てすぐ左手に入口があります。
大阪城にもたくさんの観光客の方が訪れており、御座船も忙しく行き来していました。 -
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ヒヨドリ発見。遠すぎてあまりうまく捉えられませんでした。
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内堀の三兄弟
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ここには長年ヌートリアが住みついています。市民の方がエサをあげているようです。この子はいつ会っても元気いっぱい。人にもなついていて、こうして挨拶に来てくれます。後ろの白っぽいカモの名前は「ローちゃん」。私の馴染みの子です。
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ヌートリアやローちゃんのいる同じ場所で毎回出会うのが、野鳥のハクセキレイです。この小鳥も人慣れしています。寄ってくることはありませんが、こちらからぐんと近づいていかない限り、逃げることもありません。人間に興味津々なのかしら?
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そして、この場所にはアオサギもいます。時々水の中をのぞき込み、小魚に狙いをつけて狩りをしているようです。
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アオサギや水鳥たちの観察にはうってつけの場所がこの内堀です。ここではカモやオオバンやカワウなどに出会えます。
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ポートレート!
このアオサギは、この時私の近くにいらした数人の女性グループの方たちに「ハク」という名前で呼ばれていました。私が白っぽいカモをなんとなく「ローちゃん」と名付けいてるように、みんな結構鳥たちに名前をつけてるんだなと思いました。そういえば鳥だけじゃなく、ヌートリアにもいくつか名前があるようでした。 -
内堀でいつもの仲間と過ごした後は、梅林に向かいます。ごらんのように、すっかり梅の花はなくなっています。
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梅の花が散った寂しい感じの梅林ですが、野鳥はいます。
さっそくツグミを見つけました。 -
梅林にはツグミがたくさんいます。
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枝の間から顔を出したツグミと目が合いました。
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哀愁漂う雰囲気のツグミもいたりして・・・
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こちらはムクドリです。野鳥観察や撮影の際、最も愛想がよいのがこのムクドリです。いつでもポーズをとってくれます。
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梅林に沿った高台の散歩道ではヒヨドリに出会えます。ここ、穴場です。シジュウカラの姿も時々見かけます。
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ヒヨドリの前に桜もどうぞ
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いました。ヒヨドリです。
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大声で鳴きはじめました。私を警戒してるのかな?
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梅園を出て、坂道を登りきると、左手にこの石碑があります。実はここを入っていくと、鳥の楽園なんです。桜の木や背の低い桃の木などに野鳥の姿をたくさん見つけることができます。他の場所でなかなか野鳥を見つけられない時は、ここに行ってみてください。なにかしらの野鳥が必ずいます。
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中に入っていくと、今の季節(4月)はこんな感じです。
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先ほども紹介しました愛想のよいムクドリがあらわれました。
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地面をつついてエサを探しているようです。
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「考える鳥」(ロダン作?)
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市民の森エリアでは見つけることのできなかったシジュウカラにも出会いました。
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こちらはシロハラです。
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メジロが桜の蜜を味わっています。
たくさんの鳥たちがいる、まさに鳥の楽園でした。 -
私が勝手に名付けた鳥の楽園を出て、豊國神社へと向かいました。
そして豊國神社では、日本国の繁栄を祈ります(私にしてはちょっと堅すぎる祈り事だけど、神社の場合にはこれがふさわしいような気がして)。ついでに野鳥もさがしますが、このときはいませんでした。豊國神社 寺・神社・教会
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豊國神社横の第一櫓(だいいちやぐら)エリアで、オオルリを見ました。たくさんのカメラマンが集まっていたので、何かいる!!と思い、急いで(けれども静かに)駆けつけると(野鳥撮影にはこの走法を身につける必要あり)、そこにいたのが大好きなオオルリ!!!嬉しさで胸がときめきました。
けれども、ごらんのように写真はうまく撮れませんでした。 -
もうちょっと被写体を大きく鮮明に捉えることができる明るいレンズがほしい~。でも高価すぎて無理。今のところ、自分に与えられた条件内で少しでも良い写真を撮るってことでよしとしました。プロじゃないんだし、それで十分よ!と自分をなぐさめましたが、それにしてもこの写真、オオルリってわかるかしら?
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野鳥撮影のあと、桃園に寄り道しました。
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のんびりと桃園のベンチに座って休憩です。
毎日こんなふうに過ごせたらどんなによいかと思います。
将来、仕事を引退して年金をもらえるようになったら、自分の好きなように時間を過ごせるのだと思うと、今からその時が待ち遠しくて仕方ないくらいです。 -
とはいえ、年金制度はそのうち破綻し、年金はもらえなくなるという噂もあり、ちょっと心配です(そんなことは起こらないと私は思ってますけど)。でも、もっと心配なのは、ウクライナのように戦争になったりしたら、もし日本が日本ではなくなったとしたら、どんな将来が待っているのだろう?ということです。私が夢見る将来、つまり引退後のつつましくも自由で穏やかな生活は、実現しない可能性もありますね。
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色鮮やかな桃の花でも眺めて、気分を変えなきゃ!
普段、私は全然心配性ではない性格です。なるようになる!と思うだけで、どちらかというと何事に対しても楽観的な心持ちでいます。そんな私が不安を感じて日本や自分の将来を真剣に考えるようになったのは、やはりウクライナの状況を思うからです。
コロナ前は、毎年必ずウクライナ国立バレエ団の公演を観に行っていました。ウクライナと私のつながりはたったそれだけですが、キエフバレエ団の公演は長い年月をかけて私の心に染み込んだ美しいオアシスでもあり、私にとってそれは結構大きなものだったのだと気付きました。バレエ団の方々は無事だと聞いていますが、彼らの心情を思うといたたまれなく、この悲劇を身近なものとして感じます。
そして日本もいつ同じような状況になるかわからないということが、今回のロシアとウクライナの戦争によってはっきりと認識できました。
(桃の花を眺めても気分変わらず!) -
ウクライナを自国に置き換えて考えたとき、もしも日本が他国に侵略されるようなことになれば、降伏して命乞いするのか(それで助かるかどうかは疑問だけど)、日本人として誇りを持って戦うのか、私はどんな道を選ぶんだろう?と思い悩みます。そもそも他国が攻め込んでこないようにするにはどうすればよいのか、憲法九条の改憲の是非、これからはそういったことをひとつひとつ、真剣に考える必要があるのだと思います。
晴天の下、鳥のさえずりを聞き、花を眺めながら戦争について考えるって、あまりにミスマッチですけど(ましてや旅行記なのに!)、この時、きれいな花たちに包まれながら私が実際に感じたことなので、ここに記しておくことにしました。
さて、夢見る引退後の私の暮らしが実現しない可能性もあるなら、せめてこうして心地よく過ごせる瞬間を大事にしなければなりません。 -
この背丈の低い桃の木がかわいくて、とっても好きです。毎年、花をつけてくれるのを楽しみに待っています。
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こちらは花盛り!
瑞々しくあふれる花の命に目を奪われました。 -
そして最後に、帰り道で出会ったムクドリをどうぞ。
春の日の野鳥たちの姿はいかがでしたでしょうか?
大阪城公園なのに、大阪城の紹介もなく、天守閣にも行かない旅行記でしたが、バードウオッチングに興味のある方は、是非ここで紹介したコースを辿ってみてください。きっと愛想のよい野鳥たちと出会うことができますよ!
ご覧いただき、ありがとうございました。
capi
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この旅行記へのコメント (2)
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- capiさん 2022/04/17 15:40:38
- takaさん、こんにちは。
- ご訪問ありがとうございます。
バードテーブルのある職場って素敵ですね!!
冬は食糧が少ないので鳥たちがたくさん寄ってきそうですね。エゾリスやエゾクロテンまでやってきてくれたら、私なら大喜びで<エサ増量!>となりそうです(笑)
今回は野鳥撮影をテーマにしましたが、ここで写した鳥たちは高い枝の上にいて敏捷な動きをする撮影困難な小鳥たちではなく、割と人慣れしている愛想のよい鳥たちばかりです。なので大した装備のない私でも、なんとかそれなりの写真を撮ることができました。
ベテランの方たちはムクドリやツグミがいても全然見向きもせずにレアな鳥を探していますが、初心者の私は公園中にたくさんいるムクドリ、ツグミ、ヒヨドリなどの撮影しやすい鳥たちの写真を撮って楽しんでいます。
野鳥に関してはまだまだ勉強不足の私は、名前がわからなかったり、種類を間違えたりしています(笑)。takaさんのように鳴き声をたよりにバードウオッチングできるようになりたいです。
ところで、北海道の野鳥といえば、シマエナガが大人気ですよね。いつか見ることができたらな~と思います。正面から見た顔がほんとにかわいくて、癒されます。
そして、私が北海道で見た野鳥の中で一番好きなのはタンチョウです。釧路でタンチョウを見た時の感動は忘れられません。まさに湿原の神でした。
takaさんの旅行記を読んだり、お話を聞いたりすると、北海道が恋しくなります。
これからもtakaさんの美しい地元の情報を楽しみに待っています。よろしくお願いしますね。
capi
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- takaさん 2022/04/16 20:06:04
- 鳥の楽園、大阪城公園。
- capiさん、こんばんは。
野鳥の旅行記、とても楽しかったです。そして、鳥の写真とてもきれいです。大阪城公園は野鳥観察に格好の場所なのですね。実は以前に田舎で勤務していたとき、職場にバードテーブルが置いてあり、冬に餌を置くとたくさんの鳥がやってきました。
目がくりくりとしたアカゲラやちょっと怖い顔のカケス、ゴジュウカラ、そして、何とエゾリスやエゾクロテン等の小動物も来ました。周辺の野山にも出かけて野鳥を観察しました。
今回、拝見したヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイ、アオサギ、ツグミ、ムクドリ等ほとんどが身のまわりでも見かける鳥が多くて懐かしかったです。シロハラ、メジロは寒い所には少ないようで私は残念ながら見たことがありません。
でも、これだけ鮮明に撮影できるのは結構な望遠レンズじゃないですか。そして写真の腕も素晴らしい。当時は私のカメラは昔のコンデジだったので、当然いい写真なんか撮れませんでした。こんなにきれいな写真が撮れるのは羨ましいです。
でも、だんだん調べているうちに鳴き声から種を特定でき、最後は声をたよりにバードウォッチングするようになってからは楽しかったです。観察に適した春先や初夏の自然や空気の美味しさも格別でした。
この中ではオオルリは見たことがありません。小さい画像とは言えよく撮影できましたね。ただ、私も当時、職場の窓ガラスに当たって気絶した青くきれいな鳥がいて、特徴を図鑑でよく調べて見るとコルリでした。昔を思い出して楽しく拝見することができました。ありがとうございました。
taka
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