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先の投稿にあるように、この旅行ブログの主アルデバランこと私の父は昨年2020年9月に逝去しました。<br />本当だったら、父から託された旅行をし、その模様を今後は綴っていけたらと思っていましたが、あいかわらずのコロナ禍でそれもなかなかままならない。<br /><br />そんな中、デルタ株の猛威もおさまったかにみえる9月18日、前から行こう行こうと思っていた宝生能楽堂での五雲能に行ってきましたので、これからのフォートラベル投稿の練習を兼ねてその様子をふりかえることに。<br /><br />アルデバランの娘は舞台関係の仕事をしており、元々舞台鑑賞が趣味。<br />最近はもっぱら、社内で担当している能楽の勉強も兼ね、お能を観に行くことが楽しみ。<br />能楽は、能と狂言を総称して指す言葉。能には観世・宝生・金春・金剛・喜多の五流派があり、中でも私は宝生流のファン。<br />能といえば「敷居が高い」「年寄りくさい」「眠い」とあまり魅力的なイメージはないですが、宝生流はお家元が30代半ばとお若く、その様々な取り組みはどれも本当に魅力的で、初心者から能楽ファンまで楽しませてくれていて、個人的には他流とは一線を画しているのではとまで思っているほど。<br /><br />本日の会は「五雲能(ごうんのう)」という、毎月1回宝生流の本拠地である宝生能楽堂で開催されている会で、比較的若手能楽師(~40代くらい?)が出演して研鑽をつんでいます。

娘の投稿第一弾~宝生能楽堂でお能をみる~

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2021/09/18 - 2021/09/18

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アルデバラン

アルデバランさん

先の投稿にあるように、この旅行ブログの主アルデバランこと私の父は昨年2020年9月に逝去しました。
本当だったら、父から託された旅行をし、その模様を今後は綴っていけたらと思っていましたが、あいかわらずのコロナ禍でそれもなかなかままならない。

そんな中、デルタ株の猛威もおさまったかにみえる9月18日、前から行こう行こうと思っていた宝生能楽堂での五雲能に行ってきましたので、これからのフォートラベル投稿の練習を兼ねてその様子をふりかえることに。

アルデバランの娘は舞台関係の仕事をしており、元々舞台鑑賞が趣味。
最近はもっぱら、社内で担当している能楽の勉強も兼ね、お能を観に行くことが楽しみ。
能楽は、能と狂言を総称して指す言葉。能には観世・宝生・金春・金剛・喜多の五流派があり、中でも私は宝生流のファン。
能といえば「敷居が高い」「年寄りくさい」「眠い」とあまり魅力的なイメージはないですが、宝生流はお家元が30代半ばとお若く、その様々な取り組みはどれも本当に魅力的で、初心者から能楽ファンまで楽しませてくれていて、個人的には他流とは一線を画しているのではとまで思っているほど。

本日の会は「五雲能(ごうんのう)」という、毎月1回宝生流の本拠地である宝生能楽堂で開催されている会で、比較的若手能楽師(~40代くらい?)が出演して研鑽をつんでいます。

  • 宝生流の本拠地・宝生能楽堂は、水道橋にあり、休日に行くと人でごった返している駅前の交差点で信号待ちしているのは、能楽堂のすぐ目の前にある東京ドームに野球観戦やデートに行く人がほとんど。<br />しかし中には東京ドームには目もくれない人がちらほら。<br />私はいつもその交差点で、同じ能楽堂組にあたりをつける、というどうでもいいゲームを一人でしながら能楽堂に向かう。<br /><br />外観はまったく能楽堂があるように見えないし、実際建物全体は「宝生ハイツ」という集合住宅になっていて、その一画が宝生会の事務局兼能楽堂である。<br />仕事で伺ったこともあるが、初めて見たときは失礼ながら能楽らしい荘厳さのいまいち感じない佇まいにいささかガッカリしたのを覚えている。<br />だが、宝生能楽堂がこの地にあるのには理由があるらしく、なんでも以前は神田猿楽町に能楽堂があったそうだが、関東大震災で焼失後、宝生流の絶大な後見人であった松平家から提供された千坪あまり(!)の旧邸敷地があったのが、ここ水道橋だからだそうです。<br /><br />宝生流の能楽師の先生のお話にちらほら出てくる「松平の頃の…」「松平さんから拝領した…」というワードにも納得の歴史です。<br /><br />でも聞いたところによると、今のこの能楽堂および宝生ハイツも竣工したのが昭和50年代で老朽化が進んでいるため、1・2年内に建て替えを予定しているそう。<br />新しい宝生能楽堂がどういう建物になるのか、今から楽しみです。<br />

    宝生流の本拠地・宝生能楽堂は、水道橋にあり、休日に行くと人でごった返している駅前の交差点で信号待ちしているのは、能楽堂のすぐ目の前にある東京ドームに野球観戦やデートに行く人がほとんど。
    しかし中には東京ドームには目もくれない人がちらほら。
    私はいつもその交差点で、同じ能楽堂組にあたりをつける、というどうでもいいゲームを一人でしながら能楽堂に向かう。

    外観はまったく能楽堂があるように見えないし、実際建物全体は「宝生ハイツ」という集合住宅になっていて、その一画が宝生会の事務局兼能楽堂である。
    仕事で伺ったこともあるが、初めて見たときは失礼ながら能楽らしい荘厳さのいまいち感じない佇まいにいささかガッカリしたのを覚えている。
    だが、宝生能楽堂がこの地にあるのには理由があるらしく、なんでも以前は神田猿楽町に能楽堂があったそうだが、関東大震災で焼失後、宝生流の絶大な後見人であった松平家から提供された千坪あまり(!)の旧邸敷地があったのが、ここ水道橋だからだそうです。

    宝生流の能楽師の先生のお話にちらほら出てくる「松平の頃の…」「松平さんから拝領した…」というワードにも納得の歴史です。

    でも聞いたところによると、今のこの能楽堂および宝生ハイツも竣工したのが昭和50年代で老朽化が進んでいるため、1・2年内に建て替えを予定しているそう。
    新しい宝生能楽堂がどういう建物になるのか、今から楽しみです。

  • お能を見慣れた側としては当たり前の光景なのですが、舞台に屋根がついていてまるで建物の中に建物があるみたいで不思議、と言われると確かになと思います。<br /><br />※ちなみに写真は開演前のもの。演能中はもちろん写真撮影・録画はできません。<br />宝生能楽堂は特に注意書きはありませんが、能楽堂によっては演能前でも写真撮影が禁止されているところもあるかもしれませんので、ご注意を。<br /><br />

    お能を見慣れた側としては当たり前の光景なのですが、舞台に屋根がついていてまるで建物の中に建物があるみたいで不思議、と言われると確かになと思います。

    ※ちなみに写真は開演前のもの。演能中はもちろん写真撮影・録画はできません。
    宝生能楽堂は特に注意書きはありませんが、能楽堂によっては演能前でも写真撮影が禁止されているところもあるかもしれませんので、ご注意を。

  • 今回の演目は<br />・生田敦盛<br />・狂言「磁石」<br />・井筒<br />・殺生石<br /><br />一番の目的は世阿弥作の名曲「井筒」でしたが、ネックは通しで1時間45分という上演時間の長さ。<br />過去「采女(うねめ)」という曲でとてつもない眠気に襲われ苦い経験をしたのですが、その二の舞にならないことを祈りつつ。<br /><br />最近、他流の定期公演に行けていないのですが、宝生流の定期公演ではこのような各演目のあらすじや見どころを書いた解説レジュメをもらえる。<br />家紋は宝生宗家のもので八車。

    今回の演目は
    ・生田敦盛
    ・狂言「磁石」
    ・井筒
    ・殺生石

    一番の目的は世阿弥作の名曲「井筒」でしたが、ネックは通しで1時間45分という上演時間の長さ。
    過去「采女(うねめ)」という曲でとてつもない眠気に襲われ苦い経験をしたのですが、その二の舞にならないことを祈りつつ。

    最近、他流の定期公演に行けていないのですが、宝生流の定期公演ではこのような各演目のあらすじや見どころを書いた解説レジュメをもらえる。
    家紋は宝生宗家のもので八車。

  • 裏面はこのように観能記録を記入できるようになっている。<br />このレジュメを保管できるファイルを会員特典にするとか何とか、いつぞやお家元がどこかで言っていたような。<br />気のせいだったかな?<br />でも、宝生流はいい意味で本当に商売上手で、いろんなアトラクションをからめてお能を提供してくれるので、こちらはついポチポチと買ってしまう。

    裏面はこのように観能記録を記入できるようになっている。
    このレジュメを保管できるファイルを会員特典にするとか何とか、いつぞやお家元がどこかで言っていたような。
    気のせいだったかな?
    でも、宝生流はいい意味で本当に商売上手で、いろんなアトラクションをからめてお能を提供してくれるので、こちらはついポチポチと買ってしまう。

  • この頃は何度目かの緊急事態宣言下ということもあり、客席は自由席であるもののいわゆる”市松模様”で座るようになっている。<br />私自身、舞台関係の仕事をしているので、この場合着席不可の席には着席不可であることを示す禁止マークを貼ろうとするところですが、そこはさすがは宝生流、そんな無粋なことはしません。<br />書かれているのは、各曲の見どころの詞章。<br />写真は能「船弁慶」の一節。<br />「唯頼め しめぢが原の さしも草 我世の中に あらん限りは」<br /><br />少しでもお客様にお能の雰囲気を楽しんでもらいたいという運営側のお気遣いを感じます。<br />それに、舞台上にいる能楽師の皆さんとしても、禁止マークが視界にちらつきながらの演能はもしかしたらやりにくいのかもしれません。

    この頃は何度目かの緊急事態宣言下ということもあり、客席は自由席であるもののいわゆる”市松模様”で座るようになっている。
    私自身、舞台関係の仕事をしているので、この場合着席不可の席には着席不可であることを示す禁止マークを貼ろうとするところですが、そこはさすがは宝生流、そんな無粋なことはしません。
    書かれているのは、各曲の見どころの詞章。
    写真は能「船弁慶」の一節。
    「唯頼め しめぢが原の さしも草 我世の中に あらん限りは」

    少しでもお客様にお能の雰囲気を楽しんでもらいたいという運営側のお気遣いを感じます。
    それに、舞台上にいる能楽師の皆さんとしても、禁止マークが視界にちらつきながらの演能はもしかしたらやりにくいのかもしれません。

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