スペイン旅行を断念して、ヤケクソで、志摩スペイン村に入り浸る　5(完)

2021/09/15 - 2021/09/15

出発前の週間予報は、みごとに毎日毎日雨マークが並んでいましたけど、そして、丸一日雨が降り続いて、さすがに滅入ってしまった日もありましたけど、まあまあ、毎日のようにウォーキングもできて、そこそこの海の景色を楽しめました。

2回目の志摩スペイン村で、フラメンコショーの時間がせまる時間に到着して、運転と外歩き用のメガネを無くしてしまいました。幸い、予備のメガネは持ってきてましたけど、メガネを失くすと、運転に差し支えるのに、そんな大切なものを失くしたのは、多分人生で初めてです。

海外一人旅では、パスポートやクレジットカードなどの貴重品を管理できる能力に陰りが出たら、一人旅はできなくなってしまいます。

なので、このメガネ紛失事件には、けっこう落ち込んでました。
さらに、伊勢神宮では、汗拭き用のタオルハンカチがなくなってしまい、そんなに立て続けにモノを失くしたことに、さらに落ち込みました。

いや、めげてはなるものか、このタオルハンカチは、15分前まであったのだから、その間の動線を辿れば見つかるはずだ、と辿ってみたら、あっさり手前で休憩していたベンチのところに落ちていました。

そして、その時の気迫で、「そうだ、簡単に諦めてはいかんのだ」と思い立ち、その次に志摩スペイン村に行った日に、サービスセンターで、遺失物を問い合わせてみました。

と、スタッフが慌ただしく動き出して、私のメガネを出してきてくれました。私の記憶通りの、駐車場で見つかったそうです。あの時、一応、気づいた地点から、車に戻り、車の周りも探して、おそらく車の中の隅っこに落ち込んだのだろうと解釈して、フラメンコショーに駆けつけ、車に戻ってから、車内を徹底的に探したのですが、見つからなかったのでした。

もしかしたら、落とした後すぐに、誰かが届けてくれていたのかもしれません。
拾って、届けてくださった方、そしてきちんと保管してくれたスペイン村の扱いに深く感謝しました。メガネは、傷ひとつなく、きれいなまま、手元に戻ってきました。

スペインに行けなかった挫折感で、とても自宅にはいられない。自宅にいたら、精神的に参ってしまいそう。

とそんな思いから、ええ歳して、志摩スペイン村に通って、伊勢海老フレンチを毎日食ってやる、なんて我ながら、馬鹿げたプランでしたが、ホテルステイをゆったりと楽しんで、緊急事態で、観光施設はみごとに締め出されましたけど、志摩スペイン村では、毎日、そこそこの人が来ていて、ライドもウォーキングも楽しめて、やっぱり、旅は、私にたくさんのものを与えてくれることは、いつものように再確認できました。

日本の中途半端な水際対策を、最近の私は、「鎖国政策」と呼ぶようになりましたけど、日本が開国するのは、いつなんでしょうか。

今年中に開国するのか、来年まで待たなくてはならないのか。
その結果を楽しみにしたいと思います。

エリア 鳥羽(三重)

メガネも見つかって、爽やかな気分です。
３度目のフラメンコショーを見て、早い目のランチに、パエリャを注文して、それを待っていたら、店の真ん前で、大道芸的なショーが始まりました。
そういえば、若かりし頃、2月頃の寒い頃に、志摩スペイン村から、通訳の仕事の依頼を受けたことを思い出しました。
それもまさに、スペイン人の大道芸人の通訳、とのことでした。
ただ、この頃から、通訳の日当が値崩れし始めたのですが、フリーで仕事する私たちとしては、プロでやっていくには最低25000円の日当が欲しいところですが、確か、日当12000円ぐらいでの依頼だったんですよね。
しかも、2月の大道芸ですよ。寒そうっ。
興味はあったけど、お断りしました。誰かを紹介してくれと言われても、この料金では、紹介はできないとお断りしました。
そんなことを思い出しながら、ショーを楽しみました

合計で4回、スペイン村を歩きましたけど、この最後の訪問が、最高のお天気でした。初日も青空だったけど、暑すぎてきつかったですが、この日はとても爽やかな晴天でした

鳥羽駅の裏の、佐田浜第一駐車場に車をとめて、周辺を散歩しました。(最初の一時間は無料)
鳥羽の道路沿いも、海の景色がきれいです

マリンターミナルの中では、15人ぐらいの人々が待合室におられて、伊勢湾クルーズも観光系のクルーズは全てストップなのになぁと、不思議だったんですが、鳥羽の近くの島って、たくさんの人が住んでるから、島と本土を結ぶ定期船があるのですね。
しばらく考えて、ようやく理解しました。
となると、コロナが完全に終わった頃には、ここから船に乗って、近くの島に行き、島を歩いて戻る。と、そんな観光もありなんだなと思いました。
緊急事態宣言中の今は、離島に行ったら、イヤがられそうなので、やめときます。

鳥羽のホテルも、「元職場」。サンライズ5日ツアーでは、最もゆったりした行程なので、このホテルでは、ガイドものんびりくつろげたのでした。
鳥羽のホテルに泊まるときは、必ず文庫本を持っていかないと退屈してしまうほどで、一度、本を忘れてしまい、鳥羽の町を書店を探して歩き回り、その日、読む本を買ったことがありました。そのことを、同僚のガイド仲間に話すと、その人も、「まったく同じ経験をしたことがある」と言ってました。
忙しい時期には、このホテルでの休息がとても貴重だったものです。
のちにリニューアルしたから、お値段はずいぶん上がったので、私は、スタンダードの部屋で予約していたのですが、この日は空いていたので、1泊2000円で、グレードアップしてくれるというので、贅沢することにしました。

で、理解したのですが、ガイドとして泊まっていた時には、横っちょの建物の部屋だったようで、海は見えるものの、こちらのメインの建物とは比べ物にならない景色で、やはり、海の景色を楽しむためには、ちょっとお金を出さないとダメなのだなと、理解しました。

全ての部屋にバルコニーがあるわけではないですが、たまたまバルコニー付きの部屋でした。昔はあまり好きではなかったけど、今はバルコニーで過ごす時間がけっこうお気に入りになりました。
季節のいい時期には、バルコニーでまったりするのもいいもんです

数日前の天気予報では、毎日のように雨、だったのですが、近づいてくると、曇りになり、実際にはとてもいい天気になりました。
やっぱり、海の景色には、青空が不可欠です。

本来なら、今頃は、スペインのガリシア地方を旅して、そこの名物の白ワイン、アルバリニョとシーフードを楽しんでいたはずです。
こちらのホテルのレストランには、そのアルバリーニョがあったので、下戸な私ですが、グラスワインを楽しみました。

昼間に立ち寄った、マリンターミナル。そこからの定期連絡線が、鳥羽湾を横切って走ります。それゆえ、夜景も、連絡船の灯りが変化を添えてくれて、良かったです

翌朝の朝日。
山に阻まれて、半分だけが赤く照らされます

翌日も晴れたので、二見浦を歩きに行きました。
ファミリーマートの向かいに、がら空きの無料駐車場があることを覚えたので、そこに車を置いて、歩きます

そのあとは、鳥羽水族館の駐車場に車をとめて、その周辺を歩きました。

鳥羽城址もありましたけど、階段を見上げてパス。

わが家から、伊勢志摩まで、新名神と伊勢自動車道で、楽々の2時間でした。これなら、体力的に長距離ドライブができなくなる、近い将来、手軽に海の景色とフレンチを楽しめる、ホテルステイの場所として、伊勢志摩はいいなぁと、認識しました。
海の景色は、おそらく冬場の方がいいでしょう。真冬は寒すぎるけど、3月とか、12月あたりの晴れた日を狙って、また、来ようと思いました。
そういう意味では、今回の旅は、将来の旅の下見になりました。

めでたし、めでたし・・・