2021/04/23 - 2021/04/23
2位(同エリア7件中)
のまどさん
常時フランスに下る度に見かけたブイヨンなる表示。国外旅行が事実上できなかったロックダウンの際に行って見ることにしました。
名物のスープがあるのかと思いきや日本語にもなっているブイヨンはなんとハイチのクレオール語(フランス語の派生語)由来のようです。
部屋の窓から街を眺望できるパノラマ・ホテルは通常は宿泊できないような三つ星ホテル。家族経営のホテルはサービス抜群で食事を取るのに全く支障ない広い部屋でした。
中世の面影を残しながら街の歴史を物語るブイヨン城はなかなかの名城です。少し歩けばハイキングコースが多くあり、ロックダウンの不自由さを紛らわせてくれました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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普段は予約など取れないであろうホテル・パノラマ。恐らく家族経営。でも、サービス一流の三つ星ホテル。
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広々とした部屋。窓際にテーブルセットがあり、この広さであれば室内で快適に食事ができそうです。
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パノラマと謳っているだけあって部屋からの眺めは絵も言われず。それにしてもいい天気。
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諸般の事情で到着が午後のわりと遅い時間になってしまったので、坂道を下って足早に町を歩きます。本当に天気が良い春の日。日の光を反映したセモワ川。川沿いのレストランやカフェが閉まっている中、姑息にもビールの持ち帰り販売をするバーがありました。みんなそこら辺で飲んでました。
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ブルターニュ広場なる意味深な一角。
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通路の壁にはブルターニュ文化紹介の品々の展示。ここブイヨンとブルターニュがどのようなつながりがあるのかは全く不明。
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通路の奥にはアーティスト風の人が一服というか一薬(←説明自粛)している空間。とりあえず挨拶だけして通り過ぎます。
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坂を上ってブイヨン城。この構え、なかなかの見栄えです。
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料金だけチェックして訪問は明日。
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ラ・マルク街道なるものがあるのね。一番下のセダンには行ったことがあります。というか通りすがりに立ち寄っただけですが。
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城壁からの風景。パノラマ・ホテルを真ん中にして。こちら側からの風景も素敵です。
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たいがいの街にはコンビニ的な小さなスーパーがあるのだが、この街には外れに大きなスーパーが1軒あるのみ。ビール専門店を見つけたので地ビールを何本か購入。
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山林に歩みを進めて1本いただきます。だいたいのベルギービールはそんなに冷やさなくても飲めます。
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ホテルに戻ります。かつてベルギーの名産品だったタペストリー。飾ってあるだけで博物館のような重みがあります。
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廊下。下膳に使われるテーブルも優雅に見えます。
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バーで注文したビールを部屋でいただきます。エレベータ―の中には小さなテーブルが置かれていて宿泊客への配慮が伺えます。
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部屋で頂く夕食。コロナ禍で本当に贅沢だと思います。
前菜はスモークビーフにカルパッチョ。イチジクや彩り豊かな野菜が添えられていました。ソースも凝っていてなかなか味わい深い。 -
ワインはボルドー2016年というなかなかのチョイス。
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穏やかな春の日が暮れるのを眺めながら食事を堪能します。
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メインのチキンソテーは家庭的な味。しっかり焼かれていて付け合わせの野菜もちょうど良い火加減。
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デザートはベルギー定番のムース・オ・ショコラ。我々にはなかなか食べる機会がないので新鮮です。
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食後はホテルの外に出て見晴らしのいいベンチに腰掛けてビールを楽しみました。写真はぶれぶれですが。
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朝食は前日にリストで注文しました。パンは恐らく地元のパン屋のもの。卵やフルーツも添えられて、オレンジジュースもいおいしかったです。
パノラマ・ホテル、満点です。 -
ホテルをチェックアウトし、車を移動させます。
ブイヨン城、なかなか期待できそうです。 -
その前に聖ピエール教会を見学。
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なかなかの光。今日も天気が良いです。
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ステンドグラスは地元のアーティストが手がけたようです。
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木靴を飾る家はオランダではよく見ますが、ベルギーでは初めて。
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予約時間になったのでいよいよブイヨン城に入ります。
城を築いたのはヨーロッパでもかなり古い記録に載っているアルデンヌ=ヴェルダン家で10世紀からブイヨンを拠点に王朝を築きました。 -
988年には既に文書に記述されていることから建設が始まったのはその前だと考えられます。この雰囲気だけでも歴史が長いことが感じられます。
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チーズ作りを宣伝していました。湿度が高いので適しているんですね。
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井戸にはお決まりの投げ銭。いつもこういう所で気になるのは誰か回収するのでしょうか。
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これはワイン貯蔵庫だったかな。このお城は中があまり改装されていなくて当時の面影が残っているようなところが魅力です。
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城下町。川に面して小高い丘に囲まれているのでブイヨン城は防衛の要でした。
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歴代の城主の中で最も有名なのはブイヨン公ゴドフロワ(Godefroy)。第一次十字軍に出陣し、聖エルサレム王国なる理想国家を築き、1099年から1100年まで初代領主となったという功績があるのですが、軍事資金を得るために出陣前にこのお城を売り飛ばしたようです。
十字軍についてどんなエピソードを読んでもキリスト教徒の狂気の沙汰としか考えられません。 -
その後、城は太陽王ルイ14世が派遣した軍人が大砲を配置して防御の拠点になったりました。
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ブイヨンは小さな街ですが歴史を見ると神聖ローマ皇帝やドイツやフランスの王侯貴族などの重要人物がこの地を行き交っていたようです。
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ブイヨン城見学を終えて、お次は展望台を目指して山道を歩きます。
大理石の像が一瞬マーライオンに見えました。 -
春の日を浴びて適度に汗をかきながら山道を登り、木製の展望台に到着しました。
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そこからの景色はお見事。川幅はさほどではありませんが、蛇行の真ん中に整頓された街が品良く佇んでいます。
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山道を下って再びブイヨン城を拝みながら昼食です。
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粗食ですが、飲み物は昨夜の残りの赤ワイン。道行く人の羨望の眼差しを受けながら堪能しました(←勘違い)。
最初のロックダウンでは自宅外での飲食は全面禁止だったので、まだ良い方です。でも、やはりバーやレストランが閉まっているのは胸が詰まります。 -
このまま自宅に帰るのはもったいないのでクレールフォンテーヌ聖母尼僧院なるを見つけて行ってみますが、やはり中は見学できず。
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外出を渇望している多数のベルギー国民について歩みを進めたところ吊り橋に行き当たりました。こんな繊細な橋を自転車で走行する○カがいました。
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再び山登りです。と言ってもベルギーは比較的平らな国なので多数の国の定義では丘に過ぎないと思いますが。ここが頂上。標高は100メートル強かと。
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それでも『巨人の墓』なる蛇行の絶景スポットは見事でしょ♪
旅行の制限が解かれアイルランドで本旅行記を執筆中の今から思えばロックダウンは遠い昔のように思えますが、一時は100万人当たりの新規感染者が世界最悪を記録しながらもベルギーに住んでいることに終始不安はありませんでした。普段は国を出ることが楽しみですが、ロックダウンを機にベルギー国内を探訪できたことは大きな収穫でした。
それでも願わくは更なるロックダウンがありませぬように。つとに祈ります。
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