北岳バットレス第4尾根主稜 / Wクラウン達成

2021/07/22 - 2021/07/23

※登攀具必須、ザイルワーク等訓練しない方は安易に立ち入らないようお願いします。

タイトルの「Wクラウン」は積雪期登頂と無雪期のバットレス登頂ってことです。
ずっと目標にしていた山行達成でき感慨ひとしおです。
晩秋からのつづら岩の岩トレ、マルチピッチの習得、初夏の谷川東尾根をプレリュードに一ノ倉沢南稜で今回より難しめのグレードこなし、先週は登攀装備フルで背負って黒戸尾根歩き…やるだけのことはやって満を持して迎えたバットレスでした。

Bガリー大滝2P登攀後の風景にあてられてしまいました。
剱(行ったこと無いですが)や穂高でしか拝めないと思ってた風景が目の前に拡がっています。
4尾根乗っかってからの高度感、それとジャンダルムと言っていいような2尾根、3尾根の断崖、Dガリー奥壁城塞下からのマッチ箱へ降りるリッジ、一転、終了点からは平和なお花畑…これぞ日本アルプス。
お花畑の山の印象が強い北岳ですが本当に雄々しい、バッドレスやった登山者じゃないとこの辺は理解できないでしょう。
一般登山道からの風景とは違いました。

エリア 南アルプス市(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 自家用車 徒歩

久々の広河原

南アルプス野呂川広河原インフォメーションセンター 名所・史跡

北岳

BCは広河原山荘、白根御池取れず

広河原山荘 宿・ホテル

初日はBガリー大滝まで偵察へ

大樺沢二股、良い眺め

タカネナデシコ

グンナイフウロ

ミヤマハナシノブ

バットレス沢よりバットレス

奥の谷がBガリー大滝

ヒメレンゲとイブキジャコウソウ

タカネツメクサ

ミヤマキンポウゲ？

偵察終了、大樺沢越しの鳳凰

寄り道して白根御池小屋

白根御池小屋 宿・ホテル

二日目、大滝で明るくなる時間から逆算して1時過ぎに山行開始、先行パーティーが大滝に取り付いてました

40m/Ⅲ×2P、ザイル無しでもイケそう、トレッキングシューズで取り付きました

灌木帯の歩き

Bガリー越しに第一尾根、アルパインムードあげあげ

第二尾根のっこさにゃ第四尾根の取り付きにたどり着けません、ここいらで踏み跡スルーしてまた戻りました

第二尾根からCガリーへと下降、ようやく第4尾根お目見え

左の山の端が第四尾根、雪渓の下端歩いて対岸へ

Cガリーから第二尾根を振り返る

左前斜面がヒドンスラブ

Ⅲ級程度ですがなかなか悪いです、途中ボルトにヌンチャクかまして突破

越えてきたCガリー、ガラガラしました

第一、二尾根。
凄ぇとこに来たなぁ～。

やっとこさ第四尾根取り付き。
広河原から6時間掛かった、どんだけアプローチ長ぇんだ…。

大滝でお会いしたパーティーが第四尾根取り付くとこでした

八ヶ岳連峰、鳳凰三山早川尾根

ふじこちゃん。
すでに池山吊尾根より高いとこにおるぞよ。

1P目/Ⅳ+。
さらりとした梅酒じゃなくってつるっとしたクラック。

脚クラックに突っ込んだら抜けなくなって焦った、ここ越えりゃ半ば歩きでイケます

1P目終了、2P目/Ⅱはピラミッドフェースの向こうまで。
一ノ倉沢南稜の馬の背リッジ並みに気持ちイイ。

3P目/Ⅲ、白い岩のクラック

3P目終了点より、大滝からぐんと標高上げてきたなぁ

4P目/Ⅲ、三角形の垂壁手前で切った。
なんか疲れた顔しとる。

三角形の垂壁、こいがマッチ箱

牧歌的ってーのとは違うな

5P目/Ⅳ+取り付きちう

カンテへ逸れてクリア

傾斜緩まってきたと同時にやっと山頂まで見通せるようになりました

マッチ箱の上

遅ればせながらマッチ箱到着ぅ、きもちよかー

秘奥義懸垂ぢゃ～

あらよっと

懸垂

こんなとこ着地

6P目/Ⅳ、リード振り返ってマッチ箱。
八ヶ岳の赤岳天狗の小天狗みたいだな。

7P目/Ⅲ、カンテより登攀

奥の人がいるとこが枯れ木テラス。
字面通りの場所でした。

真ん中にせり出してる中央稜の大迫力

懸垂したマッチ箱までの稜線、眼下に大樺沢

カンテでハイハイプレー

8P目/Ⅳの終了点は人がいるとこ

リッジはいはいしてその先すっぱり切れ落ちてる箇所が緊張しました、2010崩落個所ですハイ。
右上が北岳山頂です。

8P目、高度感あるトラバース

8P目終了点よりマッチ箱

ファイナル9P目/Ⅳ+、Dガリー奥壁城塞のチムニー

ここで登攀装備解除、終バスの時間微妙なんですが抜け駆けして一人山頂目指しました

キツかった～

北岳 自然・景勝地

からの爽快顔。
北岳はトイレか？

ガスった、これもまた一興

八本歯

階段地獄、あっちゅーまに標高下げおる、ここの上りは嫌だな

下山時はサービス無しのつんでれバットレス

振り返って八本歯のコルさえ見えず

癒される、バスの時間気にせんならここで水がぶ飲みしたかった

標高下がると暑い

あとちょい

着いた、テント撤収

広河原山荘 宿・ホテル

ほうとう金峰で舌鼓を打つ、おしまい